隕鉄と日本の湿気
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これは、隕石の一種である、隕鉄です。ロサンゼルスで買いました。その成分は100パーセント近く鉄で、磁石にもくっつきます。
アメリカで売っている隕石のほとんどは隕鉄で、モロッコ産がそのうちの多くを占めています。 これもその例に洩れず、モロッコ産です。おそらくは、過去数十万年の間に大地に降り注いだものを、自動車に磁石をつけて、採集したものと思われます。 普通の隕石だと、こうした簡単な方法では採集できないため、市場に出まわる個数も少なく、価格も高価です。 さて、私が現在頭を悩ましている問題は、これを日本に持ち込んだ所から始まりました。 気が遠くなるほどの年月、乾燥した大地で昼の灼熱と夜の冷え込みにさらされてきた隕鉄は、目ではわからないものの、もろくなっていたのでしょう。日本の湿気のある気候に勝てず、あっという間に、錆がひろがってきたのです。写真でも、箱の上に散らばる細かい錆を確認できます。 私はこのまま一生、隕鉄が朽ち果てていくのを見ているしかないのだろうか。 寂しい・・・。 ダグラス松川さんは、声を大にして言いたい。もし、隕石が欲しいなあと思っている人がいたら、隕鉄はおやめなさい。少しぐらい高くても、石質隕石にしなさいと。 |