保守的で右寄りな内容が多い文春新書。左寄りである岩波系の書と読み比べるのも面白い。歯に衣を着せぬ記述が多く、ストレートで分かりやすいのが特徴。知的好奇心を刺激するタイトルを多く揃えるが、安易に鵜呑みするのは危険。一つの考え方として吸収したい。
教育とはすべて「脳教育」であり、「キレる子供」の原因は幼児期の「脳教育」にあるという。脳の研究者である著者が、教育と脳を関連付けて科学的に解説している。
取締役と執行役員の違いは?執行役員制度の重要性を、経営論を交え解説する。冗長的な文章が気になるが、内容は分かりやすい。参考になる記述が多々あり、大いに勉強になる。
「社会調査の過半数はゴミだ」と、著者は言う。豊富な例をさまざまな角度から検証し、社会調査を解読する能力(リサーチ・リテラシー)を鍛えてくれる良書。調査報道への見方が変わる。
皮膚科医にとってはごくありふれた慢性疾患にすぎないアトピー性皮膚炎が、いつのまにか世間では「難病」のように認識されていると指摘。「ステロイド=悪魔の薬」と喧伝され、民間治療法という名の「ビジネス」がマスコミを利用し、広まっている現状を憂う。
ためになった。差別の変遷についてあまり書かれていないので、他の書も読んで知識を身につけたい。文章は平易で分かりやすい。タブー視せずに直視して考えたいテーマ。
われわれの周りには心を閉ざした人が大勢いる。そうした人たちをサポートするのが「心の対話者」。いま求められているのは「話し上手」よりも「聞き上手」と、傾聴の大切さを説く。カウンセリングの基礎を学べる書。人間関係に悩む人は必読。
石油枯渇神話、OPEC神話、メジャー神話など、もはや思い込みでしかない神話を検証。「天然ガス時代」の到来を予見する。
民主主義を批判的(冷静)な視線で検証する。全体的に退屈な文章だが「権利の概念が思考停止を招く」など、心に残る記述も多々ある。岩波書店の「民主主義」本と、読み比べてほしい。
認可されている遺伝子組換え食品は、危険ではないと解説。鵜呑みせずに、「遺伝子組換え食品は危険」とする書も読む必要はある。
南京事件については、「大虐殺説」から「まぼろし説」まで、さまざまな論争が繰り広げられている。本書は、なるべく中立な立場で分析しようと努めている。「南京で大虐殺があった」という認識がどのような経緯で出現したかを順序だてて確認する。
中国が「反日」姿勢を鮮明にしたのは、ここ10数年、江沢民が実権を握ってからに過ぎない。中国が国内事情や国際情勢の変化によって外交方針を変えた経緯を説明。「反日」は、中国側が仕掛けた戦略だという。
昇進、賃金、賞与、諸手当、退職金など、年功型から脱皮した実力主義に基づく給料改革のあるべき姿が示されている。やる気があって実力がある人によっては、いい体系だと思う。評価する側の上司がまともな人であることが大前提だが・・・。