◆この8Eは U-? KC-? KK-?
〜頸南バスの8E架装車〜
※11.11.12 KK-RM252GSNを追加しました。
7E・8Eに関する基本的な見分けかたは当サイトでも、既にいろいろと解説してきました。
車台がLRなら大半がKC-LR、タイヤハウスが円弧ならKK-RM・・etc。
しかし、そんな基礎知識が通用しない事業者が存在します。
新潟県上越地方を縄張りにする「マルケー」こと頸城自動車グループ。そのうち、新井市→妙高市に本社を置く頸南バスが今回紹介する事業者です。
もともとは頸城自動車新井営業所という、いわゆる「分離子会社」です。
車輌面では、北村のスケルトンタイプボディーを持つ全国唯一のP-LT312Jを保有していたことで割と有名で、それ以外も頸城からの引継ぎ車が多く在籍しています。
しかし、マルケーでは分社後の車輌購入は各社に任せているのか、それぞれにオリジナルの車輌を導入し、グループ全体で見ると多彩な車輌構成になっています。
それでは、物件を一つづつ紹介してまいりましょう。
なお、頸南の路線は貸切免許による代替運行です。念の為。
(1) U-ですが・・・
●いすゞ U-LR332J
U-LRに富士重を載せた場合、1994年式の大半までがR16系(6E)架装となります。
その後、8E架装車が漸く登場するわけですが、10数台が世に出たところで、
車台がKC-になってしまったため、非常に貴重な存在になっています。
そのうちの1台が在籍しています。
1995年4月式です。
●日デ U-RM210GSN
一方、U-RMならば、フツーに8Eが架装されるわけです。
U-の時代のボディーは、通常フェンダーアーチの淵に段差がありません
が、何故かこの車輌、後輪だけKC-の如くゴムフェンダーを取りつけているのです。
但し、残念ながらこれは後天的改造。
やはり1台だけの存在で、ナンバーは上のU-LRの続番です。
(2)KC- ですが。
●日デ KC-RM211GSN
KC-でも、RMを購入するわけですが、
画像を見てちょっと不思議な点に気がつきませんか?
そうです。
フェンダー形状が、KK-RMの如く真円形状になっているのです。
しかし、製造年月は1997年4月ということで、KK-とは関係ありません。
なんらかの理由(積雪?)で、当時から真円形状のフェンダーになっていた
KC-RN210CSNかKC-JP250NTNの部品を流用したものと思われます。
1996〜1999年度の間に毎年1台を導入、計4台が在籍しています。
●いすゞ KC-LR333J
いすゞのLRに架装した場合でも、同様にフェンダーが真円形状になります。
まあ、LRの場合、KK-LRへの富士重工架装例はありませんが・・・
こちらも1996〜1999年度に1台づつ計2台が在籍しています。
また、同じ頸城グループの東頸バスにも同型車が2台在籍しています。
・東頸バス いすゞ KC-LR333J
(3)KK-は
●日デ KK-RM252GSN
ここれやっとオーソドックスな車両となります。
とはいえ、低床化が進んだKK-RMでツーステップ・前後折戸という仕様は、
全国的にみても、おそらくここくらいの存在で、これもある意味で貴重な車両です。
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