ヴォルタースドルフ電気軌道点景

ヴォルタースドルフ電気軌道公式ページ(http://www.woltersdorfer-strassenbahn.de/ 独文)

ヴォルタースドルフ電気軌道

ラーンスドルフ ラーンスドルフ駅前にある小さな電停が出発点
ラーンスドルフ〜ゲーテ通り ラーンスドルフを出発した電車は鬱蒼とした森の中を進んでゆく。
大昔、武蔵野台地を切り開いて開業した多摩湖鉄道などは、
こんな感じだったのかもしれない。
ラーンスドルフ〜ゲーテ通り 森の中の交換所は比較的長く、
上り下りとも多少減速しただけですれ違った。
これが終わると、直ぐに森を抜ける。
ゲーテ通り 森を抜けると、巨大な並木道の
路肩に設けられた専用軌道を進んでゆく。
旧東ドイツということで、味気ない街並みを想像したが
閑静な住宅地である。
(Göthe Strasse)
ゲーテ通り
テールマン広場 やがて、石畳の併用軌道に変わる。
すると小さな広場の隅にある、2ヶ所目の交換地点 テールマン広場へ
ここは、上りも下りも歩道側につけるため、
上り電車は交換してから本線上に停車する。 (Thälmann Platz)
テールマン広場 ここから分岐してゆく線路が・・・・その先には車庫
クラの中をのぞくと現役車輌と同じ数くらいの動態保存車が・・・・。
(Thälmann Platz)
車庫 車庫
テールマン広場 教会の脇の坂道へ。ここが驚くほどの急勾配で、70‰はあろう。
これで付随車を引っ張るんだから、ここの電車は力持ちである。

坂を折りきるとアーチ橋の上のSカーブ。
沿線随一の撮影ポイント。現地の書籍にもよく出てくる。

(Thälmann Platz 〜 BrumenStrasse)
坂道 坂道 坂道
病院前 カーブを抜けると、
今度は鬱蒼とした並木道を登って行く
(krankenhaus)
ヴォルタースドルフ水門前 サミットを過ぎ、再び坂を降りれば、
終点のヴォルターズドルフ水門前
そこは湖畔の静かな街 
トラバントが傍らを過ぎていった。
(Woltersdorfer Schleuse)
湖 トラバント

◆ヴォルタースドルフ電気軌道の電車について
27 30
88 19
車内
ヴォルタースドルフの電車は、全てゴータカー(Gotha Wagen)と呼ばれる車両である
ゴータとは旧東独南部にある街の名前で、ここにあった車両工場で1954〜1967年の間
東独国内で使用される路面電車が集中製造された。
その後は、コメコン内の製造分業により、路面電車は全てチェコスロバキア(当時)の
CKDが受け持ち、いわゆるタトラカーの時代になる。

ヴォルタースドルフの電車は、メーカー型式T57またはT59(電動車)・B59(附随車)という単車
(車体長10.9m 車体幅2.2m)で、ゴータの代表的な車両である。
かつては東独全土で見られたこのタイプもいまや
保存車・予備車を除けば、こことバートシャンタウ(観光路線)だけになった。

ヴォルタースドルフにはT57が6両(27〜32)、B57が4両(88〜90、92)いる。
(その他保存車4両、事業用車1両を所有)。
ゴータカーは全車他都市からの移籍車両で
そのうち、通常の運行で使われるのは、自動扉化やテールライトの改造など
更新修繕を受けた27、28、30、32の4両のようである。

なお、保存車(KSWと古典車)と事業用車(RawSw製:レコカー)はゴータカーではないので念のため。

27 1960年製 もと13   ←シュベリン市21(1977年入線)
28 1959年製 もと30   ←デッサウ市42 (1978年入線)
30 1960年製 もと28←12←シュベリン市22(1977年入線)
32 1960年製 もと38   ←デッサウ市44 (1978年入線)
88 1961年製 もと26   ←シュベリン市(1977年入線)

19 RawSw製(レコカー TZ70) もとデッサウ市←ベルリン市721075 ・・・らしいが詳細不明

参考文献
ドイツのトラム 最後の2軸単車 服部重敬/津田和一 鉄道ジャーナルNo.434(2002−12)

参考ページ
http://www.gothawagen.de/ (独文:ゴータカー専門ページ ヴォルタースドルフについていは以下を参照)
http://home.arcor.de/heuer.c/gothawagen/staedte/woltersdorf/woltersdorf.html

http://www.schotterschnecke.de/ser31-42.htm
http://www.trampicturebook.de/tram/germany/woltersd/
http://www.tram-ff.de/index.html フランクフルト(オーデル)市電公式サイト

※2006.8 追記
 訪問当時、平日日中の運行では、ラーンスドルフ〜ゲーテ通り間の交換所とテールマン広場電停の2箇所で離合をしていたが、
 2006年6月に、その中間のベルリン広場電停に交換設備を設置し、ここで交換するようになった。従って、運用が1つ削減された模様。

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