孤独なハンター
2005/12/21
漏れはハンター。狙った獲物は絶対逃さねぇ。
今日は獲物をゲットするために街へ繰り出すことにしたんだ。
まずは、愛車ランボルギーニ・イオタもどきの黒いファミリーワゴンに
体を滑り込ませる。すかさず、キーを差し込み、イグニッションONだ。
「うぃ、ぅうぃ・・・」
何、あせることは無い。この寒さで少しバッテリーが弱ってるだけさ。
こんな時は軽くアクセルを踏み込んでやるのさ。
「うぃ、うぃぃぃぃ〜ぃぃぃ、ブロロロロ〜〜ン」
フン、まぁこんなもんさ。
ここで、すぐにスタートダッシュするのはまだまだ甘ちゃんだ。
エンジンは温めた方がいいからな。
心地よいエギゾースト音を聞きながら、右胸ポッケからセブンスター
を1本取り出すんだ。
100円ショップで買った200円の風防付きターボライターで火を付ける。
何?車の中じゃ普通のライターでもOKだと?
ハンターはいつ、どこでも使えるライターが必要なのさ。
たかが200円でもな。
さぁ、出発だ。
目的地はここらへんでも一番大きなジャングル「トイザ○ス」だ。
最初から大物にとっかかるとは・・・フッ、漏れも成長したもんだぜ。
途中、腹が減ったことに気付き、ツナサンドとチキン照焼サンドを
買ったのさ。
そして、運転しながら食べる。
そう、ハンターはいつ、どこでも食べて英気を養うのさ。
おっと、「トイザ○ス」の前を過ぎちまうとこだったぜ。
チキン照焼サンドはゲキウマだったぜぇ。
いよいよジャングルに突入だ。
獲物はどこか、注意深く辺りを見回す。
んー、なかなかねぇもんだ。
ここで、チェックだ。モノポリーがあるじゃねえか。
ノーマル・ディズニー・選手権記念・スターウォーズ・70周年記念の
5種類か。まずまずの品揃えだな。
おっと、いけねぇ。獲物だ、獲物。
(しばし探し回って)
ちくしょう。ここは恥をしのんで原住民に聞くしかあるまい。
ハンター:「あのぅ、×××ありますでしょうか?」
原住民:「あっ、すいません。品切れなんですよ。12月中にはまた・・・・・」
無いと分かったらそれ以上の話はいらん。とっとうせろ。
漏れもとっとこのジャングルからうせてやる。
仕方ねえ。次の目的地は「サ○ィー」だ。近いしな。
ここに来ると漏れはいつも山のテッペンの駐車場にランボルギーニを
置くのさ。
理由は・・・特にねぇ。ただなんとなくだ。
んー、ここにも無さそうだ。
おっと、ここでもモノポリーをチェックだ。
って、モノポリーも無いじゃんか。しけてんなぁ。
のび太の人生ゲームはあるのに。
漏れはまだ諦めねぇ。そう、ハンター魂が許しちゃくんねぇ。
次は新装開店の興奮からすっかり元に戻った「コ○゛マ」だ。
これだけの車の数しかねぇのに駐車案内の係員がいるぜ。
余計なところに金かけんじゃねーよ。
さて、また探索だ。
・・・ねーよ!
昔はゲームCDのとなりにあったりしたもんだが。
意表をつく攻撃も不発だったな。
やたらと通路が広く感じたぜ。
しょうがねぇから、お次は「ジャ○コ」だ。
まぁ、ここは漏れのテリトリだからな。迷うことは無い。
獲物がありそうなところを5周くらい見回ったが、ねぇな。
原住民に聞こうにも、何やらラッピングで忙しそうだ。
ハンターの名にかけて2度目はあるまじき行為だ。
ここはじっと我慢だ。
しばし待てよ。モノポリーチェックを忘れてた。
・・・ってここものび太の人生ゲームだけかよ。
しまった。胸のカラータイマーが赤になりつつある。
家に戻んねぇとな。
フッ、フッ、フッ。
名のあるハンターはこれしきのことで諦めたりはしねぇぜ。
「ピコッ、ウィ〜〜ン。パラパパパーーン」
現代のハンターは現代の利器であるところのネットも駆使するのさ。
どこの組織にも所属しねぇ孤独なハンターだが、ネットの向こうには
指1本で動く手下達がわんさかいるのさ。
早速、検索だ。あった、あった・・・・・
ん?7000円?8900円?
獲物はこんなにするはずがない。
「定価2940円ですが、品薄のためこの値段でご理解頂ける方のみご購入願います」
ふぅ〜〜、仕方ねぇ。今日のところは見逃してやるぜ
エンたま ガッツブルーさんよ!