平成19年10月 こころ元気研究所 鎌田敏
嗚呼、講演旅情
~ホントにホントに不定期のきまぐれ旅日記でございます~
【平成19年10月27日】 岐阜県岐阜市
雨が朝からパラパラと絶え間なく降る。
地元での青少年育成講演会。
雨の中、たくさんの方が席に座られている。
この日、講師としては失格の体調を崩していた。かなり、つらかったのだ。
本番始まる前の講師席…襟を正して座っているものの、実は頭の中はボーとし、身体にはしびれのようなものまで…。飲んだ薬で胃まで痛み出す。ふるえまでやってきた。責任を果さなければならないという緊張が、ますます体調を悪くさせているようにも感じた。
「アカン、このままやとアカン」
主催者の挨拶がどんどん終わろうとしている。
「…まぁ、ええわい!舞台の上でぶっ倒れるのは本望じゃ…否、しかしお客様に主催者に多大な迷惑がかかる…」
しかし、覚悟! 大覚悟を決めた。 これを決定(けつじょう)という。
講師紹介が始まる。
マイクを渡される。一言発する!
マイクをもつ手に力がなかったが、皆さんの前に立ち、一言発し始めた途端、心のスイッチが切り替わった。
体調の事を忘れ始めていた。
となると、「忘の徳」。徐々にいつもの感覚が戻ってくる。ただただ、懸命にお話しする。
気がつけば、マイクをしっかりと握り、いつも通り。(少し、声の張りが気になったが…胃の痛みはずっと続いていただが…)
気がつけば、あっという間の60分講演。
皆さん、ご熱心に心耳を傾けていただきました。
終了後も、ある女性の方が「感動しました。涙がでそうになりました。」と握手を求めて来られた。
多くの参加者の方から声をかけていただいた。皆さん、ありがとう!
講演を終えた達成感もあり、僕もいつの間にか体調はすっかり戻っていた。
控え室ではいただいた饅頭をムシャムシャかぶりつくほどに体調は戻っていた。
不思議である、人間の身体。一所にて、懸命であれば、不安なことについては「忘の徳」。結果、体調も良くなっている。まさに病は気からである。身心一如。貝原益軒曰くの「心は身体の主人也」である。
控え室で、主催者の方に体調の事を少しお話しすると、「えっ、そうだったんですか。全然、そんな風には感じませんでしたよ」と。(講演前に言うことはタブーだ。主催者が心配されるから…。これは当然である。)
これでいい、これでいいのである。
体調は万全に!(今晩は玉子酒飲んではよ寝なアカン。)
(PS)僕は、講演という出逢いの中でメールやお手紙を頂戴する機会が多い。
昨日、とても心にグッとくる、お手紙をいただきました。
何度も何度もホントに何度も読ませていただきました。
手紙をくれた「父兄」さん、この場をかりて…「ありがとう」。
【平成19年10月21日】 埼玉県志木市
20日(日曜日)、のんびり「こだま」で東京へ。
カラカラと呼ぶ相棒(単なるキャスターバッグ)とともに、山手線へ乗り込む。
途中、「駒込」。嗚呼、懐かしい。東京でのサラリーマン生活の舞台がここだった。
仕事以上に「酒」生活の舞台でもあった。
池袋から東武東上線。こちらも懐かしい。
志木市へ。
カラカラが志木市の繁華街に良き音色を奏でてくれる。
時折、ガラガラと奏でる。
ホテルにチェックイン。
しばらくすると、熱いラブコールをいただいた主催者のKさんが登場。
メチャクチャ元気な方だ!と、なれば…
さぁ、一献。
チョイ悪風の熱血漢Nさん、飄々とされているが洞察の鋭いEさんが合流。
男四人集まれば、人生悲喜こもごも、酒もすすむのが常である。これは日本の常識(笑)。
男四人、酒といえば日本酒だ。これも日本の常識(笑)。良き宴、志木の夜でありました。
翌朝、Kさんの車で会場へ。
Nさんも昨夜と違いスーツ姿。レスラー並みのガッチリした姿。
Kさんの「俺を男にしてくれ。みんな集まってくれ。」のスローガンの下、たくさんの市内の保護者の方々が席を埋めた。Kさんの心意気にこちらも120%応えなければいけないのだ。心意気には心意気で…これが「礼」である。
ホントに皆さん熱心に心耳を傾けていただき、大感謝でございました。
回収された数百枚のアンケートに目を通させていただく。
嬉しい言葉の数々…。
一通のラブコールから始まったご縁…PTA役員の方々の頑張りと参加された皆様のおかげで、このご縁がとても深いものとなったのである。
帰る際のカラカラの奏でる音色はとても軽快であった!
【平成19年10月19日】 岐阜県可児市
天晴れ快晴!
車で日本ラインの景色を眺めつつ、可児市へ。
可児市での講演はこれで6回目。
ご縁を感じます。
いつも途中のトイレ休憩はJR美濃太田駅と決まっている。
人間の行動心理の不思議にマイ・フェイバリット・トイレ(MFT)がある。
MFTと書くと学術っぽく感じるが、勝手に僕が書いただけである…呵呵大笑。
学生時代もそう。サラリーマンの頃もそう。様々な場所にMFTがあった。
「MFTの心理学」という学術本があれば迷わず購入するであろう…呵呵。
小学校でのPTA講演。1校単P主催としては記憶にない二百名を超える大勢の皆様との出逢い。
皆様との出逢いが、少しでも良き出逢いとなれば…ただその一念。
「念」…今の心…即今当処自己の心…う~ん、漢字はすごい!
「温故知新」フルキヲタズネテ…「温」を何故、タズネルと読むか。
これを知れば、漢字の深さにシビレまっせ。
【平成19年10月18日】 兵庫県姫路市
あいにくの雨。
「のぞみ」(名古屋~新大阪)&「ひかり」(新大阪~姫路)のチケットを変更し、「こだま」&「こだま」でゆったりのんびり、車窓から雨の風景を眺める。空いてる車両はやはりいいものだ。読書もすすむ。
雨読には環境も大切だ。
久しぶりの姫路!姫路城をゆっくり散策した日を思い出す。
そういえば僕が18歳で始めてマイカーとして乗り回した車は姫路ナンバーの古いコロナだった。
田舎に帰るとき姫路駅で特急が停車するわずかの時間を利用して名物の「うどん」を買って車中で食べる…子どもの頃の思い出…。今も名物だそうだ!
色々思い出す。
PTA講演。PTA役員の皆様にホントにお世話になりました。ありがとうございました!
帰りには持ち帰り用のお弁当をいただいた。列車まで時間があったのでホームで瞬!完食。
いや、実に旨いお弁当でした。感動しながら、ペコペコ腹に瞬く間に収まっていく。
講演で失ったカロリーを身体が求めている。
雨のホーム、あまり人気のないホーム。講演旅にふさわしい。
雨食には環境も大切だ。
【平成19年10月17日】 岐阜県大垣市
前日に地図で会場を調べたが場所が分からず、主催者の方と近くのスーパーの駐車場で待ち合わせ。
幼小中数校合同の家庭教育講演会。
お母さん方が会場の設営や受付などすべてを準備されていた。忙しい中、道の分からない僕のためにわざわざ出迎えに来ていただき、ホントにありがとうございました。
黎明即起の日が続く。
【平成19年10月16日】 愛知県美和町
10月の愛知県シリーズ第5弾!
小学校でのPTA講演。今日もブラボー!
講演前に授業参観。僕も1年生から6年生までの授業を拝見させていただきました。
子どもたちの元気な表情、元気な声が私たち大人を元気にしてくれる。
何かに夢中になる子どもたちのエネルギーの源は天真爛漫、ゆえに無尽蔵。
良寛和尚さんが、子どもたちと戯れ、もともと持っていた赤心を失わないように努められたことが理解できる。
【平成19年10月15日】 愛知県名古屋市
10月の愛知県シリーズ第4弾!
小学校でのPTA講演。今日もブラボー講演さ!
講演後、PTA役員のお母さん方と一緒に食べたチョコレートケーキがめちゃくちゃうまかった!
普段は甘いものはあまり食べないが、講演後は甘いものを身体が欲しているのが分かる。
このチョコレートケーキは某有名店から教頭先生がわざわざ買ってきてくれたのだった。
教頭先生、お勧めのチョコレートケーキ!感謝!
校長室では校長先生ととても良いお話しができた。感謝!
【平成19年10月12日】 愛知県小牧市
10月の愛知県シリーズ第3弾!
5月から3月まで続く、高齢者対象の講座。丁度折り返し地点での僕の講演。
今日の講演もブラボー!でした。
小牧のじいちゃん、ばあちゃん!ありがとう。
昨晩は日本中が注目したボクシングの試合があった。
「浪速のロッキー」こと赤井英和が、いつも試合の翌日に「おはよう!朝日」(大阪の番組)に出演して、おもろいトークを繰り広げていたのは、もうどれぐらい前になるのだろうか。
僕は赤井英和が大好きだった。
赤井英和が大阪で世界チャンピオンに挑戦したあの日以来、僕はテレビの前で正座をしながら、時折拳を握りながら、試合を見ている癖がついている。
赤井には勝って欲しかった。その想いが、(当時中学生だったと思うが)自然と正座にさせたのだろう。
この癖が今も抜けない。不思議な癖だ。
【平成19年10月4日】 愛知県大府市
JR共和駅下車。岐阜駅から快速だと40分とかからない。近いぞ、大府市。
教頭先生が駅までわざわざ迎えに来てくれた。ありがとうございます。
共和西小学校で講演会。
FBC(フラワー・ブラボー・コンクール)にて、学校花壇や校外花壇で毎年毎年、賞をとっている。
すごいぞ!ブラボー!
笑顔が素敵なPTA会長はじめ皆様に大変お世話になりました。ありがとうございました。
講演後、校長先生と森信三先生や東井義雄先生の話で盛り上がった。
密かに私淑する人物が共通しているとホントに嬉しいものである。
【平成19年10月2日】 愛知県岡崎市
名鉄東岡崎駅から市役所に隣接する会場へ歩く。
約1ヶ月ほど前にも同じ道を歩いた。
川沿いの道。
少しいい気分。
PTAの研修会。
会場内の99.5%が女性。
僕は男。
少しいい気分。
会場内100%男性の講演会も何度も経験している。
顔つきが異なっているとするならば、講師失格かもしれん。
でも、その前に僕は男ですから…しかたがない。
「仕方」がない…?
関西弁では、「しゃーない」と言う。
「仕方」が「しゃー」になる…。
「しゃーない、しゃーない」は、心静める魔法の言葉。
日本のあちこちに心「静める」魔法の方言がたくさんあるのだろう。沖縄の「てーげー、てーげー」とか…。
一方、心「沈める」魔法の方言もたくさんあるのだろう。日本語は面白い。
どないもこないも仕方がないときは、「しゃーない、しゃーない」も有効です。
どないもこないも…?
語源がさっぱりわからん。