大紀元のホームページから転載
「死」は二つの世界の中継点か

 【大紀元日本7月4日】肉体が亡くなっても、魂は存続し続けるだろうか?このような素朴な疑問を抱く人は少なくないだろう。古代から、異なる民族に異なる伝説が存在するが、そのほとんどは魂の存在を認めている。

 最近のロシアの新聞『ウネン』の報道によると、米国デトロイト市にある病院の神経心理学者ポール・ペアソル(Paul Pearsall)氏は、心臓移植を受けた140例の患者について調査を行ない、その結果を『心臓の暗号』という本にまとめた。

 ペアソル氏の研究結果は驚くべきものだった。ペアソル氏によると、心臓は人間の性格や特徴が存在しているところである。心臓は人間の脳を制御し、感情、恐怖、夢、思想などは、すべて心臓によって管理されている。更に、「魂」の記憶は、心臓の移植と共に他の人に移り替わることができる。

 1915年、人間の魂の重量は、22.4グラムであると発表された。1990年末、米国の科学者はさらに精密に魂の重さを量ることに成功し、死後の体重は生前より2.5〜6.5グラム減少したことが分かった。

 2001年、イギリスの科学者サム・パルニア(Sam Parnia)氏とピーター・フェンウィク( Peter Fenwick)氏は、臨死体験を経験した63人の患者に対して調査を行ない、彼らのうち7人が「死亡時」の感覚を鮮明に覚えていることが分かった。彼らの証言によると、「死亡時」の感覚は、時間が速くなる、嬉しい気持ちになる、光が見えた、天使と聖人が見えた、別の世界に暫く滞在したというものである。

 2001年、ピム・ヴァン・ロメル(Pim van Lommel)氏を初めとする3人のオランダの科学者は、臨死体験を研究し、その研究論文が英国の医学雑誌『ランセット』で発表された。論文の中には、次のような症例があげられている。

 ある瀕死の患者が救急蘇生されていたとき、一時、脳波が一直線になり、大脳の活動が完全に停止状態になった。気管挿入のために、入れ歯が外された一時間後、この患者は意識が戻り、傍にいる看護婦に「あなた、私の入れ歯を押し車の引き出しの中に置いたでしょう」と話した。この患者の話によると、救急蘇生処置がなされている間、自分はずっと天井の上で見ており、救急蘇生が途中で中止されるのではないかと心配していたという。更に、この患者は当時の医者たちの動きを全部覚えていた。

 ロメル氏たちは、「瀕死の患者が、本来見えないはずのものを見たのは、ちょうど中枢神経の機能が停止した時で、その時に意識が大脳から分離して活動をしている」と考えている。

 なお、彼らの研究によると、女性の瀕死感覚は男性より強く、また、視力障害者が瀕死状態で見たものは、視力健常者と変らないという。

 魂が本当に不滅のものであるとすれば、「死」は、ただ二つの世界の中継点に過ぎないのかもしれない。

(大紀元記者・嘯宇)

臨死体験のなぞ

 【大紀元日本6月11日】千人近くの臨終に付き添い、世界各地から2万人以上の臨死体験の症例を収集して研究した米国のエリサベス・キューブラー・ロス (Elisabeth Kubler-Ross, MD, 1926−2004)医師は、「人は死亡しても、生命は依然として存続しており、その意識は不死である」と確信した。またこの研究によって、キューブラー・ロス医師は「孤独に死んだ人はおらず、通常最も好きな人が迎えに来る。或いは自分が信仰しているイエス、聖母マリア、阿弥陀仏などが迎えに来る」ことが分かった。

 キューブラー・ロス医師の研究によれば、人の死亡過程は3段階に分けられるという。第1段階は意識が身体から離れ、脳波が消失し、心電図も死亡状態を呈する。第2段階は、時空の制限がなくなり、行きたいところへ瞬間移動できる。この段階で、視覚障害者は見えるようになり、言語障害者は話せるようになり、耳が不自由な人は聞こえるようになる。第3段階は、時空を超えて過ぎた一生を振り返る。この段階での経験は、地球上の時間においてほんの数秒か数分間かもしれないが、意識が感じるのは、かなり複雑な過程である。

 オランダの心臓病専門家ピム・ヴァン・ロメール(Pim Van Lommel)医師は、心臓疾患で一時ショックに陥った状態から蘇生された患者344例を対象に調査した結果、18%の人に臨死体験があったことが分かった。臨死体験の経験者のうち、30%の人はトンネルを通りぬけ、天国の光景を見たり、身内の人に出会ったりし、25%の人は意識が身体から離れた状態を経験し、13%の人は過去の一生を振り返ることを経験した。

 臨死体験を経験した人たちは、その後の人生観に大きな変化が起こることも共通している。米国コネチカット大学のリング(Kenneth Ring)博士の調査によると、臨死体験者たちの大きな変化として (1) 平凡な経験を含め、生命のすべてを大切にする (2)物質生活の豊かさを求めなくなり、それらすべてが幻の存在だと認識する (3)競争の心が無くなり、思いやりが最も大切なことだと思うようになる (4)絶えず自分の霊性が向上するよう努力する (5)死んだ後も、生命が続くことを信じる (6)宇宙の中に超自然の力が存在していることを信じる。

 「人は死ぬ時、生前に行なったすべての事に責任を負わなければならないことを分かったら、生きている時の生活態度を変えるようになるでしょう」とキューブラー・ロス医師は語っている。

(岳芸)