一切世間・・・那由侘劫

<文上の読み方>
ここで釈尊は、永遠の生命をはっきりいいきっております。
「わたしはインドで仏になったのではない。無量無辺百千万億那由佗劫という、もう計算もなりたたないほどの大昔、その時にわたしは仏になっておったのです」と説いたのであります。今まで説いてきた釈尊の学説をいっぺんでひっくり返し、初めて釈尊の本地を明かすのであります。これが如来の秘密であります。

<文底の読み方>
その以前の久遠元初という時に、わが身は地水火風空なりと知ろしめて即座に悟りを開かれたとおっしゃっております。釈迦如来のように修行をしたのではない、我が身が地水火風空、すなわち大宇宙それ自体の生命であるとお悟りになった、その時に定まってしまったのであります。
 ですから、日蓮大聖人の生命というものは、無始無終ということなのであります。これを久遠元初といいます。始めもなければ終わりもありません。大宇宙それ自体が大生命体であります。われらの本地は大宇宙それ自体であります。大宇宙ですから、始めもなければ終わりもないのであります。このままの地球だけなら、始めも終わりもあるのであります。
 教相のうえの釈迦如来は、五百塵点劫という区切りがまだあります。それでは、まだ生命に区切りがあって、ほんとうのものではないのであります。