これはどうだ!のおすすめ狛犬
No.135〜 2017.5

一行院と龍泉寺の狛犬

           龍泉寺(文京区白山4-37-10)・一行院(文京区千石1-14-11)


文政寺社書上の龍泉寺(文京区白山4丁目)の稿に「石獅子 社頭左右に有り 安永六酉年二月(1777)」の記述があります。
龍泉寺をネットで検索すると、昭和20年の空襲で大きな被害を受け、阿弥陀三尊像・過去帳・石地蔵・手水石だけが残ったと書かれています。
また近くの一行院(文京区千石1丁目)には僧侶の墓としては江戸で一番大きな五輪塔があるという…
気になる龍泉寺と一行院を訪ねることにしました。




三田線千石駅から徒歩5分で一行院へ。
門を入り境内左側を見ると無縁の墓石が集められ、その前に狛犬の先代がいます。
台座が無いので奉納年は不明。

右奥の墓地に向かうと
「徳本行者塔」と銘があるミカゲ石の五輪塔があり、狛犬が一体居ます。
墓前の灯籠が文政二年二月の奉納であるところから同時期と思われます。



狛犬は小ぶりではあるが江戸狛犬の逸品で、台座には「石工 鈴木保教」の名があります。
あの北野天神(文京区春日)の狛犬の作者です。


気をよくして徒歩1分ほどの龍泉寺に行く。
江戸時代には小さな八幡社と天神社、稲荷社がありましが今はありません。

門を入ると右に何かを囲うように植木があり、見ると狛犬が居ました。


これがかつて稲荷社の前に居た安永六年の狛犬です。

空襲で前足をなくした為生垣の枝に体を預けていて、顔は怒っているように見えます。


                                    (写真・文;山田敏春 )