◆さよなら 北緯43度の市営バス
〜札幌市交通局〜

札幌
 近年の地方自治体財政事情の悪化から、不採算事業の見直しが進められています。
その一環として、公営交通の廃止・民間委譲の動きが活発化しています。

 約180万人の人口を抱える道都 札幌市。
ここでは、見直しの先陣を切り2000年から民間への大規模な、路線委譲が開始されました。
2001年には全面撤退の方針が確定し、2004年3月末をもって、全ての路線が委譲されます。

今回は、消え行く札幌市営バスの7E・8E(8B)を紹介したいと思います。
なお、5Eの時代には三菱車への架装も見られましたが、7E・8Eは全て日デに架装されていました。


P-UA33N 新に89-10
日デ P-UA33N

北海道らしいエアサスの長尺車
札幌市営は落札制だったのか、年度毎に導入する車両のメーカーが偏っていた。
この型式は1989年導入車のみで、通常の2段窓車。
中ドアの部分の裾が一段下がっているのがポイント。

(03-8)
U-UA 東に93-19
日デ U-UA440NAN

扁平タイヤを備えた1993年度導入車
窓は7Eでは少々珍しいT字窓で、これは貸切兼用車の仕様
但し、特殊な存在ではなく、纏まった台数で在籍していた。

(03-8)
U-UA 新に95-28
日デ U-UA440NAN

長年親しまれた赤とクリームから、
緑色の新塗装になった1995年度導入車
窓も逆T字窓が採用された。

リアのエンジン室付近の裾が、一段が切りあがった形
なっているのは、他に例を見ない特徴
U-UA 東に95-13
日デ U-UA440NAN

同じ1995年度導入車でも
こちらは貸切兼用車タイプ。 律儀にも窓の構造をT字窓にしているが・・。
UA460KAM 新に00-3
日デ UA460KAM

2000年に導入されたUDのノンステップ車は
車体・エンジンともにKL-UA272KAMの仕様でありながら
試作扱いの為にUA460KAMの型式を持つ(他に西武バスに例があり)。

なお、軸距は5.3mの長尺となっている。

(02-6)
U-RM 東にM-6
日デ U-RM210GAN

1993年に導入された中型車
一部車両は円山動物園〜大倉山競技場の特別塗装車になっていた。

(99-5)
U-RM F-2
日デ U-RM210GAN

同じ1993年に導入された中型車でも
こちらは8Bを架装したファクトリー線専用車。

(03-8)

民間各社に移管後の例。
じょうてつじょうてつ U-UA440NAN

通常の大型車ばかりが移管されました。

ジェイ・アール北海道バスジェイ・アール北海道バス KL-UA452MAN改(CNG車)

CNG車を含む大型車と、円山動物園関連の中型車が移管されました。

北海道中央バス北海道中央バス UA460KAM改

ノンステップ車を含む大型車と、中型車が移管されました。

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