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登下校時,子どもが交通事故にあったら



菅野裕紀子(TOSS銀河TS)

 「あなたが勤務する学校の子どもが,事故にあったらしい」という知らせが入る。

 さあ,何をする?どう動く?現場に向かう時に絶対に持つべきものは?


「○○君が事故にあったようだ。」と学校に一報が入る。
以下のように対処する。


1.メモをとる。

  何時何分に連絡があったのかもメモをとる。


2.すぐに管理職に知らせ,指示を仰ぐ


  (誰からの情報か)  たった今○○さんから入った情報です。
 
  (い つ)        登校時

  (どこで)         ○町の△屋の前の交差点で

  (だれが)        ○年生の子どもが

  (どうした)        車に接触したようです

                 けがの状況ははっきりとしませんが動くことはできるようです。


3.現場に向かう
  大抵の管理職なら,すぐに現場に向かうように指示を出すはずである。
  それは,以下の理由による。,


   (1) 児童の状況が気づかわれるから。
   (2) 事故そのものの具体的な事実をつかまなければならないから。


  ところが,急ぐあまりに,何も持たずに慌てて現場に向かう教師がいる。
  手ぶらで現場にかけつけ,一体何をしようというのか。
  中には,現場での教え子の様子にすっかり動転し,かたわらで泣き続ける若い女教師もいるという。

  現場に向かう際に忘れてはならないものは次のものである。

  記録用のノート


  立ったまま書くのである。

  表紙がしっかりとしたノートだと更によい。

  もちろん筆記用具も持つ。


4.現場ですること

  あなたが現場に着いた時には,既に,パトカーや救急車が着いていることが多い。

  その際に,以下の四点はおこないたい。


  (1) 警察の方に,児童の学校のもの(担任)であることを伝える。
     家庭への連絡は済んでいるかを聞く。

     警察が対応している事故であるので,家庭への連絡は警察がおこなうはずである。

  (2) 児童に声をかけられるような状況だったら,そっと励ましの声をかけ,安心させる。
     最も,動転しているのは児童本人である。

     いつも自分を見ていてくれている担任から穏やかな声をかけてもらことで,ホッとする。


  (3) 事故の状況を聞く。
     といっても,警察官が,わざわざ教師に懇切丁寧に説明してくれるわけではない。

     教えてくれることがあったら,もちろんどんどんメモをする。

     だが,わざわざ説明してくれることはわずかである。

     現場にいて,全身を耳にして,どん欲にメモをとる。
     見えたものについては,遠慮せずにどんどんメモをとる。


     例えば,「児童は救急車でどこに運ばれたのか」

     例えば,「家庭との連絡は」

     例えば,「事故のもとになった相手はどんな人か」

    等についても情報である。。

     事故を起こした相手が,同じ学区の父母である場合もある。


     ※メモには時刻を入れる

     ○時○分 現場に着く

     ○時○分 救急車が着く

     等と時系列でどんどんメモしていく
     

 (4)  管理職へ電話を入れ,現場の状況を伝え,その後の指示を仰ぐ。

     携帯電話には学校の電話を登録しておく。

     児童が救急車で病院に行ったことや意識があり,話したり動いたりしていたこと等,児童の状況を具体的に伝える。

     「そのまま,病院に向かい,診断結果が出るまでついているように」と言われたら,病院でも時系列でメモをとる。

     診断の結果が出たら,また学校へ電話を入れ,指示を仰ぐ。


     児童が事故にあったら,学校では事故報告書を作成して教育委員会に提出する。

     現場でメモした,具体的な事実をもとに作成するのである。


5.連絡を受けた学校側での対応

  電話を受けた人は移動黒板に時系列で書き出す。

  何時何分に誰からどのような報告があったのか。

  現場に向かっているのは誰なのか。

  事故にあった児童はどのようになっているのか

   例 救急車で○○病院へ など

  これらを移動黒板に書き出しておくことで,緊急集会をもった際,すぐに共通確認ができる。


  また,以下への連絡については慎重におこなう必要がある。

  (1) 家庭への連絡

      憶測で話してはいけない。警察の方で連絡をしているかもしれない。

      家族が動転していることも十分考えられる。

      少し時間をおき,当日のうちに連絡をとる。

      相手の心中を察しながら,言葉を選んで話す。

      普通は,まず校長が連絡をとるはずである。


  (2) 教育委員会への連絡

      これは,校長がおこなうことである。

      その場合に備えて,事実をできるだけ把握しておくことがきわめて大切である。

      はっきり分からないことを,さも分かったように話すことは絶対にしてはならない。

      後日,警察による検分との照らし合わせがある際に混乱するからである。

  


6.最後に

   このお話は同じ学校に勤めた教頭先生からかつて教えていただいたものです。

   「事故があったら泣いているだけではだめだ。現場には必ずノートを持って行け。」とおっしゃっていました。

   実際に勤務校で登校時に事故にあった児童がおり,その際の動きをもとに作成しました。


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