奇にして怪な野球用語
                                      2005/5/31

     野球というスポーツにはとても不可解な用語が存在する。

     【重い球】
     公認野球規則では硬式球重量は5ozないし5oz1/4(141.7g〜148.8g)、
     軟式球はA号 134.2g〜137.8g B号 133.2g〜136.8g 
     C号 126.2g〜129.8g D号 105.0g〜110.0g  H号 141.2g〜144.8g
     と定められている。この重量を超えた球を使用すればルール違反
     になる。
     だが、重い球を投げる投手は後を絶たない。

     【テキサスヒット】
     その昔、アメリカのテキサス・リーグで粗悪なボールやバットを使って
     いた頃、内外野手の間にポツンと落ちるヒットが多かった事に由来する。
     それに託けて未だに「テキサス」と呼ぶのは中傷しているのではないか。
     テキサス州の住民に訴えられても文句は言えない。。。

     【三振】
     ストライクが3つになると、3回バットを振っていなくとも3回振った
     と見なされてしまう。
     又、ファールで粘って10回くらいバットを振っても最終的にストライク
     が3つ目になると、3回しか振っていない事になってしまう。
     不思議な用語だ。

     【盗む】
     「サインを盗む」「モーションを盗む」はまだいいが、塁まで盗んで
     しまっている。ゲーム中はドロボウが横行しているがそれでもオトガメ無し。
     検挙率世界最高を誇る国とは思えない実情である。

     【死球】
     「死んだ球」とも解釈できるが、バッターにボールがぶつかった際に
     使われる用語なので「死なせる球」と解釈する方が正しいと思われる。
     「危険球」という用語もあるが、それよりも物騒な用語である。

     
     【刺す】
     ピッチャーの牽制球やキャッチャーが盗塁阻止した時に使われるが
     実際には刺しているわけでなく、受け取った野手がボールをグラブに
     入れてタッチしているだけの事である。
     ホントに刺されたら傷害事件になってしまう。

     【殺す】
     「刺す」と同様な場面やランナーをアウトにした際に使われる。
     ホントに殺したら殺人事件になってしまう。
     
     【併殺】
     なんと2人連続で殺してしまうのだ。
     夜の安っぽいドラマの様な連続殺人事件だ。
     こんな用語を使うスポーツは他にあるのだろうか?

     【三重殺】
     今度は3人連続だ。
     めったに出ないが、これが成功すればグランドには死体だらけになってしまう。
     とても物騒過ぎる。とてもスポーツとは言えない。。。

     でもやめられないのが「野球」だ!