FALLING INTO INFINITY - DREAM THEATER
- New Millennium
- You Not Me
- Peruvian Skies
- Hollow Years
- Burning My Soul
- Hell's Kitchen
- Lines In The Sand
- Take Away My Pain
- Just Let Me Breathe
- Anna Lee
- Trial Of Tears
I- It's Raining
II- Deep In Heaven
III- The Wasteland
- Take Away My Pain (Demo Version)
- Speak To Me (Demo Version)
少なくとも僕の中では、今世界中のロックバンドの中で一番うまいバンドです。だってライブでもこれと同じ事を再現できるなんて、はっきりいって信じられない。普通のロックが好きな人はあまり好きではないかもしれないけど、プログレなんか好きな人は結構はまるのでは? と言っても、昔60年代のプログレを想像している人はちょっと違います。あくまでもメロディアスで、しかも複雑な展開の曲が並んでいます。勿論結構シンプルな曲もあるし、とにかくメロディは美しいです。今回のアルバムでは4のHollow Yearsや10のAnna Leeなんか特に美しい曲です。5.6.7は続いた曲で、実際には別の曲だったそうだけどうまくつながっていてドラマティックな展開(これもプログレみたい)になっています。ライナーノーツでも触れられているけど、ホントPink Floydみたいな曲も多くて、楽しませてくれます。このアルバムにはおまけディスクがついていて、シングルCDに収録された曲はデモバージョンが2曲入っています。
個人的にはちょっとアルバムが長すぎって感じもしたけど、聞きごたえは確かにあります。つまんないバンドだったらこうは感じないもんね。僕が一番気に入っているのは1のNew Millenniumと11のTrial Of Tearsです。11は3部構成の組曲になっていて、こういったところもプログレの影響でしょうか。でも本来ハードロック系のバンドというカテゴリーでいいのかな。
メンバーそれぞれずば抜けたテクニックの持ち主で、ベーシストのジョン・ミュングは昔6弦ベースをメインベースにしているだけで凄かったのに、最近では12弦ベースなんかを使っているそうです。一体どうやって弾いているのだろう...。6弦のメロディ弦と6弦のベース弦に別れているそうだけど...。この人アジア系なのでちょっと親近感。僕はドラムをやっているのですが、ドラムのマイク・ポートノイのテクニックにはあきれ返ります。なんで同じ人間でこうもうまい人がいるんだろう...。ま、向こうはプロだからね。でもうまい!
別に、変拍子ばりばりの複雑な曲をやっているからうまい、なんてことではないんです。僕はドラマーなのでドラムのことで言えば、うまい人って単純なエイトビートをワンフレーズ叩けば、それで背筋がぞくっとするような感動が得られたりする。普段何げなく聞いているスネアドラムの音でも、すっごい快感がやって来るよ。他の楽器だったら、例えばQueenのギタリストのブライアン・メイが曲の合間にちょこっとチョーキングした音を入れるだけで感動したりする。そんな感じですね。なんて理屈っぽいことをこねたりして。でもホントは、楽しけりゃいいよね!