平成19年9月 こころ元気研究所 鎌田敏
嗚呼、講演旅情
~ホントにホントに不定期のきまぐれ旅日記でございます~
【平成19年9月28日】 岐阜県岐阜市
雨かと思いきや、快晴。
柳津町へ。ある方とのご縁で柳津町での講演は今年で3回目となる。
岐阜市との合併後も続けられている講座。
笑い、しみじみ、フムフム…。皆さん、ご熱心!
その雰囲気にこちらも自然と乗っかる。
おそらく僕の脳内には快楽のドーパミンがたっぷり!
あっという間の一時間。
また、お逢いしましょう!と約束をし、会場を出る。
心地良い風が吹いた。
秋がやって来た。
【平成19年9月20日】 滋賀県高月町
陽射しが眩しい。
キラキラ水面が輝く琵琶湖畔を車で走る。
湖岸道路はホントに快適だ。
湖北の町・高月へ。観音の里・高月。
仏教文化と縁の深い高月には観音菩薩が多数伝わっている。
国宝でもある十一面観音立像が特に有名である。
観音さまとは、般若心経では観自在菩薩の名で舎利子に「般若(知恵)」を説いておられる有名な方である。
菩薩とは簡単に言えば「修行」されている方のこと。
観音菩薩・地蔵菩薩ともに世の人々が己の中に本来備わっている「慈悲」の心を自得してもらおうと修行されておられるのである。特に、お地蔵さんは、風雪にさらされながらも「忍」を以て修行されておられる。すべては世の人々の「慈悲」の心のために…ということだ。
「慈悲」とは何か。
「慈」とは相手に楽しみを与えること。
「悲」とは相手から苦しみを抜いてあげること。
「与楽抜苦(よらくばっく)」のことである。
仏教、豆講座でした…。
そうではない、この日は町民の方々対象の講演会。
90分間、壇上にて身体全体でお話させていただきました。
命というものが簡単に失われていく、奪われていく…娑婆に暗黒の歪が生じている。
嗚呼。
観音さまも泣いておられるのではないか。
この日は、命の尊さ、生きていることのありがたさ、について特に力弁させていただきました。
【平成19年9月18日】 愛知県春日井市
昨日と同じ主催による敬老会での記念講演。
本日は、親子どんぶり、酢の物等等…
どんぶりは大好物!ペロリである。ご馳走様でした。
本日も晴天。
昨日聴いていただいた方々とは別の方々。
でも、昨日とは少し話題を変えてみた。
昨日は参加型のレクを交えた元気講演に徹したが、本日は前半元気講演、後半はハテのウルマ。
皆さんにとって、時には、しみじみと感じていただくことも大切だと考えたからだ。
戦中戦後を生きてこられた皆様、それぞれの思いを胸中に抱き、ご熱心に心耳を傾けていただきました。
講演後、おやつの時間。
『ザ★傾聴マン』に変身。
色々なお話を聞かせていただいた。
お話されている皆さんの目がキラキラしていることに感じ入るものがあった。
今度は、「こころ元気配達人」ではなく「ザ★傾聴マン」として、皆様にお逢いすることを約束した。
心温まる二日間であった。
【平成19年9月17日】 愛知県春日井市
通所介護デイサービスにて敬老会での記念講演。
講演前にお昼御飯を皆さんとご一緒させていただきました。
ちらし寿司!揚げ出し豆腐等等…
ち~らし~は大好物!ペロリである。ご馳走様でした!
昼食後の講演、しかも会場となるスペースは天窓から暖かい日差しが注ぎ込む。
仮眠ベッドなどもたくさん置いてある。
zzz と、睡魔が襲いかかるには最高の条件が整った。
さぁ、いざ講演開始。
睡魔を吹き飛ばせ!熱血講演なり。
でも、じいちゃん、ばあちゃんに早口は禁物。じっくりと熱血講演である。
皆さん、ご熱心に話しに耳を傾けていただき、大いに笑ってもいただいた。
皆さんに感謝。
講演後、おやつの時間。
ここからは、『こころ元気配達人』は『ザ★傾聴マン』へと変身する。
皆さんの輪の中に入り込む。
茶飲み友達のようにふれあい、話を聴かせていただく。
米寿になるおばあちゃんが、針金と紙で作った素敵な手づくりの花束をプレゼントしてくれた。
思わず、僕はばあちゃんを抱きしめる。
ばあちゃんも僕にしっかりと抱きつく。
周りからは「ひゅ~ひゅ~」と声が飛ぶ。
心温まる講演であった。
【平成19年9月7日】 兵庫県加古川市
台風!
7日早朝に新幹線に乗る予定であったが、これはマズイ!ということで、関係者のご好意により、前日から兵庫県加古川市入りすることとなった。これが最善。
強風の影響などで新幹線の運行に大きな乱れがあったものの、無事加古川へ到着。講演は明日のなので、余裕を持って行動できた。宿泊先等、色々とご配慮いただいた関係者の皆様に感謝でございます。
この日はダブルヘッダー講演。
参加人数が多いため、午前の部と午後の部の開催である。
ホントに皆さんご熱心な方々ばかりであった。
皆さんの笑い声や素敵な笑顔にこちらが逆にたくさんの元気をいただきました。
ところで、この日は午前も午後もほぼ同じ話をしてほしいとの要望が事前にありました。
というのも、異なる話題だと「わしゃ、そっちの方が聞きたかったわ」ということも予想されるからだ。
ナルホド、一理有り、ということで同じ話題に徹した。
すると、不思議な感覚が起った。
それは午後に起った。
同じ空間、同じ年齢層、同じ話題…。
講演中に「…あれっ、これさっきしゃべったんと違うか?」と…。
「この話、さっきしましたっけ?」
最前列の方、曰く
「してへんよ」
そう!午前中に同じ話をしているもんだから、午後の部ではじめて語る内容であっても、既に話したかも…なんていう錯覚が起ったのだ。
これまでもダブルヘッダーは行なっているが、場所はもちろん違う、受講層も全く違う、テーマも違うので、こういう感覚に襲われたことはなかった。
いやはや、面白き人間の脳!