独り言 3
2013年 6月15日 くもり 【チョイツー 不思議な3人旅 その5】 距離を重ねるにつれ、段々と辛そうに成って来ている相棒。 信号待ちで停車する事が、不安に感じられる。 だがしかしバイクもだが、人間も疲れてきたし、小腹も空いたので 西条の産業道路バイパスの少し手前で、小休止することにした。 ローソンでコーヒーとコロッケを買う。 近所のおっさんだろうか?、停めてある3台のチョイノリをなめ回すようにみつめている。 「ど〜ょ、カッコえ〜っしょ!」心の中でつぶやく 相変わらず小雨模様だが、大分雨粒が小さくなったので、カッパの下だけは脱いだ。 少し楽になった。 アズMAXのタバコ一服を待って、再び乗車。 我が家を目指し、東へ東へ、ひたすら東へ 産業道路ずたいに、西条から、新居浜海岸線を抜け、土居へ、 ようやく地元 四国中央市まで辿り着いた。 順調に行けば、後30分もすれば、、、。 ブスブスブス、、、、、スローダウンからエンスト! セルを回し、再始動を試みるも反応無し?? 場所は、土居アリーナ前、馴染み深い飛行場(ラジコン飛行機の河川敷飛行場)の少し手前 ココならば、どこかにバイクを置いて帰るか? ラジコン仲間に連絡して家まで送ってもらうか? 家から、迎えに来てもらうか? 色々な考えが頭の中を廻る。 っと、そのとき 「イッサン、ガソリンは、、、?」と北さん。 「えっ?!」ハッとした。 往路では、燃料は余裕だったし、折り返し付近での給油だったので、ガソリンのことは、全く頭に無かった。 エンジン不調により燃費も悪くなったのか? 慌ててコックをPriにして再始動。 「掛かった!助かった!」 気を取り直して、再出発。 家まで、あと10km。 しかし、エンジンは、掛かったものの、更に症状は悪くなる一方で、30kmそこそこしか出なくなっている。 そうこうしている内に豊岡町に到着、そこで北さんと別れ、アズMAXと二人して家路を急ぐ。 豊岡から寒川、家まで後、2kmほどに差し掛かった所で、急に減速?? 「んんっ!いよいよこれまでか、、、!!」 フルスロットルで20km、エンジン異音、更に増大!! 我が家、到着までの間に、信号が3つある。 一つでも信号に引っかかり停車すれば、エンジンストール、即試合終了のゴングを聞くことになる。 運を天に任せるしかない。 「もう少し頑張ってくれ相棒!」 気持ちが通じたのか信号が全て青のまま家の前に到着。 ※普段よく行き来する道だが、全て青なんて、こんなことめったに無い 私は、静かにアクセルを閉じた。 そして、我が相棒は、そのまま事切れてしまった。 こんな感動的な最後があるものか?! まるで私を、うちへつれて帰ってくれるまで、一所懸命、頑張ってくれたかのようだ。 私は、この善き相棒チョイノリSSに“物以上のモノ”を感じた。 その瞬間、遥か40年も前に読んだ本《サハラに死す》のストーリーが頭をよぎった。 上温湯隆、、、サーハビー、、、、 そして今回、とてもよいツーリングが出来たことを実感した。 ★全行程240km、消費燃料4.83L、走行時間9時間半(内、休憩約1時間) ★アズMAXは我が家でコーヒーブレイクの後、しばしのツーリング行の帰途に着き、無事帰り着いたとの事。 後日談へ つづく |
2013年 6月15日 くもりのち雨 チョイツー後日談 【ツーレポその3】での《カオスな状態》《人間万事塞翁が馬》的なことのお話し 少し大げさかも知れないが、人生に於いて“些細な選択の違いにより、全く違う結果が導き出される”と いうのはよくある。 今回のチョイツーでは、私が先頭を走る事が多かったのだが、多々羅大橋から生口島に降り立った時、 何故か私は、サイクリングロードを右折してしまった。 ★橋から下道へグルグル降りる間に方向感覚が鈍った? ★右へ行くサイクリングの人につられた? ★ブルーラインに尾道という文字を見つけた? 今となっては理由もわからないが これが、齟齬の始まりである。 サイクリングロードは島の外周を走っているので、どちら回りでも目的の生口橋にはたどり着ける、しかし 左まわりの方が遥かに近道なのだ。 そして、GSに立ち寄り、何気なくおばさんに道を尋ねたこと。 若し左にハンドルを切っていれば、あのおばさんに会うことも無く当初の予定通り、生口橋から因島への ルートを辿っていた筈。 更におばさんの案内で、フェリー乗り場を求め、州江町まで行ったこと。 後日、地図を見てみると、右まわりで州江町まで行ったことは、島の外周3/4を走らされたことになる。 大きな時間のロスをし、帰路に着く決断をせざるを得なくなった。 しかし、これがかえってよかったのである。 本来のルートで因島に降り立てば、ぎりぎり生名サーキットに行く選択をしていたと思う。 そして、2〜30km程、走行距離を伸ばした私は、雨のなか夕闇迫る新居浜、西条辺りで途方に暮れ ていたことだろう。〈それはそれで面白いツーレポになっていたかも、、、、?〉 それと‘おばさん’の名誉の為に付け加えて於くと、州江町の【岩城島行きフェリーのりば】から生名への ルートは、おばさんの勘違いでも出鱈目でもなく、確かに存在した。 州江町の【岩城島行きフェリーのりば】から生名島へ行けると言ったのは、 おばさんの親切。 しかし、そこ岩城島から陸路を通り、別のフェリーで因島に渡ることを言わなかったのは、 おばさんの不親切。 今回のチョイツーで、広島風お好み焼きを逃したことは心残りだが、ツーリングの楽しさを再認識しまし た。 ※再認識じゃなく初めての経験かも知れない。 私は、自分自身ツーリングには不向きな人間だと思っている。 性格がせっかちな面が在り、ソロでツーリングに行った時などは、何かに急き立てられたように、只々、目 的地を目指すということになる。 目的地に着けば証拠写真か何かのように写真を2.3枚。 すぐさま、とんぼ返りで帰ってくる。 道中の景色を愛でるでも無く、その土地の空気を感じ取るなどということも無く、 結局、道路のセンターラインを見てきただけ 「あ〜疲れた!」ということに成る。 予定していたことを、間違わずにこなしたいのが先でツーリングの本来の目的を忘れ、次は何する?今の で合ってる?で頭がいっぱいになり、ちっとも面白くないのである。 今回は、チョイノリだから、やって見ようと思ったので、ほかの快適なバイクならば計画していなかったと思 う。 見知らぬ景色を見ながら、見知らぬ処を、のんびり走る非日常。 贅沢ですなあ〜 おしまい♪ |
ここに写真の説明を入力してください。〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇… |