肉食をしている人は、肝臓と腎臓が必ず悪くなっており、自律神経機能も大幅に狂っている。
胃腸と肝臓とは特に密接な関係を持っている。消化作用によって、植物性炭水化物、粗タンパク、粗脂肪、ミネラル、ビタミンなどを素材にして、自分の体のタンパク質を合成している。
この働きはきわめて大きなエネルギーを必要とする。消化という作業は想像以上に大きな負担をかけるものなのである。
肉のタンパク質は、そのまま体のタンパク質になるのではなく、いったん炭水化物に還元されてから、改めて体タンパクにつくり変えられる。
肉は、スムーズに消化吸収されないために腸内に異常発酵がおこり、老廃産物や毒素が大量に生み出される。
腸壁にどんどん吸収され、血液中に入り込む。その結果、血液は酸毒化してしまう。
体のすべての細胞は血液によって養われているから、血液が酸毒化すれば、細胞の機能障害が全身におこる。とくに腎臓は障害されやすい。
腎臓は実質臓器であるため、毛細血管がとくに密に分布しており、機能上大破血液性状に敏感に反応するのである。
血液の汚れがひどければひどいほど、それだけ腎臓の負担も大きくなるのである。
さらに、肉食で血液性状が異常になると、自律神経機能が失調しやすくなる。神経系は、そのつなぎ目であるシナプスおよび末端が血液性状の変化にきわめて敏感になっている。
そのため、血液が酸毒化すると、それらの働きに混乱が生じる。とくに繊維が細く、微妙な働きをしている自律神経系には狂いが生じやすい。
肉は、実は人の体に適していないのである。本来、人間の食性は雑食性のように思われているが、実は草食性なのである。
草食動物にしかみられない歯の並び方がそれを物語っている。
そもそも私たちの体のタンパクは、全部自分の消化器官で造っているから、さらに肉食でタンパク質をとる必要性はまったくない。
肉を食べなければ生活できないとか、スタミナがつかないとか、成長しないとか、いうのはでたらめもいいところである。
消化液の性質をみても、草食動物は強力なタンパク分解酵素をもっていない。
また、草食動物は腸の長さがかなり長い。人間は、腸が長い方の部類に属している。