神智学大要 第2巻 上 アストラル体 第4章 アストラル体の3つの機能
精神と物質の架け橋
植物は愛念のこもった世話に感応し、植物に対する人間の感情によって明らかに影響を受ける。
彼らは褒められることを喜び、かつそれに答える。・・・
肉体感官上の刺戟はプラーナによって内部に伝えられ、カーマ体の中にある感覚中枢の働きによって伝えられ、マナスによって覚知されて感覚となる。
われわれが物を思うとその都度われわれは周囲の目には見えない精神質料を動かし、それが波動となってアストラル体の質料に伝わり、アストラル質料がエーテル質料に伝わり、それがまた肉体の質料すなわち脳の白室に働きかける。
こうしてアストラル体は事実われわれの肉体生活と精神生活の懸け橋であって、物質から精神へ、精神から物質への波動の伝導体としての役割を果たす・・・。
人間の場合、通常の頭脳−智恵は欲望と精神の結合によって生み出される。この欲望−精神をブラヴァッキーは「物質の中に閉じ込められ、物質によって縛られ、それゆえに物質の影響を受ける、合理的であるが現世的な物質的な人間智恵」と称している。
・・・仏教哲学の謂う「分離という外道」に落ち込んでしまう「低我」なのである。
欲望がまとわりついている精神は、外界の事物に関心を持つ精神であるともいわれている。
人間の低我(肉体、エーテル体、アストラル体、メンタル体)に属するものであり、肉体頭脳を通じて働くだけである。
そのことが生まれ変わりの過程を正しく把握するためには必須である。
頭脳の機構は、欲望の機構と一緒に生まれ変わるたびに新しく造られるので、前世の生涯とは直接の繋がりがなく、したがって意識が頭脳のしくみを超えて上昇・進化しない限り、前世の生涯の記憶は甦りしえないからである。
精神はそれ自身では肉体細胞の微分子に影響を与えることはできないが、欲望と結びつくと肉体の微分子を運動させることができるようになる。
こうして頭脳の記憶やわれわれの普通知っている人間精神のあらゆる機能を含む「頭脳意識」が生ずるのである。
それはもちろん抽象的な高度の思考作用の媒体である高位精神ではなく、欲望と繋がった下位精神である。