ヴァレンタインの
聖なる夜に
昨日は、ヴァレンタインデー。全国の男子中・高生が朝から晩まで胸トキめかせて下駄箱から机の中まで調べまくった事でしょうね。
・・・そういう私も残業なんかしちゃったりして・・・
・・・まぁね・・・31歳既婚者が、いまさら胸トキめかせたってダメだよねぇ。
・・・でもねぇ、もしかしたらって事がねぇ・・・
・・・2時間残業したけど・・・何もねえ!!!
(ある意味、一人放置プレイ!)
・・・・・・・・
・・・いいんだもん。別にお前らからもらわなくたって、家に帰れば愛すべき妻&子供達がチョコ用意して待っててくれるもんね・・・。
半泣き状態で、家に帰ると夕食は鍋のようで、テーブルの上にはカセットコンロ。
その上にはぐつぐつと煮え立つ土鍋。
・・・そしてその鍋から漂う、家中を覆うほどの甘ったるい匂い・・・
・・・まさか・・・
信じたくない!というか絶対信じない!!!
だって、これ夕食だもん!メインディッシュなんだもん!!!
その私の切実なる思いは、妻が土鍋の蓋を開けた瞬間に無残にも打ち砕かれたのです。
今日の夕食は・・・チョコフォンデュでーす!!!
ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!
土鍋の許容量ギリギリまで入れられた褐色の湖!
そして皿の上に広がる色鮮やかな、マシュマロ・ポッキー・グミ等のお菓子の山!!!(子供達大喜び)
さぁ、バレンタインデーだから、いっぱい食べてねっ!!
・・・・・・・・・・・・。
はやく食べてみて。
・・・じゃあ・・・マシュマロでお願いします・・・・・・ぱくっ
・・・・・・・・・。
咽頭部メルトダウン!!!
あ゛ま゛〜〜〜〜い゛!!・・・ノドが・・・僕のノドがぁ・・・
想像を絶する甘さにのたうち回る私に向かって、妻は微笑みながらさらに追い討ちの一言を放ったのです。
・・・そうだおモチがあるよ。これで食べてみて!オハギや大福とかがあるんだから、チョコも絶対いけるって!!!!
・・・えっ・・・そんなの君がタベテミレバイイジャナイ・・・・。
はやくぅ。
・・・じゃあ・・・いただいてみます・・・ぱくっ
モチの香ばしい香りとカカオの甘い香りが渾然一体のカオスとなって、鼻腔内と咽頭部を争うように駆け抜けていって・・・
まさに、日本とガーナの国際結婚や〜!
・・・って食えるかこんなもん!!!
せっかく一生懸命、パパちゃんの事を想って作ったって言うのに、その言い方は何よ!!!
もう、いいです。食べなくって結構です!
長女ちゃん、パパひどいよね〜。パパは自分がよければ、私たちの苦労なんて全然わかろうとしないんだよ。
・・・パパひどーい。さいってぇ!
怒って二階に上がってしまった妻&子供達・・・取り残された私と煮え立つ膨大なチョコの鍋・・・。
・・・ここまで読んでくれた皆さん。本当に僕が悪かったのでしょうか?
・・・そして全てはここから始まったのです。