一心法界

<通解>
法華経は、文も法理も真実で正しい経の王であるので、経文の文字はそのまま実相であり、実相はすなわち妙法である。
結局、一心法界の法理を説き顕わしている教えを妙法と名づけるのであり、ゆえにこの法華経を諸仏の智慧というのである。
一心法界の法理についていえば、十界・三千における依報も正報も、色法も心法も、非情の草木も、また大空も国土も、どれ一つとして除かず、微塵も残さず、すべてを自分の一念の心に収め入れ、また、この一念の心が宇宙のすみずみにまで行きわたっていく。そういうさまを万法を言うのである。この法理を覚知することを一心法界ともいうのである。