"Put A Record On" Tramp
(C)&(P)PEER MUSIC / ARCHIVE AIRAC-1352 ※本作品は紙ジャケット仕様です。 |
01. Too Late For That Now 02. Now I Ain't A Junkie Anymore 03. What You Gonna Do 04. Like You Used To Do 05. You Gotta Move 06. Put A Record On 07. Funky Money 08. Beggar By Your Side 09. Maternity Orders (Keep Rolling In) 10. It's Over Dave Kelly- - -vocal Jo Ann Kelly- - -vocal Danny Kirwan- - -guitar Bob Hall- - -piano Bob Brunning- - -bass Mick Fleetwood- - -drums Dave Brooks- - -sax Ian Morton- - -percussion |
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フリートウッド・マックの初代のベーシスト、ボブ・ブラニングと同僚のピアニスト、ボブ・ホールを中心にレコーディングされたブリティッシュ・ブルースのバンド”トランプ(Tramp)”、1974年11月発表の第2作「プット・ア・レコード・オン(Put A Record On)」。
1974年は、フリートウッド・マックのアルバム「クリスタルの謎(Heroes Are Hard To Find)」が発表された年で、このようなレコーディングがあったとは驚きだ。
ただ、ダニー・カーワンはすでに1973年にグループを”解雇”されていたので、フリートウッド・マックからの実質的な参加は、ミック・フリートウッドだけだが・・・。
日本語の解説を読むと、”ミック・フリートウッドの離婚問題が原因となり、マックは活動停止状態にあった。契約消化のため(中略)フリートウッド・マックがアメリカ・ツアーを行い、プロモーターから訴えられ、レコーディングが出来ない状態であった。”となっている。
しかしこのアルバムは結構良い内容で、ピアノとサックスにジョアン・ケリーのボーカルが良く、ブルース・ナンバーの他にもアメリカ南部に居るような演奏が多く、かなり本格志向となっているみたいだ。
このアルバムへの参加メンバーは第1作の、ボブ・ブラニング、ボブ・ホール、デイヴ・ケリー、ジョアン・ケリー、ダニー・カーワン、ミック・フリートウッドに加え、デイヴ・ブロックス(サックス)、イアン・モートン(パーカッション)の8人となっているようだ。 その後のフリートウッド・マックは、ボブ・ウェルチが去った後、”バッキンガム・ニックス”が参加し、アルバム「ファンタスティック・マック」、「ルーモア(噂)」、「タスク」、「ミラージュ」、「タンゴ・イン・ザ・ナイト」などの名作を発表し、グループの人間関係は複雑だが・・・、音楽的・商業的に大成功している。 ダニー・カーワンは、翌年の1975年「セカンド・チャプター(Second Chapter)」、1976年「ミッドナイト・イン・サンファン(Midnight In San Juan)」、1979年「ハロー・ゼア・ビッグ・ボーイ!(Hello There Big Boy!)」の3作を発表しているが、その後1980年に音楽界から引退している。 ジョアン・ケリーは、ソロ・アルバムなどを出しているが、1990年に脳腫瘍で亡くなっている。 デイヴ・ケリーは、1979年に”ザ・ブルース・バンド(The Blues Band)”を結成し5枚のアルバムを発表、その後も多くのアルバムを発表し、音楽活動を続けているようだ。 ボブ・ブラニングは、ボブ・ホールと1979年に”デラックス・ブルース・バンド(The DeLuxe Blues Band)”を結成しているようだ。 このアルバムのトータル・タイムは36分ちょうど。 |