戸田城聖全集 第6巻 講義編U

宝塔品の儀式

われわれの生命には仏界という大不思議の生命が冥伏している。
この生命の力および状態は想像もおよばなければ、筆舌にも尽くせない。
しかしこれを、われわれの
生命体のうえに具現することはできる。
現実に
われわれの生命それ自体も冥伏せる仏界を具現できるのだと説き示したのが、この宝塔品の儀式である。
すなわち釈迦は宝塔の儀式をもって。
己心の十界互具、一念三千を表しているのである。

日蓮大聖人は同じく宝塔の儀式を借りて、
寿量文底下種の法門を一幅の御本尊として建立されたのである。
されば御本尊は釈迦仏の宝塔の儀式を借りてこそおれ、大聖人己心の十界互具一念三千−本仏の御生命である。
この
御本尊は御本仏の永遠の生命を御図顕あそばされたので、末法唯一無二の即身成仏の大御本尊であらせられる。
末法の民衆はこの御本尊によってのみ救済せられるのである。