第20回 ハンド 山田彰彦
解説
Dlr:S
Vul:None
3NT by S
O.L. Q

86
J965
KJ874
72


A2
A72
A52
AKJ105

N E S W
2NT P
3C P 3D P
3NT P P P

☆ ☆ ☆ ☆
Dlr:S
Vul:Both
3NT by S
O.L. 3

Q4
J2
A73
AKJ932
A62
K943
Q6
7654
8753
Q10765
1042
Q
KJ109
A8
KJ985
108

N E S W
1D P
2C P 2D P
3D P 3NT P
P P

 このハンドはキット・ウールジィのマッチポイントからで、IMPでのベストプレイは、
a. AをキャシュしてQがドロップしたら7トリックになり 、2エントリあるのでを2回フィネスする。
ドロップしなかったら、
b. AをキャッシュしてQがドロップしたら8トリックになるので、パーセンテージ・プレイとしてをフィネスする。
ドロップしなかったら、
c. Kを取ってみて、Qが出てきて3-2ならクレイムできる。
駄目なら、
d. K後のフィネスしてうまくなっている事を期待。
と記されている。

        ☆ ☆ ☆ ☆

 似た様なハンドが2003年5月10日の文部大臣杯のスイス予選であった。
 が2-2のシングルストッパーなので、頭から9トリック取るしかない。1、2トリックあるのでが6個取れれば、9トリックになる。 を6個取る為のベストプレイは10を出しいきなりフィネスする。WにQががあれば5-0でない限り取れるので成功率は48%である。
 の1本勝負の前にA,Kと取ってEのがQxか、WのがQの1,2枚での5トリックを確保できたなら、は6トリック取る必要はなく、3トリックでいいので、EのQシングルトンに備えて、AをキャッシュしてみてQがドロップしなかったらのフィネスに賭けるプレイもある。しかしEにQがシングルトンでいる率は2.8%(35回に1回)しかないのでうまくいかなかった場合は3IMPのロスになり、長丁場の試合では当然であるが、3IMPの差が20-10VPになる様なスイス戦では疑問である。

(ハンド提供:R.Geller氏)