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東京バレエ団
「創立45周年記念スペシャル・プロ」





「エチュード」


 「エチュード」を観るのは久しぶり。以前ABTで観た時は、バレエ学校 の生徒が5人並んで、五つのポジションを取るところから始まったのだけど、 東バではなかった。色んなバージョンがあるのね。(「エトワール」の衣装替えも もっと回数が多かったと思うけど、これは記憶違いか?)

 フリーデマン・フォーゲルはノーブルに且つ闊達にと、期待を裏切らない 上質な踊り。

 ターニング・ボーイのサラファーノフは、回る回る。しかも強く美しく。 真っ直ぐに伸びた脚のきれいなこと。

 このような贅沢な二人にエスコートされた吉岡が、きらびやかなスター・ ゲストの影に入ることなく、優雅さと輝きをもって中心に存在していた ので、観ていて嬉しくなった。

 また、コール・ド・バレエの健闘も素晴らしかった。バー・レッスンから 段々とダイナミックな技へと展開していくプロセスは、ダンサー達が舞台に 向けて研鑽を積むスタジオ風景を垣間見るようで、バレエ好きの者には たまらない。
 主役の超絶技巧だけでは出せない、大勢で作り上げるダイナミズムを体感 できたのは幸せだった。



「月に寄せる七つの俳句」


 率直に言って、よく分からない。私には高尚すぎる・・・。(横に座って いた人たちもバレエ鑑賞歴が長そうだったが、「こういうのは今だによく 分からないわ〜」と言い合っていた)
 長瀬は、月を象徴するポーズが何とも言えない磁力を持っていて好印象。



「タムタム」


 音楽は、フラガールが出てきそうなポリネシアンな雰囲気だわ〜と思っていたら、 ガムランっぽくなったりする。いずれにしろ、気温が高そう。
 トムトム奏者はアティーソ・ロコ。パーカッションがシルヴィオ・ガルダ。 このパーカッショニストのガルダ氏が熱い。ステップを踏み、声を出しながら 情熱的な演奏する。「いかん、いかん」と思いつつ、つい目がダンサーから 離れ、ガルダ氏へ移ってしまうので苦労した。

 音楽はパワフル、ワイルドにもかかわらず、ソロの木村からは優雅な 印象を受けた。それが悪いのではなく、その反対で、素敵〜と思った。なぜだ?

 一つ前の「月に寄せる・・・」の静かな、どことなく周囲の様子を窺うような 反応と違い、こちらは終わると熱狂的な観客の拍手が沸き起こった。楽しかった もんね〜。

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