十界 「やさしい生命哲学」より引用
| 十界 | サンスクリット | 意味 | 日蓮大聖人 | 因 | 境界 | ||
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 地獄界 | ナラカ | 地下の牢獄 | いかるは地獄 | 「十悪」「五逆」の罪を犯したものが堕ちる。正法(法華経)を誹謗する | 自身の思い通りにならないことや、そうした相手に対し怒りや憎しみ、恨みの心を起こす」最低の状態に閉塞した境界 | 三悪道 | 六道 |
| 餓鬼界 | プレータ | 飢えて食物を欲する | 貪(むさぼ)るは餓鬼 | もの惜しみする。他人のものを盗む。正法(法華経)を誹謗する | 再現のない貪欲さに支配された生き方。いつまでも「欲望の奴隷」となっている生命境界 | ||
| 畜生界 | 動物の境界 | おろかは畜生 | 欲望に駆られて目先のことだけにとらわれ、正しい判断ができず、また反省する心がない恥知らずなもの。正法(法華経)を誹謗する | 宇宙と生命の真理、とりわけ仏法が説く因果の理法を知らず、目先のことにとらわれて愚かである状態 | |||
| 修羅界 | アスラ | 帝釈天などに敵対する魔神 | 諂曲(てんごく)なるは修羅 | 他人に勝りたいという「勝他」の心 | 本来の自分を隠し、相手に媚び諂うふりをして、相手を陥れるようなねじ曲がった心をもった境界 | ||
| 人界 | マヌシャ | 思考する者 | 平(たいら)かなるは人なり | 「三帰」「五戒」 | 人間として平静な心をもっている生命境涯。向上の軌道、幸福への軌道を歩み始めた生命境界 | ||
| 天界 | 神々が住む世界 | 喜ぶは天 | 「三帰」「十善」 | 種々の欲望が満たされて喜びに包まれている状態 | |||
| 声聞界 | 仏の教えを聞いて実践し理解する仏弟子 | @戒を守るA「苦・空・無常無我の観」を修めている | 富や美、地位や身分などは、はかないものであることを知り、それへの執着を断ち切っていく。自身の向上を目指し、人格の陶冶は図るけれども、あくまで自分自身にとどまり、他の人々をも高めていこうとはしない | 二乗 | 四聖 | ||
| 縁覚界 | プラティ・エーカ・ブッダ | 独力で悟りの境界を得る | 声聞界と同じ | 声聞界と同じ | |||
| 菩薩界 | ボードヒダットヴァ | 覚りを求めて生きる者 | @仏法の法門をすべて学び向上していこうする姿を示すA生きとし生けるものをすべて救っていこうとする慈悲の姿を示すB常に自身の振る舞いを律していこうとする自律の姿勢を示す | 自ら向上心をもって常に仏の覚りを求め続けるとともに、人々にも真実の教えを伝え救っていこうとする | |||
| 仏界 | ブッダ | 宇宙と生命を貫く永遠の真理である「妙法」」に目覚めた者 | 自身の生命の奥底にある妙法に気づき、現実に開花させた人 |
三帰・・・仏・法・僧の三宝に帰依すること。宇宙を貫く根本の「法」とそれを覚知して私たちに説いてくれる「仏」とその「法」を実践し弘めていく人々の集団である「僧」を尊敬するということ。「僧」とは「正しい法をたもち弘めている教団」のこと
五戒・・・不殺生・不偸盗・不邪淫・不妄語・不飲酒という五つの戒を守ること。生き物を殺さない、盗まない、放埒な性行為をしない、ウソをつかない、酒を飲まない(全面的に禁止しているのではなく、過度の飲酒を禁止したもの)