HOME 第26回 2003.9/27
21:30〜2200
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FURACHIになって既成概念を捨てて新しい発見を。
GacktのFURACHIなオトコたち。


歴史は夜な夜な作られる。

GacktのFURACHIなオトコたち。

さて今夜もさっそくFURACHIなリスナーと話をしていきましょう。
まずは葉書を紹介。葉書いいね?郡山市ありさ中学2年生。

「Gacktさんは自分のこと好きですか?

わたしは自分のことが好きな人間のことが理解できません。
そういう人を見ていると自意識過剰なんじゃないの?って思っちゃうんです。
友達にこの話をしても、自分のことが好きっていうのは当たり前でしょ?
って言われちゃいました。自分のことを好きになれないわたしはおかしいのでしょうか」


G:ありさちゃんもりもり。

A:もりもり。

G:もりもり、元気?

A:元気です。

G:ありさは、自分のこと嫌い?

A:う〜ん、大ッ嫌いじゃないですけど、好きではない。

G:なぜ?

A:人より苦手なことが多いんで。そういうのがいやですね。

G:じゃあ、考え方がふたつあります。好きなほう、ありさが選んでいいよ。
このまま一生自分のことが嫌いなまま、生きていくか。
自分のことを好きになって生きていくか。どっちがいい?

A:自分のこと好きになって生きていきたいです。

G:うん、じゃあ、きらいな理由ははっきりわかってるわけだよね。
運動が苦手?数学は?

A:苦手です。

G:じゃあこの苦手なものが少しでも苦手じゃなくなったら、
自分のこと好きになるかどうかわからないけども、少し嫌いじゃなくなるよね?

A:そうですね。

G:だよね。好きになるって、ちょっと難しいかもしれないけども、
嫌いじゃなくなるのは、できるかもしれない。
ぼくね、昔もそうだし、いまもそうなんだけど、昔はとくにひどくてね、
自分のことが大ッ嫌いだったんだよね。すごい嫌いだったんだよ。
いろんな嫌いなとこってあるわけさ。それはきっとありさにもあると思うんだよね。
でも途中で思ったんだ。。。
このまま自分のことずうっと嫌いで生きていくのかなあってさ。
それって悲しいでしょう?

A:そうですね。

G:だよね。どれだけ人のことうらやましいと思っても、その人にはなれないよね。
そうだよね。だったら、少なくとも自分のからだと自分の心と
一生つきあってかなきゃいけないんだったら、
少しでもいまよりも自分のことを嫌いにならなくなる方向で、
がんばってみたら、いいんじゃない?
でもそこからやらないと、きっとありさは自分のことずうっと嫌いなまんまになるよね。
で、人のことうらやましいうらやましいと思って、生きるのいやだよね。

A:いやです。

G:だよね。だったら、運動が、苦手。たとえばどんな運動が苦手?

A:う〜んほとんどなんですけど。走ったりするのとか。そういうのです。

G:なるほどね。う〜ん。。。たとえばね、じゃあ、運動が苦手、
すべての運動が苦手、から、ひとつを除いて他の運動が苦手。これは進歩だよね。
だったらありさは、自分に対して嫌いじゃなくなる努力をしなくちゃならないと思う。
でも努力っていうのは、自分のためにある言葉であって、誰のためでもないわけさ。
で、しんどくて当たり前なわけさ。つらくて当たり前なわけさ。苦しくて当たり前なんだよ。
でも、それをクリアしたときの、ちょっとだけ階段を一歩上った自分に出会えるっていうことが、
この苦しさやつらさや悲しさのいやな部分を全部帳消しにしてくれるんだよね。
その自分をイメージするわけさ。例えば、マラソン苦手?

A:苦手です。

G:どう苦手?走ってて。

A:遅い。

G:遅い。じゃあさ、自分でね、たとえば朝起きて、朝学校何時に行く?

A:学校は7時半過ぎです。

G:何時に起きる?

A:6時半くらい。

G:じゃあさ、6時に起きて、用意して、家のまわりを15分、走ります。
少しずつ15分で帰ってくる距離を、のばしてみなよ。
たった15分だよ、たった15分、自分が走れる距離を少し伸ばしていくわけさ。
そうすると、きっとわかると思う。たった15分の世界でも。。。
ありさは、
自分が少しずつ、成長していってることや、
自分が思ってるほど、このことに関しては、悪くなくなってきたんじゃないのかな
って思う自分が、見つけられると思う。
それをまず、やれるかどうか、だよね?
やる気ある?

A:大丈夫です。


G:
じゃあ明日からやってみようよ。
そしたらさ、もしかしたら1ヵ月後、自分でさ、どこを走ったかって地図で描いとくわけ。
そしたら少しずつその地図が広がってくのわかるよ、きっと。
そしたらそれが、ありさが、自分の広がっていく地図の広がり方が、
ありさの成長なわけさ。そうやって、自分を少しずつ嫌いにならなくなっていく、
っていう方法をとっていけば、いま14歳でしょう?
うん。。。じゃあ、いつまでに自分のこと嫌いになりたくない?

A:二十歳。

G:うん、じゃあ6年だよね?6年のうちに、自分の苦手なものを
全部ノートに書いて、全部ノートに書いて、その苦手なものを、グラフで書くわけさ。
苦手じゃなくなった度みたいな。そしたらね、自分でわかる、きっと。
もちろん1日2日の話じゃないから、なが〜いグラフになるけど、
そのグラフを見たときに、きっとね、自分で思うと思う。
わたしって、実は結構、真面目かもって。
わたしって結構、真剣にやれる人かもって。
わたしって結構負けず嫌いかも。
そうやって、
人よりも、得意なものが増えていく?
そしたら、すくなくとも前よりか自分のこと嫌いじゃなくなってる。

そうやって、嫌いじゃなくなって、いくんじゃないのかなってぼくは思う。
ぼくもそうやってやってた。

ぼくもね、す〜ごい自分のこと嫌いで。
もう、そんな自分も大ッ嫌いで。
そんな自分がね?苦手なものがいっぱいあったから、
それをとにかく克服しようと思って一生懸命だった。
いまでもそうだよ、ぼく。
負けず嫌いなんだよ、ぼくはとにかく。

A:わかります。

G:だから、人ができて自分ができないことはす〜ごい嫌なんだよ。
でも、ぼくはすごい不器用で、人が3時間でできるところ、
もっと時間かかってしまうわけさ。
でも、人が3時間でできることをぼくが6時間かかったとしても、いいよって、それでも。
ぼくは12時間やるからって、そしたらおまえより2倍すすめるって、ぼくはそう考える。
そしたら、結果、自分が思ってた人間よりも全然、自分が成長したことを、
感じることもできるし。自分のことを嫌いじゃなくなった、あって思えるようになる。
ぼく、いまだにそうだよ?それは、ありさの年のときもそうだったし、いまでもそう。
だから、いまのありさなら、間違いなくそれはできるよねぇ?
そこでもし、ありさがなにもしなかったら?
たぶんありさはね、めちゃくちゃダメになっていくと思うね?
どうしようもなく、なるね、きっと。ただ自分がきらいなだけの、
堕ちるしかない人間になってしまうんじゃない?
きょう、こうやって話したことが、ありさにとっての大きなきっかけさ。
あとは、ありさの、実力?どれだけ、やろうと思う気持ちがあって、
それを結果に移せるか。できる?

A:がんばります。

G:がんばって?大丈夫だよ、自分で必ず、やれる。
いまの自分が大ッ嫌いだと思ってる人間のほうが、大好きな人間よりも、
必ず上がれるから。努力するからさ。
そう思ったら、
わくわくしない?

A:します。

G:だろ?うん。がんばってな?


ぼくいま思い出したけど、
16のときにね、前も話したかもしんないけどね、
ぼく当時ドラムやってたんだよね。ドラムをやってて、
で、どうしてもドラムがうまくなりたくって、でぼくはパワーがなかったんだ、筋力も。
で当時ツーバスっていうのが流行ってて、
すごいスピードでたたくドラマーがいたんだよね、ぼくの友達に。
そいつに負けたくなくって。ぼくは朝5時に起きて、負けたくないだけの気持ちでだよ?

朝5時に起きて、2時間つまさきだけでずうっとマラソン走ってたんだよね。
。。いまから考えると、単純だなあって思うんだけど。
でもそれを、半年以上続けたぼくは。。。
どれくらいって言ったらいいのかな、まあ、表現できないけど。


ぼくはものすごいうまく、進歩を自分でとげたと思ってるわけ。

それをわかるんだよね、自分も。
明らかに周りもわかってるけれど、自分が一番よく知っている。
ああ、こうやってやっていけばいいんだな!って。

それの繰り返しのような気がする。そんなこといっぱいあるよ。いまだって、ね?
ぼく毎日毎日逆立ちやってる。別にやらなくていいじゃんっていう話じゃん、そんなの。
どうでもいいことじゃない?逆立ちなんて。


でも、たまたまぼくのまわりにいたダンサーが、片手で逆立ちぴょんぴょん跳ねて、
それ見たときに、な〜んでアイツにできてぼくにできないんだみたいなさ。
ただそれだけの理由だったんだけど。
まあ、ぼくは毎日朝5時に起きて、結局、逆立ちするようになって、
いまでは、ようやく片手で立てるようになってきた。

以前のぼくでは考えられないけど、でもぼくは絶対できるって自分で思っていた。
でもそれはいままでやってきた、
やったら必ずできるっていうものがあったからだと思う。
もしかしたら、次のツアーのとき、片手でぴょんぴょん跳ぶぼくがいるかもしれないよ?
。。。。。まあ、楽しみにね。


FURACHIになって既成概念を捨てて新しい発見を。
GacktのFURACHIなオトコたち。

(CM)



FURACHIになって既成概念を捨てて新しい発見を。
GacktのFURACHIなオトコたち。


自分のことを。。。だ〜いすきって言ってみろ!

GacktのFURACHIなオトコたち。
きょう電話で話をしたのは、郡山市のありさ、中学2年生の相談でした。
え〜とにかく、集中を継続させることは、大きな力なり。
それでは番組の最後に、FURACHIの定義に悩むきみを、救ってあげるよ。

「これってFURACHIですか?」みさ。

「友人がなにげなく、クラスの男子に、男子が人間観察していたときのこと、
彼のお弁当は、全部白米で、しかし、しばらくしてみると、
ごはんの中からポークビッツがいくつも出てきました。
彼はFURACHIですか?」


う〜ん。。。
彼のおかあさんがFURACHIだと思います。
これでもあれだよね?ポークビッツよりも、ごはんを食べていると、
にんじんが丸一本出てきたみたいなさ。そのほうがFURACHIだよね?
それはいったいなんなんだみたいなさ。こう、び〜ゆ!みたいな。


え〜。。。こんな感じで、相談以外にも判断に悩むFURACHI待っています。
メールアドレスは全部小文字で。。。。Gacktのスペルはgackt。
葉書の宛先は。。。。。それから番組からのお知らせです。

この番組はインターネットでオンデマンド放送もしています。
もいちど放送聞きたい人、ニッポン放送のホームページからはいってみてください。
さらに番組のホームページ、携帯電話のサイトでは、
番組の裏側やここでしかオープンしていない限定情報もあります。
そして最後にぼくからのお知らせです。


9月18日に、前回までやっていたツアー、上弦の月最終章、
え〜これがDVDとビデオで、発売になりました。みんな、もう。。。聞きましたか?
それはそれは、とてつもない、壮大なプロジェクトでした。
2年半に及ぶ、長いテーマが、やっと終わったと、思ったら、ぼくにはまだ小説が残ってて。
い最近や〜っと小説終わったの!小説書くの楽しいね!

あの、自分の漢字の知らなさに、ちょっと思い知らされたけどね。
え〜ということで、詳しくはぼくのオフィシャルウェブサイト、
dears.ne.jp、チェックしてください。


ということで、
今夜は最後まで聞いてくれてありがとう。それじゃあ、また。

FURACHIなオトコが、きみを変えてみせよう。
(終)

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レポ作成 イリヤ  編集 tulip@管理人