パークファクターのページ

ここでは各球場における本塁打の出やすさを数値化してみました。算式は、
(本拠地球場における本塁打+被本塁打)/(他球団本拠における本塁打+被本塁打) 1が標準で値が小さければ本塁打の出にくい球場、値が大きければ本塁打が出やすい球場であることになります。なお、リーグの全試合を当該球場で行った場合に予想されるリーグ総本塁打数と、個人本塁打数に対するはねかえり倍率も計算してあります。
(はねかえり倍率→当該球場を本拠地とする選手が、1年間ホームとロードで半数ずつプレイした場合に、リーグ平均の球団を本拠地とした場合に比べて何倍の本塁打を打てるか・例えば1.0542本塁打を放っていればリーグ平均の球場を本拠としていれば40本打てると予想できる)
 本来は過去のNPB全球団に対して行う予定でしたが、2つの理由から1957年以後に限って算出することになってしまいました。
@1952年以前はフランチャイズ制度そのものが存在しないため、まともにパークファクター(以下PFと表示)を算定することができないこと。
Aフランチャイズ制定以後も特にパリーグにおいて、1956年までは球団数に対して常打ち球場数が不足していることからフランチャイズ制が定着しているとはいえない状況だったこと。同一リーグの2球団が1つの球場ホームとしているだけならまだしも、全く関係のない第3の球団がこの球場でホームゲームを行っている。ほとんど本拠地球場が特定できないチームもある。A球団とB球団が試合をする場合は主催球団がどちらであれA球団の本拠地で試合をしているなど、PF算出を妨げる多くの要因があって1956年以前については算定をあきらめざるを得なかったこと。セリーグはもう少しだけ遡れますが、パリーグと揃いで出せないと判明した時点で気力が萎えました。
B1963年まで後楽園は国鉄と巨人の2チームが本拠としていた。同一パークファクターの球場が2つあるとして計算すれば(実際にもこのように計算した)さして問題はないのかもしれないが、やはりまともなPFとは言えません。この頃までパリーグには薄まったとはいえAの要素が残り、球場によっては算出不可のシーズンがまだ残っていました。C1964年に後楽園が東映の本拠地となり、両リーグ共にPF算定上の問題が消滅した。このため、ある程度信頼できるPFが出揃うのはこの年からになります。

 こうして本拠地が落ち着いた1964年以後のNPBですが、メジャーのようにすっきりしたPFとはなりませんでした。メジャーにおいて主催試合は年に1度もないようなレアケースを除き全試合本拠地球場で行います。これですと球場のPFと、球団に所属する選手から見たPFが一致することになります。ところが日本においてはフランチャイズ導入以前の興行形態の名残か、毎年地方巡業(地方都市まで遠征して試合を行う)を多く行っています。多い球団では地方巡業が年間10試合を超えることも珍しくありません。本拠地球場のPFと地方の球場のPFはほぼ確実に一致しませんので、所属する選手の成績に対するPFと本拠地球場のPFは微妙にずれていることになります。中には西武のように主催試合を本拠地以外ではほとんど行っていない球団や阪神のように平均して地方巡業をやりたがらない例もありますが。このHPでは、「パークファクター」という言葉の意味から、あくまで球場のPFとして算定しております。
 わりと最近でも特殊な要因によりPFの算定が難しい、又はPFの信頼性に疑問があるシーズンもあります。たとえば昭和48年から5年ほどのパリーグ。ロッテがジプシーと呼ばれていた頃です。ロッテは仙台で最も多くの試合を行っていますが、仙台での試合が年間主催試合の半分にも達しないシーズンがありました。この結果、数多くの球場で主催試合を挙行しなければなりませんでしたが(全くバラバラです)、試合を行うことのできる球場を転々と渡り歩いて日程を消化したために他球団の日程にまで影響を与えました。たとえば日本ハムですが、ロッテが何試合かだけ後楽園をホームとしたためにその分日本ハムも地方巡業を多く実施しなくてはなりませんでした。このようにして、この5年間のパリーグにおけるPFはロッテ(一応仙台を本拠とした)の信頼性が非常に低いほか、サンプル数の関係で他球団の本拠における信頼性もやや落ちています。 また、ダブルフランチャイズの球団もあります。2つの本拠地を持ち、年間70試合ほどの主催試合のうち、ほぼ半分ずつを挙行しているような例です。主催試合の1/3程度の試合を行った球場が2つ以上ある場合はダブルフランチャイズとして2つの球場の合計でPFを求めました。過去に1964年の産経(神宮と東京)、1966年から1972年の西鉄(平和台と北九州)などがありました。
 試合結果のソースはベースボルエンサイクロペディアやレコードブックに求めましたが、正直に言うと誤植がけっこうありました。他球団本拠に出かけて自分自身と試合している例もありましたし、記録上の年間本塁打と内訳が合わない例もありました。可能な限り修復を試みましたが、ついに修復不可能に終わった例も数例あります。ただ、合わない本数は各例1本でしたので、年間PFに与える影響は僅少であると考え、そのままとしました。あくまで正直に言うと、この誤植や地方巡業の存在によってNPBのPFはメジャーに比べ数字的に信頼性の落ちるものとなっています。
 最後に、PFを求めていて気がついた点がひとつ。
 基本的にロードの方がホームより平均して5%近く本塁打が多くなるはずです。なぜなら、エックス勝ちはホーム球団にのみあるもので、ホーム・ロードともに勝率5割の球団の場合、ホームでの攻撃イニングは守備イニングより35イニングほど少なくなるはずです。ただし、イニング途中でのサヨナラ勝ちもあるため、実際にはその差は30イニングより少し少なくなるかもしれません。いずれにしても本拠地での攻撃は5%近く短いのですから、本塁打の数も同様の傾向を示さなくてはなりません。しかし実際は違います。ほとんどのシーズンで本塁打は本拠地で多く、又は同等に出ているのです。やはりホームの利というのは野球にも存在しているようです。サッカーやバスケットに比べると影響は小さいようですが、本拠地での勝率が55%前後のシーズンが多いことを考えると、本拠地の利という点から、本塁打の出方はこれに連動しているかのように見えます。

2006年1月注記 2005年シーズンから交流戦が開始されたことによりパークファクターの積算方法も変更することとしました。本拠地同士の比較という点には変わりがありませんが、過去のパークファクターがリーグ内でのものであったのに対して、今年から両リーグを通じた計算方法になっています。なお、オリックスについてはスカイマークと大阪ドームのダブルフランチャイズとしました。

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