ついに終戦記念日
今日は駅前でちょっとした祭りがあったので、気分転換も兼ねて家族で行ってみました。
本来なら手をつないで各店を冷かすところですが、今は冷戦の真っ只中。まさかあんな些細な事から一週間以上夫婦喧嘩が続くとは誰が予想したでしょう。
体験してわかりましたが、相手を無視し続けるというのは、ものすごいパワーのいるものなのです。
私もやってみましたが朝起きると冷戦中だということをすっかり忘れて、普通に妻に話しかけてしまい何度も悔しい思いをしました。
その点妻は、徹頭徹尾・初志貫徹を貫くのですからこれは十分賞賛に値します。
そんな家庭内不和を絵に書いたような状態で祭りなど見ても楽しい訳がありません。面白くないのでさっさと帰ろうとも考えましたが、家に帰っても冷戦状態が継続されるだけです。
せっかくの日曜に家族で出てきたのだから、もう少し外で時間を潰そうという事で、近くの公園に行く事にしました。
久々の公園に大喜びではしゃぐ長女。
その長女に引っぱられるように、私たちも公園まで走り出していました。
公園での長女の最初のリクエストは「シーソー」。
真ん中に長女を座らせ、両側に私と妻が乗り「ギッタン・バッコン」と揺らしたのですが、真ん中に座る長女はあまり面白くないらしく、すぐに滑り台の方に走っていってしまいました。
長女に行かれてしまうと、取り残されたのは
倦怠期ど真ん中の熟年夫婦の様な私と妻。
気まずい事、この上ないのですがベンチとか他の乗り物は、他の家族に使われていて逃げ出そうにも場所がないのです。
・・・やる事もないので、そのままシーソーを揺らしていると妻の方も何故かきちんと返してきます。
「・・・・ギッタン・・・バッコン・・ギッタン・バッコン。」
いつしかリズムに合ったタイミングでシーソーが上下し、私を見る妻の顔が笑顔に変化していきました。誰も知らないような小さな公園で今まさに奇跡が起きようとしています。
今や30歳の夫婦が子供を完全に無視して、楽しそうにシーソーに乗り続ける光景は傍から見るとかなり異様だったと思いますが、私たちにとっては、一週間分の挨拶や会話や反省や謝罪をお互いにし合っていたのです。
私は、仲直りする為には、もっとドラマチックな何かがないと当分無理だろうと考えていました。まさかシーソーの上で仲直りが出来るなんて思いもよりません。
まさに気分は「Shall we Dance?」です(謎)
だんだん私には妻が
「ジェニファー・ロペス」に見えてきました。
当然妻からは私は「リチャード・ギア」にしか見えないに違いありません。そうに決まっています!!!
・・・寝る時、いつもなら私と妻の間に子供達を挟むのですが、今日だけは、2人で手をつないで眠りました。
【ぼくたちの7日間戦争 完】