|
行って来ました北陸オープン。
思ったより早く着きました。
ん〜、6時間強かな。
ホテルの駐車場に到着して、車から荷物を取り出し、キングのスーツカバーを見て
「え〜っと、拙者のスーツはと、え〜とえ〜ト?」
「ウギャ!忘れてもーた!」
「スーツの上着は寒さ我慢すれば大丈夫。え〜とベストはボスに謝ればなんとかなる。
スラックスはと、え〜とえ〜と、どうにもならないー!」
「パンツのみでは自信のない下半身があらわになってまう」
ひじょーにまずい。
買いで。
急げぇ、急がねばスラックス買えても丈詰め間に合わない。
走れ拙者。タカキューまで走れ。
「ほんとにまずいんです、なんとか今日までに仕上げてくだせぇ」
と冷や汗なのか走った為の汗なのかはどちらでも構わないくらいのせっつき加減で店員
さんに求愛をしたところ「今この値段でしかないのです。」
¥9000のスラックスを持って来てくれました。
「し、しっかりなさっている。できるぞこの店員さん。しかし背に腹はかえられない。」
買いで。
拙者のテンションに合わせて、焦り感全開の接客。勉強になります。
相手のリズムに合わせると事が運びやすいようだ。
学んでしまった。
また社会への階段を一歩上ってしまったようだな…。
まるで似合わないコメントである。
「9時閉店なのでそれまでには仕立て屋さんに仕上げておいて下さいとお伝えしておきま
すね。ありがとうございましたー。」
拙者に反撃の余地を与えないしゃべりっぷり。
拙者にはそこまでのトーキング術は持ち合わせておりませぬ。
また社会への階段、一歩下ってしまったようだな。
社会の階段、ずっと1階にいる気がするのは拙者だけだろうか。
まぁいい、とりあえずは最悪の事態は回避した。
あとは存分に練習ですねん。
到着すること、コーさんの明日の予選会場。
すでに何組かのプロの方達が練習なさっている。
その中には関西の片○プロの顔もお見受けできる。
ふと拙者の横にいる上○さんの顔がおかしい。
明らかに蒼白だ。
下痢か?
違った。
どうやら片○プロに緊張しているらしい。
以前上○さん、関西にビリヤードの修行に行った時に軽くお知り会いになられたそうだ。
なので挨拶のタイミングを計っているのだそうだ。
しかも片○プロ、上○さんの事覚えているかどうかが心配で挨拶していいものかどうか
悩んでました。
わかるー。よく解るよ、その気持ち。
拙者は典型的に、人に覚えて頂けない部類なのでよーく解ります。
でも勇気を持って挨拶に行ってました。
すばらしいです。
拙者も見習います。
勇気下さい。
って練習終わったのが8時30分。
「まあ、スラックス間に合うでしょ」と仕立て屋がある駅ビルに8時45分に到着。
ここからが大変でした。
タカキューの店員さんには「この先の突き当たりの3階にあります」と説明を受けていたの
でなかば余裕こいて移動してました。
が、飲食店しかござ-せん。
「ん?もしかして、まずい?」
時計を見ると8時50分。
「どっひゃー。なんで拙者っていつもこうなの。このブログ何回時間ギリギリ書いた事か。
もう頼むよー」と半泣きで建物案内図を見る。
「なんじゃこりゃ。おんなじ建物が4つある。はじっこって8個あるよ〜!」
「むりむりムリー!そこのおねーさん恵まれない中年に愛の手を〜」
と、目の前に現れたおねーさんに必死に仕立て屋の場所を聞く。
「全然違いますよこれ。この建物じゃないし」
「…まじでぇ!じゃぁどこよ、どこなの?」
すでに自分の事しか考えられていない。
そしたら女神様「あっちあっち、こっちです!」
って走りだしたではないか。
「うう、なんて、なんて…(涙)」
と目に涙を浮かべながら、前を走る女性との距離が開いていく自分の足の遅さを痛感
しつつ、「あれですあれ。あの建物の3階です。」
「ありがとうございます。ありがとうございます。ほんとになんとお礼を申し上げればよい
ものか」
すでにその女性は家路へと足がむいてました。
彼女の背中に一礼をし、踵を返し、ダッシュ。
アキレス腱が切れるか、スラックスが手に入るかの一騎打ち。
スラックス手に入りました。
この出来事に関わって下さった皆様ほんとにすみませんでした。
そして、ありがとうございました。
この場を借りて御礼もうしあげます。 |