NO.3(作成:2001年9月3日)

(1RR−第2試合) VS フィリピン(#9〜#12)

2001/06/08 夜(19:30〜22:10)
(ホームテーブル) (ビジターテーブル)
平田 Felix
 Victoria Egan Gemma M Tan 小林 清水
HANA Soo

(ホームテーブル) 
3D N/1 −50
 W  N  E  S
 E  平  T  花
   1S  P 1N
 P 2D  P 3D
 P  P  P
 OL:6 
1:H6 H3 HA H4
2:H10 HQ HK H9
3:CA C8 C10 C4
4:C2 CQ CK C5
5:C7 H5 C3 C9
日本: 0 IMP
#9
ディーラーN
EWバル
QJ962
Q54
AK4
54

8753
A107
1053
K107
104
KJ862
QJ
A632

AK
93
98762
QJ98

(ビジターテーブル)
3S N/1 +50
 W  N  E  S
 小  F  清  S




1:      
2:      
3:      
4:  
(ホームテーブル)
(オークション)
 フォーシング1Nレスポンスに、Nから2Dリビッドが来た。 NのDスーツは3枚かもしれない。 5332の13点というのが一番の可能性である。 だが、5−5、6−4の18点ということも可能性としてはあり得る。 少なくとも、この段階で見切りをつけてパスをする判断は無い(結果的には大当たりで、4IMPゲインとなるが)。 2S、2N、3D、3S!が候補として考えられる。 マッチポイントならば、2Sプリファーが確率選択かもしれない。 IMP戦でこのバリューは、3Dレイズが一番誤差の少ない誘いだろう。 振り返ってこのハンドについて再考すると、1Sに対してフォーシング1Nレスポンスした場合、あり得る2C、2Hリビッドに対し、我慢して2Sプリファーを選択せざるを得ないハンドとも見えてくる(かなりアンダービッドである)。 もし、それらに対して2Sプリファーを選択するならば、いっそのこと、はじめに2枚で2Sレイズをしてしまった方が、トータルで成功するのかもしれない。 だが、残念ながらHANAは、かつて2枚サポートでダイレクトにシングルレイズをした経験が無いので、単なる予測に過ぎない。

(プレイ)
 甘いオープニングリードは来ない。 明らかなディフェンスで1ダウン。

(ホームテーブル) 
1N E2 −120
 W  N  E  S
 E  平  T  花
      1D  P
1S  P 1N  P
 P  P
 OL:
1:H3 H5 HA H2
2:H6 H9 H10 HJ
3:DJ D4 D7 D6
4:D3 D2 DQ DK
5:H4 H8 HQ HK
日本: +1 IMP
#10
ディーラーE
ボスバル
J87
AQ76
542
A74

KQ432
J85
J3
K96
109
K92
AQ107
QJ85

A65
1043
K986
1032

(ビジターテーブル)
2S W3 +140
 W  N  E  S
 小  F  清  S



 
1:      
2:      
3:      
4:   
(ホームテーブル)
(プレイ)
 選択したHのオープニングリードに確信は無い。 どのスーツも十分自分達の攻めるべきスーツとなり得るからだ。 また、パッシブなリードを選択しようにも、どのスーツも十分振り込みうるホールディングである。 「分からない時は、アンビッドメジャー」という教えに従って、Hリードを選択した。
 HAで勝ったNは、H6をリターンした。 E(Ax 10xx A10xxx QJx)、S(xxx Kxx KQx xxxx)を大胆に期待して、Dリターンが落ち目かもしれない。 CA飛ばされる前に、D2個ウィナーにしないといけないが、単純なHリターンではNへのエントリが不足する。

(ホームテーブル) 
1N E1 −90
 W  N  E  S
 E  平  T  花
          P
 P  P 1N  P
 P  P
 OL:
1:H2 H3 HQ H4
2:H5 H9 HJ HK
3:S4 S6 SQ SK
4:HA H10 D5 H8
5:H6 C3 D2 C5
6:H7 S5 S3 C7
7:D9 D7 DQ DK
8:SA SJ S7 S9
日本:+1 IMP
#11
ディーラーS
ノンバル
963
Q5
Q106532
Q4

10754
K103
A7
10863
AQ82
984
KJ
AJ75

KJ
AJ762
984
K92

(ビジターテーブル)
2S W2 +110
 W  N  E  S
 小  F  清  S



1:      
2:      
3:      
4:
(ホームテーブル)(オークション)
 Sのこのハンドは、明らかなオープンハンドに見える。 自分がパスをした理由は、今では謎である(本当に不明)。
 Wは、Eの1Nオープンに対して、2Cステイマンから、ゲームトライを頑張る判断もあるだろう。 粘れる10が3枚あるのと、役立つAKのHCPだからだ。 ただし、2Cステイマンに対して、2Sが返ってきたらパスする判断である。 4−4フィットの4Sは、E(AKxx Axx KQxx xx)など、かなりパーフェクトなハンドをしていなければならない。 2D、2Hが返ってきた時の2Nインビテイションから3Nレイズの方がチャンスは多いのだ。 E(Ax QJxx KQxx Axx)とかで8勝、あとSJ、CJのどちらかがあれば、立派な3Nのゲームとなる。 ただ、ノンバルで頑張るほどでは無い、というのがHANAの判断。

(ホームテーブル) 
4HXE/2 +300
 W  N  E  S
 E  平  T  花
1D  P 1H  P
2H  P  P  X
 P 2S 3D  P
3H 3S  P  P
4H  P  P  X
 P  P  P
 OL:
1:S7 S5 SK S10
2:D9 D2 DQ D3
3:DA D4 S2 DK
4:CA C10 C7 C3
5:D6 D8 H4 D10
日本:+4 IMP
#12
ディーラーW
NSバル
K6432
54

KJ752

A95
AQJ9
J8743
10
Q10
K1082
K1052
643

J87
763
AQ6
AQ98

(ビジターテーブル)
3S N3 −140
 W  N  E  S
 小  F  清  S



1:      
2:      
3:      
4:    
(ホームテーブル)
(オークション)
 Wの1Dオープンに対して、Nはパスをした。 形が良いので1Sオーバーコールをしたい気持ちはあっただろうが、NSバル、Sはパストハンドではない、ということを考慮すると強さ不足は否めない。 SスーツがAJの5枚あったならば、1Sオーバーコールをする判断に傾くハンドと状況とみる。 Wの2Hレイズが流れてきて、Sのダブルは必要なリオープンの頑張り。 リスクもあるが、実際のハンドのようなこともある。 自分に13HCPあるので、7HCP見当のNがオークションに介入しにくい事情を考慮する必要がある。
 Eが3Dと2スーターフィットを見せて競り合って来てから、オークションが俄然活気づく。 Nは自分達の黒い2スーターフィットを意識して3S。 3Sで流れてきたWは、EにSの短さ、(1543、1453)の形の期待値が高まり、競り合いのもろもろの幸運を期待して4Hまで頑張って来た。 Sが4Hに対しペナルティダブルを掛けたのは、単なるオークションの気合い、と言うだけの理由ではない。 NSのSは9枚フィットはしてない(Nに6枚Sは無いだろう推測から)こと、EWのH、Dは9枚フィット程度(NのH、Dが共にボイドでは無いだろう推測から)なこと、一番重要な要素は、DAQxを持ち、Sアナーが少なく、いわゆるピュアなハンドでは無いこと、を考慮すると、NWが喜ぶ程のトータルトリックは無いディールだろうと判断したからだ。 17−18トータルトリック程度の見当だった。 ちなみに、実際は、NS=3S、3C、EW=3D、2Hまでである。 DAQのアナーを、SAQのアナーと交換したら、素晴らしくピュアな9、8枚2スーターフィットの、お互い10トリックずつのハンドに化ける。 ピュァリティは、トータルトリックの法則を適用する上での大事なアジャスト要素の一つである。

(プレイ)
 SKで勝ったNは、すかさずDリターン。 DQ、DAをキャッシュ。 NのS2のディスカードはCのスーツプリファランス。 CAもキャッシュしてからNにラフさせて、時間倹約店仕舞い。

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