帰ってきた女王様
2004/1/28
『Mama, just killed a man ....』
「えっ!人殺してきちゃったの?」
私がまだ中学1年の時、英語は苦手でヒアリングもほとんど
できない私でもその歌詞の内容は理解でき、純粋な心がまだ
残っていた私はそう感じたのが最初だった...
前述の歌詞はQUEENの代表作「ボヘミアン・ラプソディ」
の一節である。きれいなコーラスから始まり、バラード、
オペラ、ハードロックと1曲で3つのQUEENを堪能できる名曲
であり、且つ、お得な曲でもある。
中1の私はその歌詞にびっくりしたのもつかの間、6分近く
固まったまま聞き入ってしまった。他の歌詞は理解できずとも
ただ、ただその楽曲の素晴らしさに打ちのめされていた。
それからというものの、少ないお小遣いを貯めてはレコード屋
(当時はCDなんて無かったのでCDショップとは言わなかった)
へ赴き、LP盤を買いあさった。
しかし、決して裕福では無かった私の家には当時モノラルの
ラジカセしか無かった。そこで、友人に頼んでカセットテープ
に録音してもらって、そのテープが擦り切れんばかりに毎日
聞き入っていた。
(少しでも音質を良くと思いメタルテープを使ってましたが、
当時の週刊ジャンプが150円くらい、メタルテープは500円
以上してたのでこれを買うのも大変でした。)
でも、田舎に住んでいる私はQUEENが来日してもコンサートへ
行く事もできず、宝物のテープを聞きながら雑誌でその雰囲気
を味わう事しかできなかった...
そのうち、子供の知恵熱が冷めるかの様にQUEEN熱は冷めてしまった。
そして、悩み多き思春期にはもっと別な事に熱を上げていた...
...25年後...
ある人気ドラマの主題歌にQUEENが使われているのを知った。
これを機にNEWアルバムが発売されるもの知った。
25年間、時々テレビCM等でQUEENの曲は聴いた事はあったが、
「また聴いてみたい」と思ったのは今回が初めてだ。
早速、CDショップへ駆け込みNEWアルパムをGET!!
そんなに大きいCDショップでは無いが、発売日の開店1時間
くらいだというのに「ラス1」だった。
(中学の時は周りでQUEENファンなんてほとんどいなかったのに
活動をしてない今の方が人気あるのか?)
とりあえず「ラッキー!」と心の中で叫んで帰宅。
早速、針を落と...いや、プレーヤーへ挿入...
「懐かしい、懐かしすぎる!!」
「ボヘミアン・ラプソディ」は今でも一緒に口ずさむ事ができる。
「ウィー・ウィル・ロック・ユー」と「伝説のチャンピオン」のつなぎ
は当時のまま。
「キラー・クィーン」は最近のテレビCMでも使われていて新鮮味がある。
「ボーン・トゥ・ラブ・ユー」はドラマは何とも言えないけど、曲はいい。
「ショウ・マスト・ゴー・オン」のフレディの叫びは心にしみる...
フレディはもう10年以上前に亡くなっているが、私の中では25年間
生き続けていた。
お帰りなさい!! 女王様!!