"Wow" Moby Grape
(P)&(C)1968,1997 SONY SRCS-9297 |
01. The Place And The Time 02. Murder In My Heart For The Judge 03. Bitter Wind 04. Can't Be So Bad 05. Just Like Gene Autry; A Foxtrot 06. He 07. Motorcycle Irene 08. Three-Four 09. Funky-Tunk 10. Rose Colored Eyes 11. Miller's Blues 12. Naked, If I Want To Skip Spence- - -vocal,guitar Peter Lewis- - -vocal,guitar Jerry Miller- - -vocal,guitar Bob Mosley- - -bass Don Stevenson- - -drums ※vocalは推定です |
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伝説のアメリカン・ロックのバンド、モビー・グレープの1968年発表のアルバム「ワウ(Wow)」。
アルバムのジャケットが印象的で、当時はそれだけでレコードを購入する人も居たとか居ないとか。
しかし、CD盤ではジャケットが小さくなり、あまり凄さは感じられないのが残念です。
モビー・グレープは当初からレコードを入手するのが困難で、私は1975年ごろから探していますが中古盤レコードでさえ手に入らなかったんです。
仕方がないので友人からモビー・グレープのLPレコードを借りてきて、カセットテープに録音したりしていました。
しかしこのCD盤では聞くのは簡単ですが、レコード再生ではちょっと面倒な事になっていたんです。
このアルバムの解説にも載っていますが、実はレコードのA面の最後の曲「Just Like Gene Autry; A Foxtrot」が、正しく再生されなかったのです。 実際は4曲目が終わったら、レコードの回転数を33と1/3回転からSP盤の回転数の78回転にして、5曲目のトラックに針を乗せる必要があったのです。 しかし、当時のオーディオ用のレコードプレーヤーにはもうすでに33と1/3回転か45回転しかなく、普通のやり方では正しい速度で聞くことは出来ませんでした。 そこで工夫して、33と1/3回転にして回転速度を最大に上げて再生し、それをテープデッキに録音してテープを2倍の速度で再生するという様なことをやったりしました。 もうすでに故障してしまったため、当時のレコードプレーヤーがないので詳しくは分かりませんが、仮に最大10%早くできたとすると、33と1/3+3.3=約37となり、2倍速で74回転相当になります。 同様に45回転でやると45−4.5=約40回転。倍速回転で80回転となり、これが78回転に近いかな・・・。 で、肝心のモビー・グレープの音楽性ですが、ビートルズの影響なのか、かなり実験的なことをやっていますが、全体的には地味です。 いわゆる玄人好みです。 1曲目の「ザ・プレイス・アンド・ザ・タイム」などは、やはりビートルズのナンバーのような感じがします。 曲によってはオーケストラのストリングスも入ったりしていますし。 11曲目の「ミラーズ・ブルース」はブルース・ナンバーですが、聞き応えがあります。 私が知っている限りでは、グレイトフル・デッドやバッファロー・スプリングフィールドのような音楽性のように感じます。 このアルバムとほぼ同時に発売されたという「Grape Jam」は、アル・クーパーやマイク・ブルームフィールドが参加しているせいか非常にスリリングな演奏をやっていますが、今のところカセットしかない・・・。(^^;) |