「何故、今国会が混乱しているのか、民主党が審議拒否したのは本当か」という

 ご意見をいただきました。大変重要なことだと思いますので、国会審議の経過や

 混乱の原因について私の考えをお伝えします。


  3月2日午前9時、予算委員会が開会されました。

 しかし、与党は野党が要求した偽装請負の疑いのある御手洗経団連会長等の

 参考人招致に応じず、日本の進路に関わる重要事項については、不十分な審

 議のまま、一方的に審議を打ち切り、午後5時35分、強行採決しました。

 例年の4分3と極めて少ない時間しか審議していないにも関わらずです。

  午後5時40分 総務・財務金融両委員会が委員長の職権で開会。

 与党議員だけが質疑をし、事前通告をした野党委員がいたにもかかわらず、これ

 また一方的に質疑を打ち切り強行採決しました。ちなみに、総務と財務金融両委

 員会の審議時間は、例年の2分の1以下でした。

  午後10時40分 衆議院本会議が開会。与党が予算案と関連法案を強行採決

 するというので、予算・総務・財務金融の3委員長の解任決議案が提出されまし

 が、翌3日の未明(午前4時頃)、衆議院本会議で新年度予算案が議決されまし

 た。

  予算案は国の基本政策であり、通常は、与野党が審議を尽くしてから採決する

 ものです。しかし、今回は、与党が自分たちに不利な質疑を突然打ち切り、数の

 暴挙により、強行採決をしたのです。私たちが審議拒否したのでなく、与党が審議

 拒否したのです。

  このような事態は18年前のリクルート国会以来で、きわめて異例な事態です。

  言論の府、国権の最高機関において、臭いものに蓋、都合の悪いものは議論を

 封じるような事は、日本の将来にとって良くないことは言うまでもありません。

 常に誠実に国会審議を重ねて国の進路を定めていくべきだと思っています。

 ご理解ください。  

 
  
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強行採決ありきの予算審議
18年前のリクルート国会以来の強行採決。H19.3.14