TRIBUTE
OZZY OSBOURNE

　87年に発表された、ランディ・ローズ在席時のライブアルバム。このアルバムを聴く度に、ランディが死んだなんて信じられない気持ちになります。それ程このアルバムの中で生き生きとしています。生命を感じさせてくれる不思議なアルバムです。

　前半は2枚のスタジオアルバムの中からの選曲で、ライブバージョンのギターソロが聴ける4のMr.Crowleyは感動ものです。後半はBlack Sabbath時代の曲をプレイしています。12と13がアンコールで、Goodbye To Romanceなんかは、感動してしまって言葉も出ません。14のDeeは、Blizzard Of Ozzに集録されているクラシックギターの短い曲Deeのアウトテイクです。失敗して弾きなおしたり、ランディの声も聴けます。

　ランディが生前残したアルバムは、このライブアルバムを入れて3枚です。海賊版では結構出てますが、音質のいいものはあまりなかったように記憶しています。テレビ出演のビデオもありますが、画質もそれ程良くなく、ギターソロもハッキリ映っていなかったりと、満足できる内容ではありません。

　このアルバムは、ランディを失ったオジーの心の整理がついたことで、やっと発表されたアルバムです。よく死んだ人のことを、心の中で生きている、という表現を使いますが、このアルバムを聴くたびにランディが死んでしまったことが嘘のような気がします。それ程生命力に満ちあふれた感動の一枚になっています。これは文句無しに買って損なし！　です。