TOSSの主張 1 教育技術はすべてではないが大切 TOSSがいうところの法則化とは,「実践によって裏付けられた優れた教育技術をすべての教師の共有財産とする」こと を目的としている,とされています。 跳び箱の事例に見られるように,具体的な指導法を示し,それに従った教師が何らかの成果を見た事で,方法論としては 一定の評価を受けているのです。 特に,新任早々授業を担当しなければならない新人教師や,学級崩壊等の問題を抱えて悩む教師には即効性のあるマ ニュアルになるという見方があります。 しかし,マニュアルではないのです。子どもの事実をもとに示されている教育技術は,当然学級の実態によって変わる部 分があります。その意味からいえば,マニュアルではなくシステムであるといえます。 マニュアルと並んでよく言われるのが,「教育は技術ではない」という主張です。TOSSでも「教育技術がすべてである」な どと述べたことは一度もありません。 向山洋一氏は,「教育にとって技術は大切だが,7,8パーセント程度だ」と述べています。同時に,「しかし,技術は小さ なものだがなしではいけない」とも述べています。 教育技術を医療技術にたとえ,「盲腸を手術する技術は外科医には小さな技術であろうが,盲腸を手術できない外科医 を誰も外科医としては認めない」としています。※「ウィキペディア」より一部引用 私たちは,「子どもができるようになる」という「子どもの事実」こそが大切であるという立場をとります。 |