◆操作は手元で
〜前扉リフト車各種〜

ノンステップバスが普及する前、バリアフリー法に対応した車両といえばリフト車でした。
富士7E架装例の場合、多くは中扉にリフトを設けましたが、一部では在来車と乗り降り方式の統一やドライバーの負担を考え
フロントオーバーハングを延長し、前扉に設けた例があります。

ここでは、その例を取り上げてゆきたいと思います。

●大阪市交通局 日デU-UA440LAN、U-UA440HAN、KC-UA460HAN
大阪市交通局
・U-UA440HAN (1998.10)

大阪市交通局は、全国的に見ても早い段階でリフト付きバスを導入しています。
1991年度に投入された3両は、同局の標準よりも長い軸距5.24mのU-UA440LAN。
以降は同局標準の軸距4.78m級となり、U-UA440HANが7台、KC-UA440HANが5台、あわせて15台が導入されました。
リフトがあること以外は、大阪市交通局らしく特注の等幅の逆T字窓の並び、冷房はゼクセル等を搭載しています。
車内は、リフト乗車スペースはロングシートが延々と並んでいます。

このうち1991年式の3台が、琉球バスに移籍しています。
琉球バス交通
・琉球バス交通 U-UA440LAN (2008.11)

●仙台市交通局 日デU-UA440LAN
仙台市交通局
(2012.9)

仙台市交通局は、1992年に初のリフト車を導入していますが、
2例目となった日デ+富士7Eは1994年に、2台が導入されました。
外観は、通常の車両とほぼ同じですが、落成当初はバンパーに黄色い帯が入れられていました。

●神奈川中央交通 日デKC-UA460LAN
神奈川中央交通
(2007.7)

神奈川中央交通では1994年に初のリフト車(日デU-UA440LAN +富士7E)導入していますが、
これは中扉にリフトがありました。
しかし1995年導入のこちらは、前扉リフトに変更されました。
この車両が配置された伊勢原営業所は、当時基本的に前乗り前降りとしていたことが影響したのでしょうか。

リフト車専用の特別外装となっていました。


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