10月24日(水)、財務金融委員会で質問にたちました。

  私は、かねてより足利銀行の破綻処理の一連の経過を検証する必要があると

 思っていました。それは、栃木県民のためだけでなく、わが国の金融行政が公正で

 公平なものとするためにも不可欠な作業だと確信していたからです。

  渡辺大臣は、ご自身の後援会報において「足利銀行は国から無理やり破綻させ

 られた」と述べています。私もその点については同感です。
 
 改めてその点を確認するため、冒頭、破綻処理

 の理由について尋ねました。

 ところが返って来たのは「足銀から債務超過にな

 ると破綻の申出があり・・102条の1号措置の適用

 にならなかったので国有化が適用になった」という

 答弁でした。

 これは当時の竹中金融大臣と同じです。

  また、債務超過にするために無理やり担保物件

 の評価方法を変えたことについては、「収益還元

 法は金融検査マニュアルに定められている・・とりた

 てて厳しく評価法を持ち込んだわけではない」と

 弁明。

  栃木県出身の金融担当大臣として、この問題の真相を究明すべきだとの私の提案

 に対しては、「当時は野党的な立場であった。したがってその当時の私の発言を捉え

 て今と違うといわれても、私は今金融大臣として地元の立場でなく国民全体の立場に

 たたなければならない・・4年前のわたしの立場もご理解いただきたい」と事実上拒否

 したのです。

 この答弁には失望しました。国民全体の立場に立つからこそ真相究明が必要なのです。

 それを理解してもらえないのは実に残念です。

  さらに、渡辺大臣が当時熱心に提唱していた「県民銀行」構想については、「野党的

 な立場でこういったプランを提唱したものだ・・非常時対応プランで・・その時点での話

 だ」と答弁。「野党的」という言葉を6回も使っていましたが、「与党・自民党」の顔と

 「野党的」な顔と2つの顔をもっているというのでしょうか。

  政治家のこういう使い分けが政治不信を生むことになることが心配です。

  短い時間の質疑でしたが、同僚議員が時間を譲ってくれて予定より長く質疑できた

 ことに感謝しています。

  *詳細は会議録をご覧下さい。

  地元事務所に用意してありますので、お気軽にご連絡ください。

  TEL:0288−21−4182                               戻る
        




財務金融委員会で質問にたちました  足利銀行問題について渡辺善美金融担当大臣に質問 H19.10.25  



 
           質問の様子