2006年2月

2006年2月7日
Title:丸かぶりの お・も・い・で・・・
一昨日の日曜日、とあるデパートへ所用に出掛けました。

そのデパートの4階には以前、足袋を買いに行った呉服屋さんがありまして。
でもその時、私の足のサイズに合う足袋が無かったので、「入荷しましたら連絡させて
いただきます」と言われ、素直に名前・住所・電話番号を書いた。

その後、連絡をくれたのはいいのですが、結局、足袋の事などほったらかしで、言われる事は
ひたすら「今度の展示会、是非おいで下さいませ!お土産も用意して待ってます」って、
そればっか。

そりゃあね・・・お客さんを呼ぶのが大変なのは分かりますが、呉服屋さんならやっぱ、
足袋を疎かにしちゃいけませんよー!

正直、展示会だって行きたいのはうみうみ・やまやまですが、行ったら最後、きっと店中の
店員さんに取り囲まれて試着させられて、「・・・じゃあこれください・・・(クスン)」て言うまで
帰してもらえまい・・・
帰り際、、手にはお土産とローンの契約書をにぎりしめて、寒風吹きすさむ中
色んな意味で震えながら、トボトボと帰るはめになるのさ・・・。

で。6階で買い物を済ませた後、エスカレーターで階下へ降りてたら、ちょうど4階の
エスカレーターの真横に、展示会の特設会場が!
実は、数日前もまたもや『展示会おいでませアタック』を受けたけど
「行けたら行きます」と『あいまいレシーブ』を返しておいた。

デパートには行ったものの、やっぱり「4階は見て見ぬフリ・・・ごめんなさい・・・」と
さりげなくマフラーで顔をブロックして、ゆっくりと階下へ降りました。
30秒くらいの時間が、1分半くらいに感じたわ〜(って、そんな変わらんやろ!)
でも、呉服屋さんの定員さんてホントは好きなんですけどね。(展示会以外の時は)
着物の事、色々と質問できて優しくアドバイスしてくれるし♪
私にとって定員さんは、時には『福の神』に、そして時には『鬼』なるのでした・・・。

・・・節分のネタに入るのに、また長い前フリやなー!(前フリやったんか!!)
ところで、2月3日は『まるかぶり』しましたか〜?
この『まるかぶり』行事って、関西だけやったんやね・・・でも、今では全国的に
広まってるみたいですね。

と、えらそうに言ってる私も、『まるかぶりを』毎年するようになったのは、4,5年ほど前
からで、それは何故かと言うと、知り合いから毎年必ず巻き寿司を買わされるからです。

小学生くらいの時は『まるかぶり』を全然知らなくて、節分の日に父が巻き寿司をもらって
帰って来て、「わぁ!今晩はごちそうや〜♪」と大喜びで、均等に切って大皿に盛り付けたら
「あれ!切ってしもたんか」と言われ、「えっっ?!巻き寿司切ったらアカンの?」
と不思議に思いましたが、「まあ、いいか」と家族みんなでフツーに食べました。
(※私のウチは子供の頃、筋金入りの貧乏だったので、巻き寿司はホントーにご馳走でした)

その後、この『まるかぶり』には“毎年変わる恵方を向いて願い事をしながら無言で
しかも笑顔で食す”という無理難題な決まりごとがあると知りました。
でもそんな決まりごと、守れたためしがない!
一応、食べる前は恵方を確認し、無言でかぶりつきますが、三分の一くらいのところで
「もうどうでもいいやん。好きに食べさして〜」となる。

そういえば、数年前の節分に“シ○ブフーズ”というメーカーの巻き寿司を買った。
このメーカーは、パリパリ海苔のおにぎりが有名で、ご多分に漏れず巻き寿司も
パリパリ海苔にこだわっていた。
封を開けると、すし飯と海苔の間にフィルムが挟んであって、そのフィルムをはがしてから
海苔の上にクルクルとすし飯を巻きなおし、カタチを整えてからかぶりついた。
確かに、海苔の風味が良くて美味しかったけど、欠点があった。
パリパリ海苔は口の中にペッタペッタと貼りつくので、ものすごく食べづらい!!
しかも巻き寿司だから、あんまりたくさん頬張ると喉に詰まりそうになる・・・
「もし、これで窒息でもしたらシャレにならんわっ!」と思い、その時の願い事は
「無事に食べ終えますように・・・」だった。

家族みんな、眉間にシワよせて“草食べてるヤギ”みたいに必死でアゴを動かして食べました。
『無言で食べる』という決まりごとは果たせたが、命がけの幸せ祈願でした・・・