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〜異音の対策と原因究明―対処〜


・2006/06/18
2ヶ月ほど前、ホンダでは異音の原因を突き止めることが出来なかった。ところがこの1週間程、異音が更に大きくなり我慢の限界を超えたので、再びプロの手を借りる事に。今度はクライスラー水戸に直接持っていくことにした。片道2時間弱。音が出るのに走行に支障が無いのが不思議。
「デフオイルの交換&添加剤の注入で対処できる可能性が高いが緊急性は無い。」との見積もりを受け、代車が無いので預ける事ができず、異音が出たまま乗って帰ることに。

・2006/06/25
07/02に代車として2000年製のXJ、いわゆる後期型チェロキーが確保できたとのことで、予約をする。

・2006/07/02
クライスラー水戸へ行き、せっかくなのでコマンダー5.7HEMI300Cの試乗を行う。
後期チェロキーが無くなってしまった(他の客に使わせてしまった?)とのことで、98年製グランドチェロキーを代車として借りる。後期の試乗も期待していたのでとても残念。何のためにこの日まで待ったのかが分からない。とはいえ、予期せず試乗(?)することになったグランドチェロキーを前にちょっぴり嬉しい。

・2006/07/04
所用で代車のグランドチェロキーに乗ったところ、運転席・助手席・右後部座席が水浸し。右後部座席足元に遠慮がちに置いておいた荷物が水没。エアコンかクーラントか雨漏りか、色々考えたが、とりあえずクライスラー水戸へ連絡。

私:「代車の整備した方はどなたですか?」
ク:「どうかいたしましたか?」
私:「水浸し。」詳しく説明すると、
ク:「すぐにお車を直しますから」との的外れな返答。
私:「どうしましょうか」と問うと、
ク「見なければ分からないですし、どうしましょうかといわれても困るんですよね〜。笑」笑い事ではない。
私:「では今から見に来なさいな」
ク:「時間が無いんですよ」何を言うか。
私:「貴方の上司の方に代わってください」
ク:「私が工場長の○○です」
私:「責任者がそれでは本当に困った。こちらから伺えという意味ですか?」
ク:「あ、いや、代車交換します…今あったかな…調べて折り返します。」

……1時間半後……(18:20)

私:「まだですか?」
ク:「あの、お客様の車なんですが、デフオイルを交換しても音が消えません」
私:「そんな話を聞く為に電話したわけじゃないのですが。」
ク:「あ、あの、代車はもう少しお待ちください」
私:「代車を交換したところで、私が被った被害の、荷物の汚損の事実は消えない」
ク:「まぁ、そうなんですが 笑」
私:「笑い事ではない」
ク:「と、とにかく代車を手配して折り返します」

……40分後……(19:00)

ク:「代車がありましたので、お持ちします。」
私:「誰が来るのですか?」
ク:「私がすぐに伺いますので」
私:「わかりました」工場長、事実上のトップが来るなら分からなくも無い。この人言ってる事が的外れだけど。
ク:「あ、あとですね、お客様のお車の異音の原因が分かりまして…」
私:「はい」
ク:「プロペラシャフトのユニバーサルジョイント部分のニードルベアリングが錆びて全て脱落しているので、別途部品が1点増えてしまいました」
私:「それいくら?」
ク:「ちょっとお調べしないと…」
私:「値段が分からないのでは修理してくれともしないでくれとも言えないじゃないか」
ク:「いえいえ、直さなきゃ乗れませんから」
私:「何?」
ク:「何って、そういうことです」
私:「直して乗るか、直さずに捨てるかは私が決める事」
ク:「まぁそうなんですが…」
私:「ですが、何?」
ク:「では部品代を早急にお調べして伺いますので」
私:「はい、宜しく」

……1時間半後……(20:30)

ク:「ご近所まで伺っております」
私:「そこまでいきます」
近所のコンビニ前で合流。
私:「正直驚きました、天下のクライスラーさんがこんな事ではね」
ク:「ご迷惑をお掛けいたしまして申し訳ありませんでした」
私:「最初からそうやって誤っていれば私もこんなに嫌な気分にならなかったよね」
ク:「それで、どんな被害が出ていますか?」
私:被害状況を説明。
ク:「で、どうしたらいいですか?」
私:「はぁ〜?あきれたもの言いですねぇ。水没する前の状況にしてくれればそれでいいのです。」
ク:「あまり高額なものは何とかしてくれといわれても困るんですよね〜笑」

…ちょいとさすがにキレましたよ。
私:「逆の立場で今の言われたら黙ってるやつっているんかいな?」
ク:「や、あの」
私:「車屋から借りた車を通常の使用の仕方をして被害が出てるんだ、誰が考えたって車屋の整備不良で責任は車やにあるのと違うか?」
ク:「あの、その」
私:「100万200万持って来いなんてチンピラみたいな事を言ってる訳ではない!元に戻してくれりゃそれで良いと言っている」
ク:「あ、あ」
私:「私のオヤジくらいの歳の方をつかまえて失礼だけどさ、これって、私が補填するべき被害ではないと思うんだよね。『ウチでお出しした車に不具合があったおかげで不都合が生じまして大変申し訳ありません、全部ウチでやらせていただきますからお許しください』て何で言えない?」
ク:「全部ウチでやらせていただきますからお許しください」
私:「言えるじゃない」

なんだかなぁ。まぁこんなわけで被害状況をメモさせて、会社の書類は見せるわけに行かないので私が無償で再作成するという事に。あと、常に持ち歩いているデジカメ&バッテリーは分解清掃点検修理を要望したが、ミノルタ製品のため、メーカー自身、ミノルタ⇒コニカミノルタ⇒ソニーと合併&売却が済んでおりすでに存在しないわけで、然るべきところできちんと施工してくれるところを探してくれるまでは渡したくないので手元にある。カバン(ポーチ)はナイロンの安物だが、クリーニングをさせてくれというので渡してしまった。預り証も何も交わしていないので、知らない、と言われたらおしまいでしょうが。

今考えると、水漏れは確信していたのだと思う。その証拠に運転席と助手席には足元一面に軟プラスチック製のトレイが敷いてあり、そのなかに水が入ることは無かった。これは水に対する対策であったのだろう。もちろん代車が水浸しになったのはわざとやった事では無いだろうし、最初から言っててくれればこんな事にはならなかったのに。しかしね、自分で常に被害にあわないように気を配っていないとこのように被害者がバカをみる世の中です。気をつけましょう。これを読んで、私のことをとんだクレーマーだなぁ、等と仰る方もいるかもしれませんね。私も今振り返るとそう思います 爆!! つい血が上ってしまいまして。




私の車の脱落部品については、ニードルベアリングなるもののさびによるベアリング部の脱落、ということだったが、破損した部品を持ってきてくれた。直径2.5cm高さ1.5cmほどの円柱状の部品で、ユニバーサルジョイントの金具に装着されているもので、ユニバーサルジョイントがスムーズに動くようにサポートする器具のようだ。絵を描いて説明してくれた。さすがに私も客の立場とはいえ、説明を受ける際には失礼の無いように振舞う。もちろん丁寧語だ♪絵の書き方がずいぶん慣れているようだったので、
私:「もともと整備士さんですか?」と尋ねると嬉しそうに、
ク:「ええ、そうなんです♪でも、つなぎを着なくなってから15年経ちます♪」
やはりそうか。営業向きでは無いんだね、しゃべり方一つとっても。なんだか技術畑に戻りたいような雰囲気でもあった。で、その部品の値段が10000円ほどだそうだ。仕方ない。工賃を尋ねると、工賃はほとんどかかりませんと言う。なんでだろう。

・2006/07/09
異音修理が完了したとのことで、本日クライスラーまで車を取りに行ってきた。
請求書には41950円(くらいだったと思う)の文字が。まずは説明を求めました。
チョンペさんも同行したのだが、彼もなかなかの策士で、
「黙っていれば今回の件は向こう(ディーラー)側からボロが出て自滅すると思いますけどねぇ」
果たして結果は。請求金額は15435円になりました。内訳はユニバーサルジョイント部品代・工賃のみ。
理由としては、

@デフからの異音もあり、前後のデフオイルを交換したと言うが、
同時に本来の異音の原因であったユニバーサルジョイント接合部部品も交換したので、
デフからの異音がどんなものなのかさえ知らないうちに交換が完了されたとて、
例え支払いをするにしても、到底納得の行く結果ではない。

Aデフオイルを交換すれば異音を解消できるという診断もあったが、
それ以前に部品の脱落を発見し、対処しておけば、
デフオイルの交換は必ずしも今必要では無かった可能性もある。

実は本日の対応者は先日の工場長ではなく、総責任者の人。
先日クライスラーに電話を掛けたが話にならなかったので「貴方の上司をお願いします」と言ったところ、
「私が責任者で工場長をしております」とのことだったのにまだ上がいたのね。
この分じゃまだいるかも♪ でも、この総責任者を名乗る男、対応は良かった。
前回コマンダーと300cを試乗した時に同乗した人だ。説明は丁寧、客に媚び過ぎることも無く、
謝罪が非常にスマート。是非見習いたい。とはいえ、やはり年齢は私の倍程度か。
最後には、私もこの男も笑顔で会話するにまで関係は回復した。
もちろんそれが彼の仕事でもあるのだけどね。

先日日記に書いたように、デフオイルの交換はいずれ必要なことなのだろうし、
部品代は払ってこようと思っていたがうまく切り出せないまま終わった。
ディーラーにとっては原価を考えるとたいした出費でもないだろうという勝手な予測で、
言われる以上の金額を支払うことも無いか、と、自分に甘えてディーラーを後にした。

さて、帰路。ガラララ音は消えました。少し物足りないくらい。同行のチョンペ氏も喜んでくれた(はず♪)。

いや〜長かった。異音との遭遇・驚愕・相談・現実逃避・再会・修理。
異音の原因としてはブレーキローターを固定するワッシャが原因になることもあるそうだ。
こんなものが異音の原因?という程度の部品だ。これを外して解決することもあるらしい。
自分でタイヤを外し、スタッドボルトの根元、ローターを固定するワッシャを外したがダメだった。
主に減速中に発現していた異音なので、ブレーキを疑ってホンダ(チェロキーと販売提携)に見せたが、
足回りの異常は見当たらないとのこと。更に、異音の特定は困難を極めるため、
故障して動かなくなってそれから直すくらいしか方法は無いかもしれない、とまで言われた。

しかたなく、いつか動かなくなるかもしれないことを覚悟の上で乗りつづけていたが、
いよいよ異音も気分も最高潮に達し、今度はクライスラーに乗り込んだ。
3ヶ月にも及ぶ異音との格闘は、おおむね納得の行く形で幕を下ろしたのでした。

ご心配・ご協力いただいた皆様には大変感謝しております。
以上のような結果となりました。ありがとうございました。

 ディーラー検針 総走行距離86782km 目指せ200,000km

・2006/07/15
ディーラーでの修理が完了してからそろそろ1週間が経過します。
この1週間普通に使用していますが、静かなものです。
色々ありましたが、技術の面ではやはりディーラーなんでしょうかね。

今回は電気的な部品やコンピュータの故障ではなかったのですが、
最近の車は何から何までコンピュータ制御、電気制御と聞きます。
異常が発生したら専用のテスターで診断してからエラーログを削除しないと、
いくら部品を交換してもそのエラーログが残っているうちは修理が完了しないのだそうです。

町の整備やさんは故障した部品を特定して、それを修理したり、
故障部品を中古市場やディーラーから取り寄せて交換できますが、
ディーラーの専用テスターなどは持っていませんから、
このままでは、困っている客に故障修理を頼まれても実際には何も出来ず、
「ディーラーに持って行ってください」ということしか出来なくなる傾向にあるようです。
これはもちろんディーラーの戦略の一つなのでしょう。

例えば家庭の洗濯機、電子レンジ、冷蔵庫、パソコン、照明、壊れたらどうしましょう。
買い換える、それも一つの手ですが、環境問題への関心が高まるこのご時勢、
修理して再使用すると言う選択肢を積極的に選ぶのが良いでしょう。
その場合、購入店かメーカーに修理を依頼するのが最も多いケースだと思います。
保障期間内ならば無償ですが、それを超えての作業は有料になります。
当然メーカーの利益になります。

ところが車の場合、近所の整備やさんにお願いするケースってかなり多いと思います。
ディーラーが少ない/遠いというのが主な理由でしょうが、
近所にいくらでもある整備やさんに持ち込む方が確かに楽な気もします。
町の整備やさんは個人経営も多いでしょうから、工賃などを値下げして、
客に対してコストパフォーマンスをアピールするのは容易と思われます。
個人経営ならばなおさら信用も大事ですから応対も悪くないはずです。
こういった整備やさんが得た顧客はそうそうディーラーへ流れたりはしないのかもしれません。

整備やさんは商売敵なわけですね。
車体をセンサーだらけにし、そこらじゅうコンピュータで制御すれば、
自分のところでしか整備・修理できないわけですから、
売れた車の数だけ客が残る公算になるわけです。

ビジネスですし、どちらも必死ですが、デジカメの市場で見た価格競争の顛末のように、
安易な価格競争の結果、某メーカーが生き残ったのは、
性能ではなく財力やブランド力でしたが(少なくとも私はそう思っています)、
時として、百数十キロもの速度で人やモノを運ぶ道具は、
ブランド力ではなく性能で勝負していただきたいものです。ブランドは後から付いてきますから。
とすると、下手な価格下落を招かない為にも有効な手法ともいえるコンピュータ制御ですが、
法律に疎い私からすると、徹底しすぎると独禁法に抵触する可能性も出てくるのではないか?
と言う疑問も出てきます。ユーザの立場の私が心配する事ではないのでその点は放置しますが。

ただ、町の整備やさんしか出来ない事もあります。カスタムです。
発売元も、国としても、自動車の出荷状態から何一つ触って欲しくないわけです。
ですから社外製の部品への交換や増設は基本的には町の整備やさんでしかやらないようです。
車検に通る範囲内でも、車検証に記された内容に変更が加わる改造を施すと、
車検証に「改」のマークが記されるそうです。
全長を変えてしまった私の車は構造変更の手続きをしなければならず、
次期車検で「改」が付いてしまいます。

車と言うのは本当に多くの技術を結集して作られているので、突き詰めていくときりがなく、
このような考察はいくらでも広がるのですが(だから車は面白いのでしょう)、
ここで今後の私の車の展望を書いておこうと思います。
@サイドステップ装着
A2インチリフトアップ
Bタイヤの大径化
以上は全てBへ通ずるのですが、即ち、タイヤを大きくする為の準備なわけです。
私は車いじりの方向性がビシッと決まっているタイプではありませんので、
その時々でよいと思うものを採用して行こうと思います。

何ヶ月か前に立てたこのタイヤの大径化計画も、今回の異音やタイヤのパンクにより、
だいぶずれてしまっていますが、ひとまずステップを装着し、
まだ新しい今のタイヤを履きつぶす頃に、リフトアップ&タイヤ交換、と考えています。
異音の解決によりまた少し前進できる喜びをしたためて、今回の異音騒動の解決と致します

繰り返しになりますが、ご心配・ご協力いただいた皆様、ありがとうございました。
私、管理人こと「山」と、当HPを今後もよろしくお願い致します。
 おしまい

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