インフレの恐怖

第1次世界大戦の後、産業基盤の破壊や多額の賠償金などで、国内経済が破綻
に瀕したドイツは、人類史上未曾有の悪性インフレにみまわれました。特に1923
年はその頂点を極めた年です。
第1次大戦前に、1ドルが4.2マルクだった為替相場が、この時には、なんと、1ド
ルが4兆2千億マルクにまで暴落してしまいました。
これは、そのころ発行された5千万マルク札です。これが、840枚集まって、ようや
くアメリカの1セントになるわけです。
ちなみにこのインフレは、銀行家出身のシュトレーゼマン蔵相の登場であっという間
に沈静しました。現在ではこのお札は、法律で紙幣としての効力を失っており、ただ
の紙切れにすぎません。でも一応見本と書いておきました。なお、裏面は印刷され
ておらず、真っ白です。

そうそう、寛永通宝(銭形平次の投げていたあれです)は、昭和28年までは法律上
現行貨幣として使用できていたという事実はあまり知られていません。