歴史からは、多くの教訓が学べる。特に、今を生きる日本人として、激動の昭和初期はしっかりと、押さえておきたい。

 欧州と出会った若き日本やアメリカとのかかわりなど、激動の20世紀をみごとに総括。近代史の勉強にもなる。寺島実朗氏の鋭い洞察力と先見性に脱帽。いろいろなことを気づかせてくれた、感動すら覚える名著。上、下巻セットで読みたい。

昭和史 1926-1945 【著】半藤 一利  | おすすめ度★★★★★

 激動の昭和初期を、分かりやすく記述。日本が、堕ちていく姿を、冷静に確認できる。戦争を推進した人達は、なぜ、根拠の無い自信を持って勝利を主張し、暴走したのか。日本人の精神構造とは。いろいろと考えさせられる。日本人必読。

昭和史 〈戦後篇〉 1945-1989 【著】半藤 一利  | おすすめ度★★★★★

 前作の「昭和史 1926-1945」同様、分かりやすい。期待を裏切らない内容。学校では決して教わることのない、戦後昭和史についての理解が深まる。

失敗の本質 【著】戸部 良一  | おすすめ度★★★★★

 旧日本軍の組織的不具合を的確に考察。現在の会社組織への教訓にもなる。なぜ、敗けるべき戦争に訴えたのかという問いではなく、なぜ敗けたのかという「戦い方」「敗け方」を研究する。

最終戦争論 【著】石原 莞爾  | おすすめ度★★★★★

 満州事変の首謀者とされる石原莞爾が太平洋戦争直前に記した書。冷静に未来を予見する。

流れる星は生きている 【著】藤原 てい  | おすすめ度★★★★★

 昭和20年の敗戦下、女手一つで幼い3人のわが子を連れ、満州から日本へ帰還した、苦難と愛情の記録。母親のたくましさにただただ感動。ちなみに、著者の夫は「八甲田山死の彷徨」著者の新田次郎で、次男は「国家の品格」著者の藤原正彦。

ノモンハンの夏 【著】半藤 一利  | おすすめ度★★★★★

 自分勝手な参謀やトップのために一般の兵士が犬死していくという敗け戦の典型「ノモンハン戦」を描く。エリート参謀の暴走に、憤りを覚える。「ノモンハン戦」は、司馬遼太郎が書こうと資料を集めたが、結局書けなかった題材。

 第二次大戦中に従軍作家でもあった著者が、太平洋戦争を描いた長編小説。

 日清戦争から太平洋戦争まで、日本人が「戦争」を選択してきた歴史を振り返る。マスコミや世論によって「戦争」へひた走った姿が苦々しく浮かび上がる。大学教授である著者が、高校生を相手に行った講座の収録。