縦じま!最後の球児達・・
                    <甲子園のクライマックスを夢見た勇者達>
                           作:反則打球    2005/10/31

          ・2005年夏準決勝・・
          ・誰もが、打倒縦じまに燃えていた・・
     ・最後の打者が打ち取られ、ゲームセット・・
     ・まさに、特異なスポーツ野球の筋書きのないドラマである・・

     ・あれから、3ヶ月・・
     ・彼らがこの縦じまに袖を通す事はこれが見納めだろう・・
     ・最後の練習試合・・
     ・少し伸びた髪が印象的だ・・
     ・私は、どんな試合も白球を丁寧に拭いて行く選手を忘れない・・
     ・三つ目のアウトと同時に彼に返球される白球・・
     ・必ず丁寧に拭いて、プレートに置いて去っていく、素晴らしき球児よ・・
     ・最後の練習試合でも、貴方の仕草は変わる事はなかった・・
     ・出来そうで、なかなか難しいものだ・・
     ・貴方の、優しさを持ってしても、球運は味方してくれなかった・・
     ・悔しさは、察するに余りある・・
     ・それでも、貴方達の野球に対する姿勢は、3ヶ月のブランクなど感じさせない・・
     ・Wエースに隠れた3枚の投手陣が、力投する・・
     ・ゲームセット・・

     ・彼らの縦じまの雄姿はもう見る事はない・・
     ・今後の進路、上で白球に夢を託す選手は少ないと聞く・・
     ・しかし、この10年あまり白球に賭けた思いは、宝物である事に変わりはない・・

     ・この試合Wエースは、終始笑顔で最後までマウンドに上がる事はなかった・・
     ・他校が羨んだ投手陣・・
     ・上でその雄姿を見せてほしい・・
     ・願わずにはいられない・・