Then Play On / Fleetwood Mac

(Expanded Mediabook CD、輸入盤)


"Then Play On"
Fleetwood Mac

English Rose / Fleetwood Mac
(C)&(P)2013 WARNER BRO.,(C) BMG BMGCAT448CD

01. Coming Your Way
02. Closing My Eyes
03. Fighting For Madge
04. When You Say
05. Show-Biz Blues
06. Under Way
07. One Sunny Day
08. Although The Sun Is Shining
09. Rattlesnake Shake
10. Without You
11. Searching For Madge
12. My Dream
13. Like Crying
14. Before The Beginning
bonus tracks
15. Oh Well - pt.1
16. Oh Well - pt.2
17. The Green Manalishi (With The Two Prong Crown)
18. World In Harmony

Peter Green- - -vocal,guitar,harmonica,etc.
Danny Kirwan- - -vocal,guitar
John McVie- - -bass
Mick Fleetwood- - -drums,percussion
with
Jeremy Spencer- - -piano (Oh Well)
Big Walter Horton- - -harmonica
Chiristine Parfect- - -piano
Sandra Elsdon- - -recorder (Oh Well)

フリートウッド・マックの1969年発表の名作アルバムゼン・プレイ・オン(Then Play On)で、2013年発売のリマスター盤をもとにした2020年発売の”メディアブック盤(Expanded Mediabook CD、Celebration Edition)”となっています。
ネットで調べますと、この作品は曲目や曲順が違うアルバムが何種類かあるようですが、本作品はイギリスで発売当初のLPレコードの曲目・曲順(全14曲)に当時シングル盤レコードで発売されていた3曲のボーナス・トラックを付けた構成になっています。

1969年9月にフリートウッド・マックのスタジオ録音盤LPレコードの第3作としてイギリスで発売されましたが、アメリカ盤LPレコードでは同じ1969年9月に「One Sunny Day」と「Without You」をカットして12曲で発売され、さらに同年11月に発売されたレコードでは、2曲カットの曲目にシングル盤レコードで発売されていた「Oh Well」を追加し、「When You Say」と「My Dream」をカットした構成になっています。
その後CD時代になり、1990年に発売されたCDオリジナル盤では「Oh Well」を追加して「One Sunny Day」と「Without You」をカットした全13曲の構成で、オリジナルのイギリス盤と比べて曲順もばらばらにされた感じになっています。
本作品は1969年発売の元のイギリス盤LPレコードの構成に、ボーナストラックとして当時のシングル盤レコードのA面とB面の、「Oh Well」(パート1、2)、「The Green Manalishi (With The Two Prong Crown)」、「World In Harmony」の3曲(4トラック)が収録されています。
なお「Oh Well」は演奏時間が9分くらいある長い曲のため、当時のシングル盤レコードでは片面に収録できず曲を分割され、A面に「Oh Well - part.1」、B面に「Oh Well - part.2」とされていたようです。 このアルバムでは、15と16トラックになっていて一応分割された感じですが、聞いてみますと分割部分はなく結局1曲になって聞こえます。

このアルバムでは、理由が分かりませんがジェレミー・スペンサーが不参加のようで、ピーター・グリーン(ボーカル、ギター、ハーモニカ)、新加入のダニー・カーワン(ボーカル、ギター)、ジョン・マックヴィー(ベース・ギター)、ミック・フリートウッド(ドラムス)の主に4人による演奏になっているようです。 なお、ピーター・グリーンはこのアルバム発表後の1970年5月にバンドを抜けています。
5曲目のピーター・グリーン作の「Show-Biz Blues」で”ランブリング・ポニー・・・”と歌っているような気がしますが、いずれもピーター・グリーン作で実際に1969年発売のアルバム「聖なる鳥(The Pious Bird Of Good Omen)」に「Rambling Pony」、1971年発売のアルバム「The Original Fleetwood Mac」に「Rambling Pony No.2」という曲が収録されています。 この曲は同じ曲ですが、アップ・テンポの曲でアレンジが面白く、「Rambling Pony No.2」のほうがさらにアップテンポの演奏です。
1曲目の「Coming Your Way」は、ダニー・カーワンの作で本人の歌唱ですが、”舞妓さん”と聞こえる部分があり、当時のシングル盤レコードでは「マイコさん」として発売されているようです。 この曲がミック・フリートウッドによるパーカッションの演奏と同じフレーズの繰り返しの二人のギター演奏が印象的で、前半はダニー・カーワンの歌ですが、曲の後半では打って変わってリズムが変わり演奏のみで、ビートルズのあの超有名なアルバム「アビイ・ロード(Abbey Road)」の「アイ・ウォント・ユー(I Want You (She's So Heavy))」(ジョン・レノンとポール・マッカートニー作)の後半によく似ていますが、どっちが先に発売されたのかな。 ネットで調べると、「アビイ・ロード」は1969年9月26日発売となっていますね、そうしますとほぼ同時に発売されていますが、真相は不明で、偶然の可能性もありますね。
似ていると言えば、フリートウッド・マックの「シェイク・ユア・マネーメーカー(Shake Your Moneymaker)」とダウンタウン・ブギウギ・バンドの「スモーキン・ブギ」もそっくりですね。

ところで、その昔私が偶然購入していましたが、1979年に発売されていた音楽誌の”ポピュラー・レコード総カタログ'79 ロック&フォーク、ソウル篇”(音楽之友社発行)に、当然フリートウッド・マックも掲載されていますが、「ベスト・オブ・フリートウッド・マック」、「ゼン・プレイ・オン」、「ブルース・ジャム・アット・チェス(Vol.1、2)」、「キルン・ハウス」、「フューチャー・ゲーム」、「枯れ木」、「ペンギン」、「神秘の扉」、「クリスタルの謎」、「ファンタスティック・マック」、「噂」などが載っています。
その「ゼン・プレイ・オン」の曲目は、1969年11月発売のアメリカ盤LPレコードと同じ内容で、1978年2月発売の日本盤LPレコードとして掲載されています。
そのLPレコード「ゼン・プレイ・オン」の曲目一覧
サイドA
1. カミング・ユア・ウェイ(Coming Your Way)
2. 目を閉じて(Closing My Eyes)
3. ショービズ・ブルース(Show-Biz Blues)
4. アンダーウェイ(Under Way)
5. オー・ウェル(Oh Well - pt.1)
6. オー・ウェル(Oh Well - pt.2)
サイドB
1. 太陽は輝くけれど(Although The Sun Is Shining)
2. ガラガラヘビ(Rattlesnake Shake)
3. マッジを探して(Searching For Madge)
4. マッジのために戦って(Fighting For Madge)
5. 泣いているように(Like Crying)
6. ビフォアー・ザ・ビギニング(Before The Beginning)

なおこのCDアルバムのトータル・タイムは69分53秒です。

Fleetwood Mac - Peter Green Fleetwood Mac - Jeremy Spencer Fleetwood Mac - Danny Kirwan
Fleetwood Mac - John McVie Fleetwood Mac - Mick Fleetwood
当時のフリートウッド・マック
左上からピーター・グリーン、ジェレミー・スペンサー、ダニー・カーワン、ジョン・マックヴィー、ミック・フリートウッドの5人
(このCDアルバムから)

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