大生連サブロゴ
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大阪市生活保護交渉

2010年8月2日 大生連
大阪市は生活保護世帯、低所得世帯に夏の見舞金を支給してください。
生活保護は毎日風呂に入れるよう、クーラーも使えるよう夏の加算を創設してください。
 8月2日(月)、中之島中央公会堂にて大阪市健康福祉局保護課と1日目の交渉を行いました。交渉には18単組124名が参加。アンケート228枚を提出しました。当局は武市課長代理、貴志係長ほか保護課が応対しました。

《生活実態と夏の見舞金要求》
●ひと月に四回は風呂に行きたい。西成の福祉センターの風呂が廃止されたので復活してほしい。
●夏場は野菜も傷みやすく、電気代がかかる。
●エアコンがあっても、電気代がかかるので我慢している。
●非正規労働者だったが、心の病と胃潰瘍で生保を利用している。生活保護費が低いので、風呂は月に三回しか行けない。頭にカビが生え、丸坊主にした。扇風機だけなので、熱中症でめまいがするときがある。毎月2900円の電気代が夏場は500円増える。その500円をどこから捻出しようかと頭を悩ませている。生活保護は生命維持費で、憲法25条の生存権保障には程遠い。
●生活保護基準は食事の必要カロリー、クーラ―などの電気代、風呂回数などを勘案したものにすべき。
●生活保護費が一般勤労世帯の七割に達したので、見舞金を廃止したというが、保護利用世帯の実態は、夏の見舞金を必要としている。

●区役所で、老齢加算をなぜなくしたのかと聞いたら「高齢者は食が細くなるでしょう」といわれたが、食事代が減ったわけではない。加算は復活してほしい。
大阪市 見舞金復活の要望をお聞きしました。大阪の夏は年々暑くなり、ことしの夏は異常。夏の加算は切実になっている。夏の加算については各地から要望が出ていると聞いている。国には伝えている。大阪市は様々な見舞金、補助金を廃止したこともあり、生活保護世帯への見舞金を廃止した。

●冷蔵庫、クーラーなどの買い替えに貸付の制度を作ってほしい。
【大阪市】 家電購入のための貸付は自治体の制度としてはない。また、すぐに制度ができる状況でもない。

《交渉のやりとり》
◆ボーナス証明は撤回すること
【淀 川】 淀川ではシングルマザーで定期的に給与明細を出しているにもかかわらず、ボーナスの証明を出すように言われた。その証明は会社に書いてもらうもので、ボーナスが出なくても出すようになっている。毎月の給与明細と訪問時の質問ですむはず。各区で用紙を出しているのか。ボーナス時の特別控除(5万300円)の説明もしていない。
【大阪市】 ボーナスを寸志でもらう人は記入漏れになることもあるので、証明をだしたのかも知れない。作成の意図を調べる。また特別控除の説明もする。
【大生連】 ボーナスの証明はやめるとこれまでの交渉でも当局が約束したことであり、現下から証明の撤回の通知を行うこと。

◆収入申告について
【 北 】 80歳過ぎても収入申告の提出を求めている。歩くのも大変なのに何とかならないか。
【大阪市】 臨時に遺産相続などで収入がある場合もあるので、提出に協力してほしい。
【大生連】 ケースワーカーの訪問をふやして家で聞き取りをしたらよいのでは。
【大阪市】 書き方がわからないときなど家に訪問することもある。申し出てください。

◆転居の基準
【生 野】 隣と壁一重でテレビの音がうるさく、ノイローゼに。転居の基準は何か。
【大阪市】 基準は17項目ある。療養中であれば医師との話し合いも必要。
敷金は引き下げないで
【住之江】 不動産仲介料、保証料、火災保険料だけで家賃の2ヶ月分くらいになる。敷金が4ヶ月分に下げられたので、条件の悪い住居しかない。
【平 野】 転居指導で転居したが、火災保険料(年間3万円)のうち、家財分保険料を返還せよといわれている。
【大阪市】 具体をみて判断する。
【平 野】 生活保護を申請し所持金がない人の扱いで、区によって繋ぎ資金の額がばらばら。原資についても教えてほしい。
【大阪市】 5日に担当が回答。

◆居宅生活移行支援事業
【平 野】 ホームレスではなく知人宅等に居候している人にまで居宅生活支援事業を強要しないでほしい。
【大阪市】 安定した住居のない人の生保申請が急増した。囲い屋、貧困ビジネスにひっかからないように、また、家をかまえたあとのことも考えて支援事業を立ち上げた。(要綱を定めている)知人宅にいるということで生活保護を開始したが、実態は貧困ビジネスに利用されたというケースも多かった。支援施設は入所だけでなく、通所も可能だ。敷金も出る。
【大生連】 ケースバイケースで行うこと、「住宅が確保できないため、親戚、知人宅に一時的に寄宿していたものが転居する場合は敷金を支給する」という実施要領どおりに運用すること。
【大生連】 貧困ビジネスかそうでないかは面接で判断できるのではないか。家のない人に入所しなければ保護を受付けないといっているが、通所などの選択肢があることを通知すること。13ヶ所の支援施設は大阪市ではなく民間が運営しており、問題ではないか。
【 北 】 生活保護の申請に行って、預金などのコピーをとって受理をしなかった。事前調査はやめよ。
【大阪市】 北区に連絡する。

◆亡くなった人の家財道具の処分費用について
【 港 】 葬式は息子がお金をかき集めてすませた。しかし、死亡のため保護廃止されたという理由で、環境局は家財道具、粗大ごみの処分を受付けない。
【大阪市】 家主も処分をできない部分もあり、保護課の課題でもあるので持ち帰り検討する。

◆任期付き職員について
【住之江】 言われた挙証資料をもって申請に行っているのに、数日後新たな資料をもとめる。「大阪市から言われている」と杓子定規の対応だ。
【城 東】 任期つきの職員の質問と、面接の質問と2回同じ質問をする。非合理だ。
【 港 】 マニュアルどおりの対応で杓子定規だ。使える人材にしてほしい。大阪市は三年後どうしようと考えているのか。
【大阪市】 任期付だが身分は正職員です。専門職なので最低限の知識は有しているが、確かに経験には乏しい面があるかも。三年後についてはプロジェクトチームで議論しているところです。
【大生連】 ケースワーカーの過剰な担当世帯数が問題だ。任期つきの職員がやる気をおこす給料や身分の保障もすべき。研修は重ねてすべきだ。
【住之江】 生活保護の要望書を4月9日に提出した。7月29日に文書回答が届いた。区で回答することは何もないと交渉を拒否している。今までにない応対だ。直接に生活保護の実態を聞いてほしい。
【大阪市】 ガイドラインに則った運用から言えば交渉拒否はあるまじきこと。現地に確認する。
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