NO.5(作成:2001年9月8日)

(1RR−第2試合) VS フィリピン(#17〜#20) 

2001/06/08 夜(19:30〜22:10)
(ホームテーブル) (ビジターテーブル)
平田 Felix
 Victoria Egan Gemma M Tan 小林 清水
HANA Soo

(ホームテーブル) 
5H W5 −450
 W  N  E  S
 E  平  T  花
    P 1D  P
1H 2C 3H 5C
5H  P  P  P
 OL:
1:CA CJ C10 C2
2:S7 SA S2 S10
3:H2 H7 HA H6
4:HK H8 H4 S3
日本:−11IMP
#17
ディーラーN
ノンバル
76
86
A106
A86543

10
AKQJ53
9754
92
AKQ8
10942
KJ32

J95432

Q8
KQ107

(ビジターテーブル)
5H W/2 −100
 W  N  E  S
 小  F  清  S
   3C  X 4N
5H  P  P  P
OL:
1:CA CJ C7 C2
2:D6 DJ DQ D4
3:D8 D5 DA D2
4:D10 DK H7 D7
(ホームテーブル)
(オークション)
 Nのパスはノーマルである。 3Cオープンには、ついてゆけない。
 Eの1Dオープンに対し、Sのアクションであるが、実戦のパス以外に、1S、2Sも候補であった。 個人的スタイルとして、パートナーに判断を預けられない(パートナーの想像にあまるハンドをしている)プリエンプティブはしない。 確かにNはパストハンドだから、主導権はこちらが持っている。 だが、プリエンプティブ2Sのビッドをするということは、パートナーに後を任せる事だ。 従って、将来こちらで判断したい事もおきそうな、「あや」のあるハンドでプリエンプティブはしたくない。 一方、1Sオーバーコールだが、形は良いのだが、1コントロールのハンドでは建設的競り合いはさほど無い。 結論は、パスをして、必要があれば少々競る、というプランとなった。
 Wの1H、Nの2Cオーバーコール、Eの3Hジャンプレイズと展開され、SのHANAは、5Cでの僅かなプリエンプティブチャンスをトライした。 5Sまで競れると見られるハンドではないので、敢えてSを紹介する価値は低い。 Wからの4N、キュービッド等を妨げるシンプルな5Cが、それなりな仕事をしてくれる時がある。

(プレイ)
 NのCAのリードに対する、SのC10のカーディングが重要である。 平−花ペアは、リバースアティチュード、オビアスシフトの原理を採用している。 EのCがシングルトンでも、SのCスモールはCカモン、即ちオビアスシフトスーツのDのノンカモン(DA、DQ無し)を意味している。 ちなみに異常なアナーのプレイは、オビアスシフトスーツ(D)で無いスーツ(S)のカモンと決められている。 SのCKQ107からは何をプレイすべきか? 少なくとも、4枚以上のCは紹介しているオークションなので、完全なCローエストのC7は、Dに取り柄が無いと思われるであろう。 CK、CQは何らかの事情で、Sシフトを希望していることになる。 従って、アナーのC10ではあるが、CハイでCノンカモン、即ちオビアスシフトスーツのDのカモンをすることにした。 実戦では、カーディングで「もたもた」は禁物である。 迷っている暇は無い。
 NのS7のシフトは失着。 C10のアナーに釣られたかもしれない。プレイの後半、ディクレアラーは少考の後、Dゲスを当てることとなった。

(ビジターテーブル)
「コバーンの解説」Wの5Hに対するNのパスに、Sは「キーカードが奇数枚」との説明をした。 T1でNからCAが出てきたので、「DAはSだな」、と思ったが、実際にはDAはNに。 どうもNは、EWの方が強いと思ったらしく、4NをRKCBとは解釈しなかった模様。 取り決めではRKCBとのことなので、ディレクターはスコアをスタンドした。 T2でのDAのアンダーリードはナイスディフェンスだ。 今、Dにシフトしないと、ディクレアラーのハンドにSJがある時に作られてしまうかもしれない。 まあ結論としては、ノンバル同士であることから、5Hをビッドするよりも4Nに取りあえずダブルを掛けておく方が良かったと思う。 Eと多少相談も出来るし、ついでに、Nのキーカードの枚数を正確に聞けちゃうしなぁ(試合後、HANAからの指摘有り)。

(ホームテーブル) 
2S W/3 +150
 W  N  E  S
 E  平  T  花
      1D  P
1S 2H  P  P
2S  P  P  P
 OL:10
1:C10 CA C2 CJ
2:CK C8 H7 C9
3:CQ C5 H9 S4
4:HA H4 H3 HK
5:HQ H6 H8 S2
6:S3 S6 SJ SA
7:C7 S7 H2 C6
8:D3 DK D2 D7
9:H5 HJ S5 S9
  Nが残り全部を宣言。
日本:+8 IMP
#18
ディーラーE
NSバル
K1064
AQ1052
AK
109

Q9732
K97
J963
J8
J64
Q1042
AKQ6

A5
83
875
875432

(ビジターテーブル)
1N N/2 +200
 W  N  E  S
 小  F  清  S
      1C  P
1H 1N  P  P
 P

  
1:      
2:      
3:      
4: 
(ホームテーブル)
(オークション)
 4D4Dのハンドをどちらからオープンするか、であるが、内容に大きく差が無ければ、HANAは1Dオープンを選択する方を支持している。 だが、このEのハンドのCとDの内容の差では、1Cオープンを選択しただろう。
 Wの1Sレスポンスに対する、Nの2Hオーバーコールには賛成だ。 アナーの4枚Sという好ましいオポーネントスーツの持ち方、立派なバリュー、建設的Hスーツ、であるから。
 Wの2Sリオープンは疑問。 3Dリオープンより安上がりだが、いかんせん、Eがサポートダブルをしなかった事から、7枚以下のSフィットと分かっているスーツだから。 それに、Hスーツの持ち具合も良くない。

(プレイ)
 筋の良いC10のオープニングリードに、SはC2でCカモン(即ち、オビアスシフトスーツのHA、K無し)。 Sの次のC8のフォローはスーツプリファランス。 Hのアナー無しは伝えたので、Dアナーを否定する意味でハイをフォローした。 CQをラフしたNは、正しくHA、HQとプレイする。 T7で、WのS7をS10でオーバーラフしないのが上手いディフェンスだ。 DKで勝ち、更にHを続け、SのS5がオーバーラフされたのを見るやいなや、すぐさまNはハンドを広げた。

(ビジターテーブル)
 Wの1Hレスポンスは、Sスーツを示しているらしい。 Nは手広い1Nを選択したようだ。

(ホームテーブル) 
4S N4 +420
 W  N  E  S
 E  平  T  花
          P
 P 1S  P 4S
 P  P  P
 OL:10
1:H10 H2 H5 HA
2:S2 S9 SA SQ
3:SJ C2 SK C4
4:DA D2 C3 D4
5:DQ D3 C6 DK
日本:+11IMP
#19
ディーラーS
EWバル
K7642
A6
AQJ9
K9


KQJ5
K10654
852

1097
8732
AQJ74

AJ10853
8432
−−
1063

(ビジターテーブル)
6S S/3 +150
 W  N  E  S
 小  F  清  S
         2S
 P 2N  P 3D
 P 4N  P 6D
 P 6S  P  P
 P
1:     
2:     
3:     
4:     
(ホームテーブル)
(オークション)
 EWバルのディーラーのS。 環境は悪くないが、このSのハンドでプリエンプティブはしない。 建設的ウィーク2Sにはほど遠い(6−4の形、ましてや4枚Hあり、ボイドあり)ので、当然迷わずパスである。
 Nの1Sオープンがやってきて少し驚かされたが、単純な4Sレイズを選択する。 Dボイド、6枚目のSの余裕が気になるハンドであるが、4Dスプリンターをするような余力は無い、と判断した。
 Sの4Sレイズに興奮しないNは冷静。 4Sレイズにトランプ以外を期待してはいけない。

(ホームテーブル) 
1N W2 −120
 W  N  E  S
 E  平  T  花
1C  P 1S  P
1N  P  P  P
 OL:
1:S8 S4 S2 S10
2:SQ S3 S6 SK
3:D4 DA D7 D3
  デク、8個を宣言。
日本: 0 IMP
#20
ディーラーW
ボスバル
83
9864
Q72
AQJ2

Q105
AK32
A5
10864
AJ64
QJ10
J963
75

K972
75
K1084
K93

(ビジターテーブル)
1N E2 +120
 W  N  E  S
 小  F  清  S



1: 
2: 
3: 
4: 
   
(ホームテーブル)
(プレイ)
 NのS8のオープニングリードは同情される。 みんなバランスハンドとおぼしきオークション、Nのハンド。 WのビッドしたCに、CAQJxと持っているNであるから、CKxxxをWに仮定し、じっくりしたパッシブディフェンスをプランするのは自然だ。 だがハズレ。 Dのエスタブリッシュが急務なハンドであった。

(1RR−第2試合、VSフィリピン戦)    
日本:58IMP フィリピン:18IMP
日本: +40IMP → 23VP

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