学級経営日誌


 12月 4日  百玉そろばんとブロック,タイル

   算数の授業で使用されている教具に「百玉そろばん」「ブロック」「タイル」がある。

   今ではタイルを使わなくなり,算数ブロックが主流になっている。算数教科書にも算数ブロックでの問題になっている。

   しかし,本来は百玉そろばんが使われていたのだ。教材室に百玉そろばんが残されている小学校が多いはずだ。

   「百玉そろばん」について,「そろばん普及委員会」のHPに以下の説明がある。

      
小学1〜2年生の算数で使われることのある百玉そろばん。40年以上昔には、学校の授業で普通に使われていました。使い道は様々で、算数の足し
     算、引き算を覚えるのに使うほか、掛け算にも使えますので、そろばんを覚える一歩手前の道具として、子供たちも楽しんで取り組むことができます。

   私は,算数の授業でどちらも使用している。しかし,百玉そろばんのほうが圧倒的に練習量を確保できる。

   算数ブロックは,以下の点において使いにくい。

     
(1) 出し入れや並べるなど,準備に時間がかかる
         算数ブロックは,ケースに入っている。ケースを開けると,さらに10のまとまりのケースに入っている。
         ブロックの大きさは小さいため,取り出すのに時間がかかる。
         さらに,子どもによって準備の速度に差ができるため,早くできた子は待っている間にブロックをいじったり操作したりして遊びたくなる。
         教師は,準備している子を見守ったり補助したりしながら,遊び出す子を統率しなければならない。高度な教育技術を必要とする。
         「全員がそろうまで待っていなさい!」という命令だけでは対応できなくなってくる。

     
(2) ブロックを積み上げて遊ぼうとする子が出る
         ブロックは「キャラメル色に近い黄色+白」となっている。ブロックであるから当然積み上げたくなる。
         そのような行為が,教室の中の離れた場所で同時に起きたなら,収拾がつかなくなることが想像できる。
         目線が落ち気味の教師は,確実に見逃してしまう。

    
 (3) 練習回数が圧倒的に少ない
         1回の練習後にブロックを戻して再度練習させる場合,元に戻させることに多くの時間を費やしてしまう。
         結果として,練習回数が減ることになる。習熟という観点から見て,練習回数の少なさは致命的である。

     
(4) ブロックを落としてしまうう子がいる
         ブロックを落とすと,落とした子は頭の中が真っ白になり,今までの学習がリセットされる。当然,復帰までには時間を要する。
         落とさない子は,ブロックが落ちた音に注意を向けてしまい,学習の連続性が失われる。

   教科書には,算数ブロックが載っているため,教科書どおりに算数ブロックで操作の練習もおこなう。

   しかし,子どもたちは百玉そろばんのほうが素早く操作できている。

   今後,教科書に百玉そろばんが載り始めたなら,これまで百玉そろばんに異議を唱えてきた先生方は,どのような対応をおこなうのであろうか。