 夏ロ
ケ第３波はみなみさん。どうしたわけか、今年はフェリーで上陸という方が多い。私もいつかはトレーラ牽いて内地ロケに…。（無理ぽ）
出発は毎度のことながらMさんちである。今回は同乗するゲストがいないから、荷物の積み込みに頭を悩ませる必要がない。私の荷物がドレスケース一つ増え
ても余裕で積み込むことが出来た。
思うに等身大のむすめさんを乗せるとき、乗車定員で考えるとちょうどいいようだ。荷物でつぶれる座席数を差し引いて、うちのセレナだと５人。ドーラー２
人にむすめ３人でぴったりである。
合流は夕張の「黄色いハンカチ広場」に11時。健さんの等身大を見物〜食事〜夕張鹿鳴館に13:00…という予定を組んだ。それぞれの距離が近いから、
余程のことがなければスケジュールが狂うことはないはずだ。
30分ほど前に到着、駐車場にはそれとおぼしきクルマが。サイドシートにはしっかり奈々ちゃんが乗っている。他の観光客にとっては、当然のことながらイ
ンパクト満点である。ま、どうせお目当ての建物の中でも、健さんの等身大を見ることになるのだ。駐車場に入ったときから目を慣らしておく方がいいに決まっ
ている。
奈々ちゃんのクルマの横で、近くにいるであろうみなみさんにTEL。やはりセットの炭住で撮影していたようでほどなく合流となった。
名刺交換などしつつ談笑していると、５分ほどでKarasuさんがやってきた。サイドシートには勿論いつみちゃんが。人毛ウィッグとドレスが間に合って
何よりである。
しばし駐車場でカメラ談義＋むすめ談義などで盛り上がる。まさくんさんも定刻には到着し、まずは映画「幸せの黄色いハンカチ」のセットを見物とあいなっ
た。個人的には健さんのファンなので、いずれはここでもロケをやってみたいところではあるが、観光客が多くいすを置ける環境でもないので来るたびに悔しく
思う。内部のお茶の間のセットで撮影できたらと（以下略）
一通り見物したところでハンカチ広場を辞し、夕張市本町にある蕎麦屋「吉野屋」で昼食をとる。前回のロケまでは暑気払いの蕎麦だったのに、今回は温かい
蕎麦を頼む者もでるくらいしのぎやすくなったのには驚かされる。前回までのゲストの方たちには本当に気の毒に思う。ようやく本来の北海道になってきたよう
だ。
そして午後１時となり、今回のロケ地「夕張鹿鳴館」に入る。今回の管理人さんは前回までと違う方で、いまいちガードが堅い。事前に電話を入れて説明して
おいたところを、念を入れていま一度説明し、ロケの許可をもらう。前回もそうだったが、まずは夕張市観光課に連絡を、と思っていながら仕事の間が悪く、結
局果たせなかったのが祟ってしまったようだ。
前回同様手早く荷物を搬入し、めいめい準備の後、大広間で集合写真を撮る。残念ながら私は、ときならぬ腹痛に見舞われ、またしても撮影に集中することが
出来なかった。他の参加者の方々には満足してもらえただろうか。
をたくならではの勝手な思い込みかも知れぬが、美しく着飾ったむすめ達は本当にこの建物とよく似合う。腰を落ち着け、じっくりと時間をかけて撮ってみた
いと、いつも思う。
２時間ほどで切り上げる予定の撮影も、気が付けば閉館時間ぎりぎりまで延びてしまっていた。さほど他の客がいなかったのが幸いだったが。
夕張鹿鳴館の駐車場で今夜投宿するホテルシュー○ロにチェックインの連絡を取る。Oという女性が出た。
「今日お世話になる○●と申しますが…」
「ええと、○●という名前では予約が入っていませんが」（きっぱり）
「なにぃ!?」（怒）
「もしや日にちをお間違えなのではありませんか？」（くすくす）
「まぁ、いいでしょう。もう一度確認して折り返し電話して下さい」（切）
周囲からは『そんなホテルはホゴにして、「ひまわり」に泊まろう』という声もあがり、私も一瞬賛同しかけたが、私の個人情報を予約の際に伝えてある以
上、後から無断キャンセルと称して６人分の請求を受けるのはよけい癪だから、それだけは絶対に出来なかった。
二度目の電話。
「○●さんですか。実は私の間違いで、予約は入っていました」
「判りました。これから行きますから、話は着いてからにしましょう」
ホテルのフロントで。（対O）
「どういうことか説明して頂けませんか」（やや斜め）
「私ちょっと急いでいてすぐにお答えしようと思ってよく確かめずに『ない』
と答えてしまいました」
「急いでいたら、確認を省いて『ない』と答えることになっているのですか？……」
ここで男性従業員が割って入り、いきなり何事もなかったかのようにウェルカムトークを始める。その隙にO嬢はそそくさと奥の間に退場。
この間、ついに一言も「申し訳御座いませんでした」という言葉はなかった。夕張のイメージ30%オフ。（「石炭の歴史村」に引き続き第二の栄冠である）
他のお客さんのことを考え、迷惑をかけないように搬入する青写真を描いていたが、こうなれば何も遠慮していることはない。玄関前に乗り付けたクルマか
ら、躊躇することなく車椅子やカーゴボックスでむすめ達を運び入れる。
「ここは駒大苫小牧高校の例に倣って『誠意を見せろ』と言うべきだ」との意見もあがるが「我々は経済ヤクザではないのだから」という穏健派の意見を採るこ
とにする。
部屋は普通のビジネスホテルと変わらない。ツインとツイン＋１の部屋にそれぞれ搬入した後、ホテルの向かいにある食堂で夕食をとる。
呑める人は軽く呑みを入れ、各々お好みで定食を注文、味はそこそこでまずくはない。店は改装したばかりなのか木の匂いがまだ残っている。食事自体は気分
良く済ませられたのだが、その後がまずかった。
「お勘定をお願いします」
「全部で8,040円です」
「あのぉ、それぞれに分けられませんか？」
「あぁん？面倒くさいね」
「……」
いったい何なんだ、この夕張という街は。（この店で第三の栄冠だ）
やけっぱちで部屋ロケに突入。ツインの部屋ではお着替えを済ませたいつみちゃんと奈々ちゃんが『ベッドでうふふ（謎）』、＋１の方ではうちのむすめをネ
タに『黒ねこ隊ロケ』をやっている。
11:30まで撮影し、終了ぎりぎりですいている頃を狙って入浴。この日のスケジュールをすべて終える。
明日は丁未風致公園で野外ロケである。好天だといいのだが。
|