夢が叶う瞬間

　　　　最後の夏がやってくる

　　　　あどけなく「野球をやりたい」と言ったのはいつの日だったか。。。
　　　　ほどなく紅のユニフォームに憧れを持った
　　　　友とともにそのユニフォームに袖を通すことを誓った
　　　　まだ子供の君だったが、全県大会出場の感動を与えてくれた

　　　　最後の夏がやってくる

　　　　一歩大人になりいきなり注目を集めるチームとなっていた
　　　　秋市大会　準優勝、春市大会　ベスト4、招待大会　優勝
　　　　少年野球最後の大会でも全県ベスト8と更なる感動を与えてくれた

　　　　最後の夏がやってくる

　　　　更に一歩大人になり夢だった紅のユニフォームに袖を通した
　　　　しかし、そこはそれまでの栄光とは裏腹に試練ばかりの茨の道が続いていた
　　　　歴史の重圧に押し潰されるチームと相まって子供のころの憧れが
　　　　次第に影を潜めていく
　　　　
　　　　最後の夏がやってくる

　　　　春初戦に敗れてから何かが吹っ切れた
　　　　もう後がない敗者復活戦から破竹の8連勝で県頂点を極めた
　　　　だが、決して驕ってはいない
　　　　「自分たちを野球をするだけ」

　　　　最後の夏がやってくる

　　　　紅のユニフォーム　の次の夢
　　　　その夢が叶う瞬間が刻々と近づいている。。。