平成19年7月    こころ元気研究所  鎌田敏

嗚呼、講演旅情

~ホントにホントに不定期のきまぐれ旅日記でございます~

【平成19年7月30~31日】 青森県八戸市

局地的大雨。
静岡あたりで新幹線が上下線運転を見合わせる。
「こりゃ、アカン。はよ、いかな。」
予定よりも1時間以上前に家を出発。
名古屋駅は大混雑。動き始めたとはいえ、新幹線に大きな遅れ。
とりあえず、やって来た新幹線に乗る。
結果、当初の予定よりも30分以上前に東京到着。ホッと一息。
東北新幹線「はやて」に乗車。目指す先は、青森県八戸市。
青森県は人生初の地である。仙台、盛岡を経て、八戸着。
「…涼しい」
ご担当のTさんと合流。
車で宿泊先のホテルへ。Tさん曰く、「海辺付近ではこの時期でも、時間帯によってはストーブを使っています」
南北へ連なる日本列島、恐るべし!
二十度くらいだろうか…わが家では昨日まで上半身裸でうちわ片手に…が嘘のような、避暑気分!
Tさんのご好意で海の幸、旨い地酒を頂戴する。
Tさんはホントに温かい方だ。その自然体の姿勢とさりげない気遣いにすっぽりと包まれた。

八戸といえば、イカ。
ウニをイカで巻いて、隣接する岩手の塩をふって食らふ。こんな刺身の食べ方、初めてざんす。
そ、そ、そして、ついに幻の日本酒
「田酒(でんしゅ)」をグッと呑んだのであった。
「田酒」ちゃん、君とはいつの日か、また出会えると信じているよ。「田酒」ちゃん…。

八戸の温かい人情にふれた夜だった。zzz

朝、四時に起きる。
八戸の朝の空気が旨い。
風呂に入る。冷たい水を飲む。身体を動かす。血が巡る。気力が巡る。「気血」である。

今日は、なんと市内小中学校の教頭先生を対象とした研修講演。
まさか、おいらが教頭先生方の前で話をするとは(教頭先生に説教されたことは、何度もあるが)…講演活動を始めた当初は考えたこともなかった。
まさに「継続は、(出逢いを生み出す)力なり」である。

皆さん、熱心に心耳を傾けていただいた。メモもたくさんとられていた。

かつては、「学校の先生はええなぁ、夏休みめちゃくちゃあって」と思っていたもんだ。
しかし、現実は、先生方は夏休みは研修課題がた~くさん。色んなお仕事がた~くさんあるのだ。
日常、毎日ホントに夜遅くまで、頑張っておられるのだ。徹夜をされることもある。
そして、最近は「モンスターペアレント」などと呼ばれる怪物君までが登場するそうだ。
モンスター?
モンスターならば退治すればよいだけの話だ。
が!娑婆の世界ではそうはうまくいかないところに先生のご苦労もある。

頑張れ、先生!


【平成19年7月27日】 愛知県安城市

夏、真っ盛りの晴天!
ギラギラする街の風景を横目に一台の車が走る。

愛知県安城市へ。目的地となる企業本社へ。
「で、で、でかい…。んっ、あれはヘリポートか」
本社の屋上にヘリポート発見。
オートマチックトランスミッションのメーカーとして世界NO.1の企業。
従業員数が1万人を超える会社の本社前に、社員我唯一人の個人商店「こころ元気配達人」が参上した。

空を見上げる。
眩しい光が、我がつぶらな瞳に差し込む。
気分上々↑↑
ゆっくりと入り口へ向かう。

担当の方が待っていてくださった。
フッと横を見ると、たくさんの子どもたちの絵が飾られていた。
社員のご家族の子供さんたちが「環境」をテーマに描いた絵。
アットホームな会社だと感じ入る。

控え室。
ご担当の方々と打ち合わせ。
「今日は管理職リーダーが受講いたします。会場は350名くらいで満席なので、他の部屋や他の工場でもカメラ中継で聞いています。安全意識の向上とともに、リーダーのモチベーションということで“喝”を入れてください。」
「はい、分かりました」
と、言いつつも、
「(おっと、そうか今日はリーダーの方々だったのか。あれれ、少し勘違いしてたなぁ。)」
色々とお話をしている内に、今回の講演において求めておられることが明確となってきた。
「(用意してきた話の大筋は要求に合うものだ。でも、ちょっとものたりないところもあるなぁ。少し予定を変えて話をした方がいいな…そのほうがいいやろ…さぁ、どないしょ)」
時計を見ると、講演まであと20分ほど…メモに「挨拶」とだけ書き込んだ。

コミュニケーションの入り口どころか要であると確信する「挨拶」、「あいさつ」ではなく「挨拶(一挨一拶)」について話をしてみようと考えたのだ。
だが、この「挨拶」については、一度も人前で話をしたことも無く、信念だけが胸中にあるだけだった。しかし、何故か、不思議と自信があった。何故かは、わからない。
時間も少しだけあるので、話の構成を考えようと思った…が、その時、社長が登場。
名刺交換、着席ス。
社長の自然体で飾らない風韻にスッと包まれてしまった。不思議な感覚であった。
これまで経営者の方々と接することが多々あった訳だが、こういう感覚をいだいたことが何度かあった。
皆さんに共通してるのが、人間臭いということであった。
肩書きや年齢などに囚われない「忘形忘年の交わり」を自然体で築いてしまう。
経営本などでは得られない、価値のある気付き・学びをたくさんいただいたのだった。

「そろそろ、時間です」

「はい」
と言いつつも、
「(しまった。話の再構成、なにもしてへんやん。)」
メモを見る。レジュメの端っこに小さく、「挨拶」の二文字が書いてあるだけ。
控え室でそれだけ時間を忘れていたのだった。楽しい有意義な時間だったのだ。

「(しゃぁない!やってみるしかない。)」
間際で考えることをヤメタ。ヤメタというより、そんな時間はどこにも無かった。

「挨拶(一挨一拶)」…やりました。

皆さん、ホントにご熱心に心耳を傾けていただく。大きな拍手などなど…。
流れに完全に乗った。
その流れの中で、「挨拶」について…バッチシ!OK(と、思う。)

講演のラストシーンにて、ぐっと気合を込めて発した言葉に、一人の方が共感の大きな拍手。
皆さんの温かい協力の中で導かれた、約90分間の良き流れであったと思う。

控え室。
社長、担当の方々と歓談。
ありがたいお言葉をたくさんいただいたのだった。
出逢いに感謝!

本社を後にし、空を見上げると、ギラギラした太陽と目が合った。

気分上々↑↑


【平成19年7月21日】 岐阜県大垣市

小雨の降る中、車で大垣市へ。
安全大会講演。
情報工房へ向かう。情報工房といい、ソフトピアといい、大垣にはITをテーマとした立派な施設群がある。
たしかソフトピアなどは、黒川紀章設計だったか。

60分の講演を終え、汗をぬぐいながら、車に向かっていると、参加者のお一人に「鎌田さんの講演、今日で2回目やなぁ」と声をかけられる。法人会で聴いてくださったそうだ。
地元講演では、実はこのパターンが結構ある。
「前に、どこそこで聴いたよ」と声をかけられることがちょくちょくある。
確かに、講演中に「あっ、この人、どこかでみたことあるなぁ」ということがあるのだ。
特に企業経営者の方々は、色々な会合に出席されるからだ。
まったく別の講演会で、いきつけの飲み屋の大将が参加していたときにはびっくりした。これは余談。

【平成19年7月20日】 岐阜県岐阜市~愛知県西尾市

文化協会さんでの講演がきっかけで、またまた柳津へ呼んでいただいた。
寿大学。
一昨日の桑名での若手経営者の方々の集まりと当然のことながら全く異なる雰囲気。
実は、この日は寿大学を終えた後、愛知県の西尾市へ向かい若手経営者育成塾である。
この雰囲気ギャップ・会合ギャップがまた良いのである。
話す内容も当然異なるし、話の強弱やスピード、仕草、表情なども当然変わってくる。
こうした経験の中で、鍛えられていくのだ。

大いに笑っていただいた!はやりの脳トレなんかも最初に取り入れた。楽しそうに取り組んでいただく。
アットホームな雰囲気の中で、人生の大先輩の方々の前で汗をかく。いっぱい、いっぱい、汗をかく。
嗚呼、夏の講演会!
帰り際、「また、来てや。話しに来てや。」と声をかけられたり、両手をふって見送ってくださる。
これが気持ちのよい汗というものである。
講演で冷や汗だけはかきたくないものである。

知多半島有料道路から、碧南への海底トンネルを抜け、西尾市へ。
若手経営者育成塾。
僕と同世代の方々が中心の勉強会。
熱く熱く、もひとつおまけに熱く語らせていただいた。
皆さん、ホントにご熱心に心耳を傾けていただいた。
出逢いに感謝でございます。

この日の麦酒もまた格別に旨かったのである。
嗚呼、夏の講演会!

【平成19年7月18日】 三重県桑名市

金融機関様主催の若手経営者リーダー研修講演。
近鉄名古屋から特急で桑名へ。16分で到着。近い!
それもそのはず、わが家から桑名までは長良川の堤防を海に向かって走り、木曽川、揖斐川が合流する雄大な木曽三川を過ぎれば桑名だからだ。車でも近い場所なのだ。
だから、プライベートでも桑名へ何度か足を運んだことがある。

なんと言っても「焼きハマグリ!」
今日は主催者のお一人に「焼きハマグリ」の名店を教えていただいた。
名前は言いませんぜ!近いうちにこっそりと食しに参るのだ!

桑名といえば、本多忠勝が城を築いた場所だ!
そして、幕末。桑名藩は会津藩とともに長州・薩摩と最後まで闘い続けた「忠義」にあつい藩であった。
会津の殿様と桑名の殿様は兄弟だったしね。
桑名の遊撃隊として東北各地で官軍を苦しめた軍人・立見尚文は伝説である。
後に立見は戦上手として日露戦争でも老体に鞭を撃って奮迅の働きをする。

今日は、論語や孟子を題材にリーダーにとって大切な原理原則①率先垂範・一所懸命なリーダーの背中②感謝のコミュニケーション③情熱・ナニクソ精神のお話をさせていただいた。次に「情熱・ナニクソ精神」は萎えることがある、外に発するエネルギーだからだ。サラ川にもあるように「よしやるぞ 一日もたない この気持ち」…これが人情である(内側に溢れんばかりのエネルギーを持っている人は別だが…)、だからこそ内側にエネルギーをチャージしなければいけない。仕事における充実感や仕事自身に関する価値を感じる、価値感である。そのことについて「ありがとう」というキーワードでお話をした。そして、メンタルヘルスにおけるセルフサポート術・知恵について、最後に一度きりしかない人生だからこそ……などなど色々お話させていただいた。

お仕事の合間にもかかわらず、皆さん熱心に聴いてくださり、メモもお取りいただき、笑うところではしっかりと笑って頂きました。主催者の取締役の方も最後まで前列で熱心に心耳を傾けていただいた。

良き出逢いに感謝です!ありがとうございました。


【平成19年7月13日】 兵庫県三田市

県立高校四校の交流会での講演会。

台風の影響からか、前々日に岐阜でも大雨が降り、在来線が一時運転を見合わせ、ダイヤに大きな乱れがあった。万が一のことを想定し、いつも出来るだけ余裕をもって行動するのだが…いつも以上に早めにJR岐阜駅へ向かう。ゆとり、ゆとり…ゆとりは大切です。

予定よりも一時間早い新幹線で新大阪へ向かう。ゆとり、ゆとり…である。
この時点で、まったくダイヤなどに乱れはない。新大阪駅でお茶でもしながら時間調整をしようかとも思ったが、早めに三田入りし、待ち合わせの時間までお茶してのんびりしてようと、JRで新三田駅へ向かう。やはり、ゆとり、ゆとり…である。

懐かしの尼崎、伊丹を過ぎ、川西池田へ到着。そこで臨時アナウンス。

「先ほど、人身事故が発生し、全線運行を見合わせております」
車内がザワザワ…しはじめる。

当初の予定どうりの列車スケジュールならば、間違いなく会場へ間に合わないケースである。
瞬時に色々な行動パターンが、ホントに瞬時に頭に浮かぶ。
人間の能力恐るべし。

本音では少々あせったのだが、早めの三田入りの行動が落ち着きを自動演出してくれる。ゆとりに感謝である。
繰り返されるアナウンスに耳を傾ける。情報収集。
ゆとりの中での情報分析。その結果…、
「まぁ、大丈夫でっしゃろ」と読書を始める。
やがて、電車が動き始めた。
人間の情報分析能力、恐るべし。

新三田駅の一つ手前、三田駅でまた臨時停車。
事故を知った主催者から連絡が入る。
すでに三田入りしていることに安心していただく。ゆとり、ゆとり…ゆとり様である。
列車が動き始め新三田着。予定よりもたっぷりと時間がある。嗚呼、ゆとり、ゆとり…ゆとり様である。
予定通り講演開始。皆様ご熱心に心耳を傾けていただきました。感謝。
ありがたいお言葉もたくさんいただきました。感謝、感謝…である。

教訓、腹八分目。
なんでもゆとりがたいせつである。嗚呼、ゆとり、ゆとり…ユトリちゃんである。

あいまいだった時間を支配しようと時計という便利な道具を作りだした人間。
気がつけば、現代人は、その時計に支配されている。
人間は面白い。呵呵大笑。