血液
血液は骨髄組織でつくられるというのが定説になっているけれども、それに対して私は消化管でつくられているという事実を発見した。
血液の最も主要な役割は、酸素や栄養物を運ぶベルトコンベア機能だとされているが、本当は直接的に体の中のすべての細胞に変わっていっているのである。
血液の性質次第で、体細胞の質すなわち体質は良くも悪くもなる。
血液が汚れるために発病または病気の悪化が進み、血液がきれいになると病気は確実に治癒していくのである。
その血液をつくるのに必要な食物の質が血液の質を、さらには体質をも決定するのである。
その人の体質に合った食べ物で病気を防ぎ根治する。
食べるときの精神状態や咀嚼の度合いが違う。それは人によって消化液の分泌量が違うからである。
消化液にはいろいろな種類があり、唾液その唾液の中の酵素の活性度、胃から分泌される酵素の活性度、胃液の分泌量、十二指腸および膵臓から分泌される消化液、胆汁などみな人によって異なっている。
だから同じものを同じ量食べても食べる人が違えば栄養価も違ってくる。
われわれの腸の中で共棲している腸内細菌の状態が栄養効果をガラリと変えてしまう。
乳酸菌がたくさん繁殖しているとたいていのビタミン類はぜんぶ製造される。
食べ物の中にビタミンがあるかないかではなく、その人の腸内細菌の中に乳酸菌がどれくらいいるかが栄養問題としてははるかに重要なのである。
その反対にアノイリナーゼ菌はビタミンB破壊酵素を持っている。肉食したり甘いものをどんどん食べると腸の中でこのアノイリナーゼ菌が繁殖してくる。
たとえば、ある野菜の中にビタミンがたくさん含まれているからということで、それを食べる。しかし、腸の中にアノイリナーゼ菌がいっぱいいると、腸の中に入った野菜のビタミンはゼロになってしまう。
だから、栄養価の問題は、体から切り離された食べ物の次元で論じても意味がないのである。