◆知られざるバス会社
〜原木ターミナルサービス〜
※2003.10.15 くしろバス移籍車輛の画像を追加しました
日本全国にはいくつもの路線バス運行事業者が存在しますが、西鉄や都営・神奈中といった大きなものから
フェリーに連絡するバスだけを運行する小さな会社まで、その規模や設立経緯は様々です。
今回紹介するのは、その小規模バス会社の一つである、原木ターミナルサービス(千葉県市川市)です。
この事業者は、成田空港の輸出入貨物を扱う「東京エアカーゴ・シティ・ターミナル株式会社」(通称TACT =タクト)の子会社で、
同社の原木ターミナル(市川市原木)とJR/営団地下鉄の西船橋駅を結ぶ路線を、限定乗合免許で運行していました。
(これ以外に2003年2月から、成田空港第2ターミナル〜南部工業団地の路線を運行)
以前から珍車がいることで、知る人ぞ知る事業者でしたが、現在は主にいすゞの7Eを中心に日野が加わる構成になっています。
なお、TACTは規制緩和の影響で急速に業績が悪化したため、2003年9月末日にグループ5社を含めて解散しました。
TACT周辺の企業への輸送を続けるため、一部の車両がJBSに引き継がれましたが、限定乗合から特定輸送(もしくは貸切?)に変わったため
一般の人が乗ることはできなくなりました。
日デ P-U33N
いきなり7Bですが、以前は貸切マスク/メトロ窓という
いかにも特定路線車といった仕様の車輛を購入していました。
この車輛は既に廃車になっています。
(1999-11)
いすゞ U-LV324N
U-になってからは、いすゞ車を導入するようになり
車体は7E、2段窓の車輛になりました。
しかし、前面には7B時代の影響なのか、行灯がついているのが特徴です。
ちなみに行灯に書かれている文字は「BTS」これは同社の略称です。
(2003-7)
いすゞ U-LV324N
行灯付きの車は一度で終り、至ってノーマルな
仕様の車輛になりました。
何度かに分けて1〜2台づつ購入されています。
(2003-8)
いすゞ KC-LV380Q
KC-になってからも暫らくはいすゞが導入されました。
U-LVと仕様の差は殆どありません。
この車輛の場合、方向幕がTACTのロゴ付きなのが特徴です。
(2003-7)
おまけ
日デ P-U32N
P-U33Nの項で記した様に、以前は貸切マスクの車輛を導入していました。
従ってU32も5Eではなく5Bを架装していました。
この車輛も既に廃車になっています。
(1997-3)
日野 KL-HU2PREA +日野車体
成田地区で使用されるブルーリボンシティー。
珍しいツーステップ車です。
千葉交通の構内特定車もBRCであるため、
成田空港にはこのタイプの車輛が溢れています
(2003-5)
なお、U-LV324Nのうち数台が、くしろバス(北海道)に移籍しています。
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